北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2015.4.29 『樽前山・西山』(994m)~『東山』(1,022m)~『932mP』

昨日の終業後、支笏湖のシシャモナイまで走って車中泊。
早朝に起床して運転するより、無理をしてでも車を走らせて前泊する方が翌日ずうっと楽だ。

今日の祝日は『樽前山』に登った。
夜明けから一日の晴天が予感できる、申し分ない青空。
こんな日はテンションが上がる。

この山には長い年月をかけ、ずいぶん回を重ねて登ってきた。
私は広いところが大好きなので、広大な風景を楽しめるこの山には毎年複数回登って来た。

5時45分スタート。
久しぶりに苔の洞門を覗いてみた。
そして驚いた。

洞門の入口まで砂地の歩道が続いていたのだが、濁流が流れたあとの川床と化し、そこに流木やら案内表示版やらが様々な格好で点在している。
思えば昨秋、支笏湖周辺で集中豪雨があり、24時間降水量で300ミリを超えたという記憶がある。
それが引き起こした結果だ。

更に歩を進め、苔の洞門の入口まで行くと、今度は崩れた巨岩がゴロゴロ。
誠、見るも無残な光景だった。
苔の洞門(第一洞門)を過ぎて樹林に入った。
樹林の中は足元がふかふかして、膝や足首にとても優しい。

多少ブッシュのうるさいところはあるが、さして気にはならない。
そして樹林帯を抜けるといつも通り、目の前にドーンと『樽前山』の象徴とも言える溶岩ドームが現れる。

それからほぼ一直線に溶岩ドームを目指し、外輪山の基部に取り付く。
あとはただひたすら登る。

外輪山まで登ってしまうと、『西山』へ向けて平坦だが広い地形を歩く。
その後は極楽を歩いているような、誠に雄大な光景が続く。

『西山』で2名の先行者に出会った。
しかしそれからは『東山』で一名に出会ったきりて、あとは誰に会うこともなかった。

そういうことを考えるといい時期の『樽前山』だ。
『東山』から『932mピーク』に向かう間で少々風が強くなったものの、それ以外はほとんど無風。
実に穏やかでのどかな雰囲気だ。
そんな中でまた驚いたこと。

溶岩ドームから噴煙がたちのぼっていないのだ。
ひどい時には『東山』に立って『西山』が見えないほど、モクモクと噴出しているのに、今日は全くあがっていない。
いったいどうしたというのだ?

昨年は火山性地震がどうのこうのと言われていた気がするのだが。
ひょっとして嵐の前の静けさ?

『932mP』で昼食。
実はこの山では、ここから見る『東山』方面の風景が一番好きだ。
とにかく「雄大」の一言に尽きる景色。

それに残雪模様が加わると、つい感じてしまった。
『樽前山』の風景はこの時期が一年の中で一番いいのではないだろうか?
Hiromiと二人、心から満たされた思いで、またてくてくと長い樹林帯を下って帰途に着いた。
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