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2015.4.19 『多峰古峰山』(661m)

 今朝大滝で目覚めると、空はどんよりとした鉛色の雲に覆われ、しかも低くたちこめていた。
標高の高い山々は皆ガスの中。
そこで目標を標高の低い山へ変更することにした。
そんな時、かねてから一度登ってみたいと思っていた『多峰古峰山』が頭に浮かんだ。



 標高661mのこの山は、わざわざ出かけるにあたいせず、なかなかその機会を得られないできた。
そんな山に登るのにはちょうどよいきっかけができた。



但し、同行のHiromiは一週間前にも単独で登っており、ちょっと悪いとは思ったが、そんなこともあるさ。
しかしHiromiは喜んで変更を受け入れてくれた。



 『多峰古峰山』、私はこれを「たっぷこっぷやま」と読めずにいた。
最近Hiromiに教えられたものだ。
それまでは回りくどいが素直に「たみねこみねやま」と読んでいた。



山の名前は難しい。
北海道の山名はアイヌ語に由来するところが多いため、いっそう読みにくくなる。



 7時少し前に支笏湖湖畔の駐車地をスタートした。
雪解けがかなり進んでおり、笹が至るところで起き上がっている。
おまけに夜間もたいして気温が下がらないので、雪が腐っている。



一週間前に登ったHiromiを先行させるも、どうもルートがはっきりしない。
そしてそこは右だ左だと、到底私には納得できないことを言い出す。
それで結局私が目で見て選定したルートを登った。



ただ、ちょっと厄介なことに。
腐ってズボズボ足を取られる雪の中で、北側の雪が豊富な方に回り込んで登るつもりだったのだが、一歩一歩ズボズボ埋まる雪に嫌気がさし、適当なところで急な斜面に取り付いた。
これが多少笹との戦いとなり、少々苦労をした。



しかしそれも長くは続かず、徐々に北側へ回り込み急登を経て頂上東側のピークに上がった。
あとは稜線上の尾根を詰めて頂上へ。



 Hiromiから話しは聞いていたが、まあ見事な眺めだ。
支笏湖を中心とした山々の風景を眺めるなら、支笏湖周辺ではこの山が一番ではなかろうか?
その景色を目にできただけで、今日この山に登って本当に良かったと、心から思わせてくれる。



頂上で朝食のラーメンを食べて下山。
下山後もう一座に登る予定だったが、先週中から出張で金曜の夜遅くに帰宅したHiromiの疲労がひどいため、中止して早々に帰途に着いた。
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2015.4.18 『有珠山』(737m)

 土曜の朝出発で『有珠山』を目指した。
毎年登っている山の一つだが、こんな早い時期に出かけるのは初めてだ。
まだまだ雪の山を歩きたい時期なので。



 土曜日日帰り参加のAotaと、壮瞥町「北の湖記念館」で合流し、登山口へ移動。
Aotaは初めて登る山だ。



 『有珠山』は予想通り雪がなかった。
まだ4月の中旬だというのに全くない。さすが小雪地帯。
今年初の登山道歩き(外輪山までは…)だ。
HiromiとAotaには、あらかじめ夏靴を用意するよう指示しておいた。



 9時ちょうど、登山口をスタートした。
久々の夏道はスリップすることがなく歩きやすい。
従って、どんどん歩を進められる。



周りを見ると、落葉樹ばかりの林にまだ若葉が出ることはなく、木の間越しに遠くの景色が見て取れ、日の光も樹林の底まで降り注ぐ。実に気持ちがよい。
HiromiとAotaは、久しぶりの対面に会話が弾み、おしゃべりを楽しみながらの登行だ。
そしてスタートして1時間で外輪山に上がった。



そこから見る『有珠山』西の尾根は、何度見ても迫力がある。
しばらく休憩して、更に進む。



一般登山者はここまでだが、頂上に立たなくてはこの山に登った意味がない。
外輪山西の端から一旦下って林道へ。



しばらく北に向かって歩き、先ほど目にした迫力ある西の尾根の末端に取り付き、火口原を見おろせるピークを目指し、急登のアルバイトに耐える。
振り返れば洞爺湖を眼下に見下ろす、素晴らしいロケーションだ。



しかし、二人にそれを楽しんでいる余裕はない。
ただただきつさに耐え、遮るもののないピークに立つ。



ここから見下ろす火口原がまた迫力満点で、たかだか700mちょっとの低山で、こんなに楽しめるところを他に覚えがない。
その後は北にそびえる頂上を目指し、多少のアップダウンを越えて行くが、見た目ほど時間はかからず、360度遮るもののない頂上のひととなる。



但し、黄砂のせいなんだろうか、空気が濁って遠くを見通せない。
頂上で昼食をとったあとは、一旦火口原に下り、また一種独特の風景を楽しんで下山した。
総行程5時間弱の楽しい山旅であった。



 下山後蟠渓温泉で汗を流し、Aotaは帰途に着いた。そして我々は大滝にて車中泊。
乾いた喉に早い時間から“のどごし生”を流し込んで、「う、うめーっ!!」

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