一本の木の周りの路上に、赤い小さな実がバラバラ散らばっていた。見上げると、道の両側のナナカマドの街路樹は赤い実の房をつけていた。もうこんなに熟したのか、と頭を巡らすと、すぐ傍の電線にカラスが三羽止まって、うなづき合っていた。この三羽がナナカマドの実を突っついてみたのだろうか。きっとマズかった? 今時期、実が色づいたといっても完熟にはなっていないのだろう。ほかにもまだ食い物はたくさんあるはずだ。それでもつい……。冬の非常食は大事に取っておこう。(2016.9.2)
一本の木の周りの路上に、赤い小さな実がバラバラ散らばっていた。見上げると、道の両側のナナカマドの街路樹は赤い実の房をつけていた。もうこんなに熟したのか、と頭を巡らすと、すぐ傍の電線にカラスが三羽止まって、うなづき合っていた。この三羽がナナカマドの実を突っついてみたのだろうか。きっとマズかった? 今時期、実が色づいたといっても完熟にはなっていないのだろう。ほかにもまだ食い物はたくさんあるはずだ。それでもつい……。冬の非常食は大事に取っておこう。(2016.9.2)