北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2017.2.12 『浦臼山』(718m)~『782mP』~『五森山』(664m)
昨日『音江山』から下山しても、まだ13時だったので、
滝川に行き、一昨日お会いした恩師を再び訪ね、そのあと古き良き友を訪ねた。
そして夕方「浦臼温泉」で汗を流し、『浦臼山』麓で車中泊した。
下山時刻が早くて自宅までの時間がかからないときは、
一旦帰宅して翌朝再度出かけたいと思うのだが、
ウィークデーで抱えたストレスをいっぺんに解消してしまおうとするHiromiは、
それをよしとしない。
しかし、現実は車中での夕食後、ひっくり返って眠り込んでしまうんだから、
私は車中泊するより自宅に帰って寝たい。
Hiromiがひっくり返って寝込んでしまったあとは何もすることがなく、
ただ酒をちびりちびり飲んでいるだけ。
家に帰れば飲みながら色々なことができるわけで・・・
今朝7時、浦臼内川に沿う農道の除雪終点をスタートした。
冬季『浦臼山』に登るためにはアプローチを含め、現在はこのルートが一番短い。
このルートは10数年前に開拓し、何度か登った後、もう8年ほど登っていなかった。
今日の雪はスノーシューでもさほど負担にならず、快調に歩を進める。
ルートは農道から林道へ、そして樹林帯へと入って行く。
樹林も頻繁に植生が変わり、変化に富んでいる。
昨日は身体が重く感じたというHiromiも、今日は快調だ。
樹林帯は尾根のアップダウンを繰り返し、徐々に高度を上げる。
そして突然前方が開け、『浦臼山』の頂上に突き上げる、広く見事な雪崩斜面が現れる。
初めてここを訪れた時は、「ここを登るのかぁ・・・」と、少々落ち込んだものだ。
この斜面に先に取り付いたのはHiromiだったが、
モナカ状の雪面がガサガサ崩れ、なかなか前に進めない。
それで私が追いつき、無言で登るルートを知らせる。
吹きさらしの雪面ではなく、ほんの少し位置を変えて、
疎らなダケカンバ帯の中に入るだけで、雪質が変わり登りやすくなる。
それからはグイグイ高度を上げ、雪庇の小さな『浦臼山』の頂上に飛び出した。
9時25分、『浦臼山』。
雪に半分埋もれた『浦臼山』の頂上表示版がある。
そして、今日も山の選定に間違いがなかったことを自負。
頂上から見る標高800m以上の山々がガスの中だ。
山というのは、登っても何も見えないんじゃ、どこに登っても同じだ。
少々休んだあとは、『樺戸山』方向に歩を進める。
かつては林道が整備されていた稜線を進む。
ここは東側がすっぱり切れ落ちているので、雪庇の発達が著しい。
ただ、ここも今年は雪が少ない。
美しい稜線美を楽しみながら歩いていると、
突然30mほど前方を歩いていたHiromiがクレバスに落ちた。
幸い深さが胸のあたりまでだったので、事なきを得た。
装着していたスノーシューにも損傷はなし。
クレバスを脱出して後、
10時ちょうど、『782m』ピーク。
ここまで進むと、目の前に隣の『844mP』が現れる。
その急斜面は、雪崩を引き起こしていた。
ルートは『782mP』から、東に伸びる急な尾根を伝って『五森山』へ向かう。
この急な細尾根が緊張させられる。
Hiromiのスノーシューテクニックでは滑落の危険があると判断したものの、
危険なところは得意の尻滑りでクリアした。
その後も危険個所はあったがいずれも尻滑りで突破し、
10時30分、『五森山』。
ここまで下れば、あとは淡々、楽々と下り、途中で昼食タイム。
その後更に尾根をゆるやかに下って、
12時30分、駐車地。
これでちょうど一周するルートだ。
このルートもなかなか楽しめるルートで、初めて歩いたHiromiも大満足。
「これでまた一週間(仕事を)頑張れるわ~」だと。
下山後月形温泉で汗を流して帰途に着いた。
樺戸山地は近くにあって本当に楽しませてくれる。
今日のような風景が、ほんの身近に存在することに感謝!
2017.2.11 『音江山』(795m)
この週末は曇りが中心で、天気がパッとしない予報だったので、
近いところで楽しむことにした。
曇りであれば、高度を1,000m以下に設定して登らなければ、
ガスに見舞われて何も見えずに終わってしまう可能性が大だ。
そしてそんな判断が好結果をもたらした。
昨日(土曜日)の朝、Hiromiを拾って深川に向かった。
現地でこの日日帰りのMocchanと合流することにしていた。
当初は『イルムケップ』に登ることにしていたのだが、
現地に行ってみると駐車スペースを確保できず、
直近の『音江山』に変更したものだ。
ただ、それは最終判断で、その直前新十津川町まで戻ることにした。
しかし時間がなくなることから『音江山』に登ることにまた変更。
すんなり『音江山』に変更しなかったのにはワケがある。
それは登山者と言うか、スキーヤーが多過ぎることだ。
昔から山スキーのメッカとして知られた山ではあるが、
それでもめったに人に出会うことはなかった。
それが近頃はゾロゾロやってくる。
私が実施しているのは山登りであり、スキーを楽しむことではないので、
冬山では極力人に接したくない。
そんな理由で近頃この山には足が向かなくなった。
山スキーやバックカントリーを楽しむ皆さん、
この山には足を向けない方がいいよ~っ!
登路も駐車地からガチガチのトレースが出来上がっていて、
冬山としての魅力に欠ける。
地形図を見ながら、誰も立ち入らないワイルドなフィールドに足を踏み入れなければ、
冬山、バックカントリーの醍醐味は味わえない。
まあ、悪いことばかりを連ねてしまったが、
私は一方、この山である人物に出会うことを楽しみにしていた。
それはP。
Pとは数年前この山で知り合った。
それからあちこちの山で7度ほど、偶然に出会ってきた。
そんな期待通り、我々が準備をしていると、やってきた。
シケが、Pが。
この二人は年間の多くをともに登っている。
私とHiromiのようなものだ。
そしてPはこの山にびっしり通いつめている、言わば『音江山』の主だ。
そのPは私と親子ほど歳がはなれているのだが、なかなか難しく、ちょっと変わった男。
写真を極端に嫌う。
絶対に顔が写らないように背を向けるし、
私のブログに載せる写真も、「1枚だけですよ!」と、強力に申し立てる。
まるで肖像権をもった有名人のようだ。
従って、写真は頂上で写した1枚だけを載せる。
また、山行云々については必要ないだろう。
とにかく、人がいっぱいでツマンネ!
この日も滑り降りる途中で、10名以上のツアーと思われるパーティーが登っいていった。
そんな光景を目にすると、もう冬のこの山には登る気がしなくなった。