北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2019.4.7 『874m峰』(夕張・小松) 夕張市街地の最高峰に登る
今回の週末は日曜日だけの休日だったので、
日帰りで夕張に出かけた。
一週間前に断念した『874m峰』に登るためだ。
久しぶりに早朝運転してHiromiを迎えに行ったが、
やはり起きがけの運転は辛くて嫌いだ。
酒を飲む時間が減っても、
前泊で車を走らせる方がまだいい。
今回はHiromiが土曜の夜、
職場の行事で出かけられなかったので仕方がなかった。
『874m峰』は夕張の市街地に隣接する山間部の、
800m超峰全12座の中の最高峰だ。
これまでに3度その頂上に立っているが、
時が経つとまた登りたくなる。
Hiromiにとっても3度目の『874m峰』となる。
日曜の朝7時、道々夕張~岩見沢線の、
旧「石炭の歴史村」遊園地付近に駐車してスタートした。
道々夕張~岩見沢線はいまだ冬季通行止めが続いているので、
道路脇に車を止めても通行の妨げになる心配はない。
もう時期的にツボ足で行けるかな?
と思ったが、先週降った雪にまだズボズボと足を取られるので、
スノーシュー装着で入山した。
もう閉園してからずいぶん時が経ち、
荒れ放題となってしまった旧「石炭の歴史村」遊園地を見ながら、
志幌加別川の支流沿いに続く林道を進む。
スタートして1kmほど歩くと、
夕張が炭都として栄えし頃の名残が山の中に現れる。
荒れた建物だが、レンガとコンクリートで造られ、
その頑強な骨組みだけは今も残ったままだ。
いったいここは何の施設だったのだろうと、
色々想いを馳せながら通り過ぎる。
そして林道は志幌加別川の支流に下って終点となる。
ここからもまだ支流沿いに進むのだが、
一段上がったところに古い作業道が残っているので、
それを利用して上流に向かう。
しかし作業道はいくらも進まないうちに、
沢に飲み込まれてしまうので、
その後は渡渉を繰り返しながら詰めていく。
ただ、いまだにスノーブリッジが多数残っているので問題ない。
急斜面でのトラバース場面では、
Hiromiが沢に滑り落ちないかと気になる。
だが、スノーシュー操作が板についたHiromiに心配はない。
沢は小さな函型地形が現れたところで、
8時05分、左岸の急斜面に取り付く。
斜度がきつく、クラスとしていたならアイゼンを要する場面だ。
しかしこの日は気温が高く、
既に積雪が緩んでいたので、
スノーシューでステップを切ることができた。
そして一気に100mほどの急登に耐え、
南に向かう尾根の頭に上がる。
CO.558でホッとして休憩だ。
その後は樹林帯の中を淡々と南進する。
ところがその「淡々と」が、そうでもなく辛い。
尾根に上がってから新雪が結構積もっており、
それが強い陽射しを浴びて融けだした。
その融けた雪がスノーシューのアイゼンだけではなく、
フレームにまでこびりつき、団子となる。
重いのでストックや立木を使って叩き落とすのだが、
また2~3歩歩けば雪団子!
雪団子との戦いは非常にわずらわしい。
そうこうしているうちに、
8時45分、CO.636で東に向かう尾根に遭遇する。
今度はこれにのって東進する。
広い尾根はどこを歩いて良いのかわからず、
Hiromiに前を歩かせると、
私の意思とは違う方に向かって歩いてしまう。
それでもそれがHiromiの学習と思い、
極力口を出さぬように努める。
そしてスノーシューには相変わらず重たい雪団子。
しかし止まらずに歩を出し続け、
9時30分、CO.750で頂上直下。
ここからは急登を経て一気に頂上へ向かう。
背後の樹林は開け、みるみる夕張の風景があらわになる。
見事な幕開けで、二人してまた感動に浸ってしまった。
夕張の山って、本当にいいなあと思える瞬間だ。

9時55分、『874m峰』。
頂上は細く美しい白樺の疎林で、
眺望は効きづらいが、少し移動すると夕張の山々のほとんどが確認でき、
今冬に登った山々をHiromiと確認した。
そこでHiromiが改めて一言、
「この山ってホントいいよねえ~」。
頂上付近は冷たい風が吹いていたので、
風景を満喫したあとは少し下って早めの昼食とした。
本来は頂上から北に進路を取り、
「835mP」~「832mP」を経て更に北に向かい、
東西に伸びる尾根に乗り替えて、
駐車地を起点に周遊するつもりだったが、
雪団子でそれをやめ、
登路のトレースを利用して下ることにした。
自らのトレースは多少なりとも雪が締まって団子になりにくい。
12時05分、駐車地。
そこでHiromi、「いやあ、今回も楽しかったなあ~っ!」
そして後片付けをしていると、
道々を下ってくる人がいた。
近付くと山登りの格好をしている。
その御人、通りすがりに「Amigoさんですよねえ?」。
無積雪期は登山道しか歩かないが、
積雪期はほとんど人と出会うことのない山にばかり登っているので、
一瞬驚いた。
話しをすると、私のブログを見ていて下さった方だった。
そして歳が私と同じだった。
更にその御人、「K」さんは自宅から近い「サイゼリヤ」にまで行ってみたとのこと。
どうやら私は「サイゼリヤ」の売り上げに、
いくらかでも貢献しているようだ。
そんな話しを交えながら、
このあとのいつもの「サイゼリヤ」で、Hiromiと締めくくった。