ネコ族は猛獣だ。
はなは遊んでいるうちに興奮して身も心も凶暴になる。ひとしきり暴虐の限りを尽くすと、ふと我に返って自分の手や体をなめる。ときにはごめんねというように、しっかり咬み跡がついた父さんの手もなめる。このように、ネコだって、過失があれば悪かったねと謝罪の意を伝えることができる。
ヒトはどうか。ヒトは往々にして、自分が悪くないかのように、知恵を絞ってカモフラージュする。悪質の度合いが大きければ大きいほど、その傾向が強い。
○○細胞や戦時中の○○婦を巡る人心の混乱などを見ると、ヒトの浅ましさがよくわかる。それらの過失に関わったヒトは相当数に上るだろうと思うが、みんなで過失を犯したなら、ヒト一人分の責任は蚤虱(のみしらみ)より小さいとばかり、誰一人として自分が悪うございましたと言わない。それどころか、「一人一人に責任があるのではなく、組織が悪い、悪くない自分が謝る理由はさらさらない」と居直る輩が圧倒的に多い。
私の場合も、社会的な立場上、何度かそういう事件に遭遇したが、その都度、社会や組織、ときには他のヒトに責任をなすりつけてきた、一切合切包み隠しているが。そうしてみると、ヒトはネコより数段、悪逆非道であり、害獣の部類と言われても仕方がない。(2014.4.11)
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