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2017.2.5 『神居尻山』(947m)

 昨日の朝改めて『神居尻山』に向かって出発。

今冬はHiromiを厳冬期の『神居尻山』に登らせてやろうと考えていた。

Hiromiも私同様、この『神居尻山』が大好きで、

ひとりで時間が出来た時には通い続けてきた。

そんなことを頭に描いていたところ、昨日の『察来山』往復で見てしまった、

「道民の森・神居尻地区」への除雪が完了しているのを。

先日ここを訪れた時には、「除雪中」の案内板があっただけで、何もされてはいなかった。

それで、それを利用しない手はないと、早速昨日登ることにした。

 

 昨夜「サイゼリヤ」で宴を催したので、ちょっとゆっくりな7時に我が家を出発。

Mocchanと一緒にHiromiを迎えに行った。

このちょっと遅い出発時刻が、後で幸運をもたらすことになる。

 

 「道民の森・神居尻地区」に入って行くと、除雪は最奥の宿泊施設までなされていた。

例年だと4月の初旬になって初めて、

施設管理のためであろう、車一台分が通れる幅で除雪がなされる。

今回のような大規模な除雪を、この時期にというのは初めてだ。

いったい何のために?

 

 宿泊施設の前には既に1パーティーが到着しており、スタートの準備をしていた。

但しBCの3人組で、背にスノーボードを背負い、

スノーモビルでBあるいはCコースの登山口方向に入っていった。

こちらは夏道のAコースに沿って登ることとし、

8時30分、駐車地をスタート。

Aコースの登山口まで舗装道路をツボ足で進む。

そして登山口でスノーシューを装着。

積雪の状態はまあまあ。

スノーシューで踏破するにはほどほどの固さだ。

この後、ところどころショートカットをするものの、ほほ夏道に沿って歩を進めた。

そんなショートカットでMocchanを先頭に立たせ、自由にトレースを刻ませてみる。

するとなるほど初心者らしい刻み方をする。

ただ、Mocchanの体力を把握できていないので、

それを一回試しただけで、その後はHiromiを先頭に立たせた。

Hiromiはこの山の夏道を歩き慣れている。

それが景色の変わった冬山で、どれほど正確に蘇らせることができるか?

だまってあとから着いていくと、ショートカットはできないまでも、

ほぼ正確に夏道に沿って歩を進める。

「これは感心」と、褒めてやろうと考えていたところ、

突然方向を変えて沢方向に下りだした。

「おいっ、何処へ行くのよ?」と、私。

しかし、修正したのはその一箇所だけで、あとは正確に登っていった。

雪景色になっていきなりルートファインディングをさせたにしては上出来だ。

 

 尾根は510m標高点を過ぎると、見通しが効くようになり、美しい世界の始まりだ。

夏道の脇の笹が全て雪の下となり、辺り一面真っ白。

木々にも雪が被り、モンスター状態だ。

それがまた美しい。

体力的に辛くなってきたMocchanも、そんな風景を目にして思わず「きれいだ~」。

楽しい尾根歩きの最終は、『神居尻山』頂上から東に続く稜線へ。

最後尾にいた私の前を行くMocchanのかなり前を歩いていたHiromiが、

稜線へのちょっとした棚に上がれないで難儀している。

それは私がそこに着くまで続いた。

「Hiromi、スコップないのか?」、「あります」、「だったら何故それを使わない?」

この日はアイゼン不携帯といい、どうも甘い。

まだまだ冬山に足を踏み入れている、という自覚が足りないぞ!

はたまたMocchanは、この稜線に上がるのが大変。

ヘロヘロで時間がかかった。

そして11時55分、稜線上。

このときだ、それまで尾根の登路から眺めていた頂上部のガスが晴れた。

ずうっとへばりついて、頂上を見せなかったのに!

これが「晴れ男」Mocchanの力か!?

いやいや、出発時刻を少し遅くした私の功績だろう。

その後は歩を進めるごとに晴れだして風も殆どなく、

素晴らしい景色を楽しみながら登る。

12時15分、頂上。

日の光が暖かく、のんびりと昼食タイムとしたいところだが、

私はそんな気になれない。

二人をこの後夏道のBコース沿いに下らせなくてはならない。

急峻な尾根をどう下るか?

雪は思ったほど固くはないが、カリカリの部分もある。

やはりアイゼンがあれば楽な場面だ。

とりあえず、スノーシューでの下山は無理なので、ツボ足とした。

なるべく雪が深いところにルートを取り、何事もなく安全な稜線まで下って再びスノーシューを装着。

ホッ・・・

その後淡々と下り、途中の尾根で遅い昼食。

後はラクラク下って、

14時ちょうど、駐車地。

二人とも大変満足した様子。

ただ、Mocchanの体力が厳しい。

今回はラッセルをさせることなく、私とHiromiの間に置いて行動したが、

これに交代のラッセルを加えると、今日の山行は成し得なかっただろう。

日頃から「自主トレ」と称して札幌の山でトレーニングを続けるMocchanだが、

更なる努力を期待したい。

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