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2017.2.25 『石山(トマム)』(1,074m)

 

  天気予報の精度というのは、どうしていつまでたっても上がらないのだろう?

高い税金を費やして人工衛星を打ち上げ、

はるか上空から雲の動きを見つめているというのに、

その日の天気さえまるっきり当たらない。

今日はそれが顕著に表れた日だった。

  今朝Hiromiと天気予報に従い、トマムへ向かった。

予定していた『狩振岳』が、林道の除雪作業中で入れなかったので、

『石山』から南に伸びる稜線を伝い、『1,128mP』を折り返す案に変更した。

『石山』の麓に到着した頃、それまでまばゆいばかりだった陽のひかりが陰りだした。

そして十三線の沢川に沿う林道を進んでいると、チラチラ雪が降りだした。

その降り方は林道を外れ、尾根の急登に差し掛かると強くなり、

しまいにはひどい降りよう。

モチベーションがた落ちで登る足取りが重い。

更に雪が深く、スノーシューを一歩一歩飲み込む。

しかし、なんとか稜線に上がると強風だ。

雪は小降りとなったものの、西からの地吹雪に見舞われた。

ここで目標を捨て、『石山』頂上に立って下山することにした。

ところがHiromiに装備不足あり。

とても地吹雪の稜線を歩けない。

更に水分補給を拒んだため、

その場から強制的に登ってきたトレースを辿って下山させた。

五十肩が痛く、ザックをおろすのが面倒なのだろう。

しかし以前からすぐに取り出せるよう、

ザックのサイドポケットにボトルを入れておくよう言ってある。

その後は一人で『石山』の頂上に立ち、林道の入り口近くに下山した。

 

 冬山に足を踏み入れることに妥協はない。

必要なものは所持しなければならないし、いつ何があってもよいような準備はしなければならず、

Hiromiは冬山に対する意識を、もう一度見つめ直さなければならない。

 

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