七月末にさしかかり、世間の用事から解放され、ようやく夏休みモードになろうかというころ、何の前触れもなく首が左へ回らなくなった。無理に回そうとすると、頸椎の横の首筋と左肩の奥に鋭い痛みが走り、それらの部品がギシギシ音を立てるくらい固まっているのがわかる。右方向への回転は、左首筋と右肩がいくぶん突っ張るだけで大丈夫。早速、整骨院へ行ってみると、頸椎、肋骨などの骨格の歪みと体の筋の硬直が原因の症状で、ほぐれるまでには時間がたっぷりかかるでしょうと言われた。
私はネコと違い、若いころから体が硬い。あるとき、床に座り両脚を開いて股割の姿勢をしているとき、突然、背中を力ずくで押されたことがある。体が真二つに折れるかと思うほど痛かった。後ろから意表をつくとは、卑怯にもほどがある。江戸時代でなくても、後ろから斬りつけるようなことをしてはならない。
三日前の朝の起きがけには、左脚のふくらはぎがガチガチに硬直し、激烈な痛みに襲われた。ふくらはぎを伸ばそうとベッドから急いで跳ね起きたら、とたんに、首と肩にズキンと痛みが走り、たまらず床に倒れ伏した。首、肩、そしてふくらはぎのいずれも、まだ一向に良くならない。(2013.8)