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2019.3.31 『三角山』(770m)~『730m峰』  冬季通行止めの車道を登る

 日曜日の朝、夕張市旧「石炭の歴史村」近くで目覚めると、

どんよりとした空だが懸念した降雪はなかった。

この日の予定を『874m峰』と決めた。

『874m峰』は、夕張の市街地に隣接する山間部における、

800m超峰全12座の中の最高峰だ。

2年ぶりに登ることになる。

 

ところが6時半に駐車地をスタートして、

林道をスノーシューで歩いていると、

ヒグマと接近遭遇することになった。

通常はヒグマの出没なぞ気にもとめないのだが、

この朝は直感的に危険を感じた。

自らの動物的勘に従って引き返すことにした。

 

そして一旦駐車地に戻り、

7時10分、駐車していた冬季通行止めの道々夕張~岩見沢線の、

反対側の急斜面に取り付いて『三角山』を目指すことにした。

 夕張の『三角山』は三角山らしくない。

いったいどの方角からこの山を眺めれば「三角」に見えるのだろう?

 道々夕張~岩見沢線の「丁未風致公園」(ていみふうちこうえん)を過ぎて、

500mほど進んだ地点から『三角山』の頂上部に取り付く。

従って殆どが車道歩きとなるため、

このように冬季通行止め処置が取られている間しか登る気にはなれない。

また、通行止め処置による広い車道歩きは、

それはそれでなかなか楽しいものだ。

 先週末降り続いた雪はここでも同様で、

陽の当たるところは既に締まっているが、

そうでないところは軽いラッセル状態となる。

Hiromiとラッセルを交代しながら進むが、

前半は大きく蛇行して高度を上げる車道を、

ショートカットして登って行くので、

その部分は私が前を歩いて進む方向を決めることになる。

穏やかな天候の中を気持ちよく歩いて、

8時20分、丁未風致公園。

と、ここで驚いた!
進行方向の岩見沢側から除雪が入っていた。

大型ロータリー車で雪が削られ、

露出した舗装道路はその深さが2m以上ある。

除雪作業は中途のようで、

雪がきれいには飛ばされていない。

春の珍しい光景を目にしながら、

道路脇を落ちぬように進んでいく。

そして進行方向北側の『三角山』基部に取り付いた。

締まった雪面にスノーシューのアイゼンを効かせて登り、

8時50分、『三角山』。

穏やかな天候ではあるが、

遠くの風景がぼんやりしてよく見えない。

またPM2.5の仕業であろうか?

時間が早く腹も減らないことから、

そのまま下山することにした。

但し、一旦車道まで下り、

道路を渡って南隣りの『730m峰』に立ち寄ることにした。

このピークにも以前登っているが、

南方向の見晴らしが良い山だ。

9時20分、『730m峰』。

この『730m峰』の西隣りに『715m峰』がある。

丁未風致公園からすぐ登れるピークだが、

このビークのことが頭になかった。

つまり地形図が頭に残っていなかったのだ。

それを記憶していればこのビークにも立ち寄ったものを・・・

700mを超えるピークだとは思っていなかった。

 下山は淡々と歩を進め、

日当たりがよく締まった急斜面はスノーシューで滑り降りる。

これが結構楽しい。

そしてその滑りを楽しめるのはNORLITE製のスノーシューなのだ。

楽しく下り、

10時05分、駐車地。

時間が早かったものの、

帰宅してゆったりと「サイゼリヤ」に備えるため帰途に着いた。

この日はJR夕張支線の営業最終日だったため、

夕張駅には人だかりができ、

支線沿線の随所で立派なカメラを構える人々の姿を見た。

私も幼少の頃、隣りの栗山町に住んでいたので、

当時夕張市と江別市野幌を結んで活躍していた、

夕張鉄道にはよく乗ったものだ。

さびれゆく夕張がまたさびれていく。

そんな夕張に益々愛着がわく私がいる・・・

 

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