はなへの思いがあふれて、はなのことばかり、つい書いてしまう。でも人前では、はなの話題に一切触れないことにしている。不意に、感極まって泣いてしまいそうになるから。先日、知人との電話の最中、うかつにも元気な頃の、はなの話になったとき、急に言葉がつまり、無理に発声しようとして涙声になってしまった。
身近にも、長年、暮した動物を失った人々が何人もいる。今になって思い当たるのは、彼らはひとことも愛猫犬鳥のことを話題にしなかった。人前でしゃべれないのは私だけではなかったのだ。
ある家族は、病気のネコを数時間かけて、網走から大きな動物病院のある町・旭川まで一冬通った。しかし、そのかいなく亡くなった。かなり親しい間柄の彼らから、そのネコの話題を聞くことはなかった。
悲しみはなかなか去ろうとしない。一人ひっそり涙を流して、はなを忘れようなんて、簡単にできそうにない。つくづく、ブログは自分のためにあると思う。(2023.5.26)
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