八瀬(叡山電鉄駅前)
何しに行ったの、京都へ。恒例の大学の同窓会が今年は地元京都で開催された。
昨年は加賀市の山中温泉。芭蕉のいわくあり気な行動が気にかかって、現地から戻って奥の細道の文庫本を買ってしまった。
今年は、気ままな一人旅だったので、同窓会前日の宿泊場所さえ直前まで確保しなかった。京都のホテルはぎりぎりの方が安い。行き先を決めていたのは文化博物館の木島さんのコーナーだけ。加山又造の雲龍図も伝教大師の仏像も、その日、足のおもむくままに、たまたま立ち寄った寺で遭遇した。
いくつもの偶然によって、多くの人々に出会った旅でもあった。久しぶりの姪夫婦や、40数年ぶりに再会し互いに顔を憶えていない同級生、濃厚な京都弁を気さくに操る喫茶店の店主、比叡山頂で朝早くから交通整理する中年男性、そして懐かしい京都の古めかしい街並み、その街並みにしっくり馴染んでいる新しそうな店々、どれもこれも京都らしく地味に落ち着き払っていた。(2017.12.17)
何しに行ったの、京都へ。恒例の大学の同窓会が今年は地元京都で開催された。
昨年は加賀市の山中温泉。芭蕉のいわくあり気な行動が気にかかって、現地から戻って奥の細道の文庫本を買ってしまった。
今年は、気ままな一人旅だったので、同窓会前日の宿泊場所さえ直前まで確保しなかった。京都のホテルはぎりぎりの方が安い。行き先を決めていたのは文化博物館の木島さんのコーナーだけ。加山又造の雲龍図も伝教大師の仏像も、その日、足のおもむくままに、たまたま立ち寄った寺で遭遇した。
いくつもの偶然によって、多くの人々に出会った旅でもあった。久しぶりの姪夫婦や、40数年ぶりに再会し互いに顔を憶えていない同級生、濃厚な京都弁を気さくに操る喫茶店の店主、比叡山頂で朝早くから交通整理する中年男性、そして懐かしい京都の古めかしい街並み、その街並みにしっくり馴染んでいる新しそうな店々、どれもこれも京都らしく地味に落ち着き払っていた。(2017.12.17)
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