北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2019.04.14 『幌内山』(649m)~『664m峰』~『円錐峰』(690m) 素晴らしき浜益の山!
今回の週末は土日を通して素晴らしい晴天に恵まれた。
しかし土曜日は私もHiromiも仕事で、
虚しさを噛み殺して出勤した。
そしてその夕方早くに退勤したHiromiの車を我が家の庭に置いて、
浜益に向けて出発した。
私も1時間早く退勤したので、
石狩市浜益区実田の旧釣りぼり跡地には、
まだ薄明るいうちに着くことができた。
だんだん日が長くなってきて、
大変ありがたいと思う。
増毛山地の南端を『黄金山』として、
国道451号線を挟んで南側には見事な山塊がある。
しかし、私はそこに足を踏み入れたことがなかった。
あるのは南と北に位置する『別狩岳』のみ。
理由はどうも人がたくさんいそうな気がして、
ということだけだ。
ガイドブックにも載っているらしいこの山塊だ。
ただ、増毛山地の『知来岳』や『奥徳富岳』から眺めるこの山塊は、
素晴らしい眺めで、興味が耐えることはなかった。
それで二度旧釣りぼりまで様子を見に行ったことがあった。
そんな『幌内山』に今シーズンは登ってみようと、
一ヶ月ほど前に計画して出かけた。
ところが途中から季節はずれの大雪となり、
ノンストップで新十津川町を回って馬追丘陵に向かったしだいだ。
『幌内山』へのルートを得るために地形図を開くと、
大きく二つのルートが考えられる。
一つは旧釣りぼりの駐車地より2kmほど逆川に添う林道を進んだところから、
東側の広い尾根に取り付き、
「553mP」を目指して登り、
尾根の頭を伝って一旦下ったあと、
再び同高度の「553mP」に立って『幌内山』に登るもの。
もう一つは林道を更に進み、
はっきりした東からの支流が流れ込む地点を越えたところから、
東の尾根に取り付いて、
尾根が導いてくれるままに高度を上げて頂上に至るもの。
一ヶ月前の計画は第一の案だった。
しかし今回は『幌内山』に立ったあと、
『円錐峰』まで足を伸ばすこととしたため、
『幌内山』に速く登れるであろうルートを選択した。
日曜の朝5時55分、駐車地をスタートした。
前夜飲みすぎたようで、頭がクラクラする。
64歳にもなって、バカなことやってらんないっちゅうのによ!
林道は逆川の右岸に沿って進む。
もうツボ足でOKと決め込んでスタートしたが、
ちょっと早かったかなあ・・・
6時45分、尾根取り付き点。
林道歩きでは前日歩いた男性ひとりの足跡しか見られなかったが、
尾根に取り付くと古いトレースが浮かび上がっていた。
やはり登る人は多いようだ。
尾根は急でどんどん高度を上げて行く。
私は飲み過ぎのせいか、
なんだか調子悪くてHiromiにはなされる。
途中から『幌内山』頂上が見え出す。
そして突然樹林を抜けて視界が開ける。
背後には純白の増毛山地が美しい。
8時30分、『幌内山』。
素晴らしい景観に圧倒される。
登ってよかったと思える瞬間だ。
しばし景色を楽しんだあとは、
次なる目標を目指してスタートする。
稜線を南に向かって歩くと、
一旦深く下降して次なる『649m峰』を目指して登り返す。
この『649m峰』はなかなか存在感のある山なので、
表題にもそれをはっきりし記した。
9時05分、『649m峰』。
鋭角のいい山だ。
このピークはこの後も我々の背後に存在感をアピールし続けることになる。
前日の登山者の足跡がこのピークまで続いていたが、
ここから引き返していた。
『649m峰』からは一旦90mほど下る。
そして目の前にそびえる「654mP」だが、
これはピークを回避して北側の斜面をトラバース。
そして稜線に戻ると、目の前に『円錐峰』がその姿を現した。
それを目にしてHiromiがポツリと口にした。
「あそこまで行けるかなあ・・・」。
しかしこのじいさんは中断する気なぞ全くなし!
せっかく得られたチャンスに加え、
上々の天候を見逃すわけにはいかない。
Hiromiに体力的なことを確認すると、
「なんも全然!」。
だったら弱音を吐くなや~
っと、ここで前方にヒグマの足跡が現れた。
たった今そこを歩いたもの。
また我々の鈴の音に驚いて沢筋に下ったものと思われる。
しかしこの足跡が大きい!
私の登山靴は29cmだか、それより大きい。
目指す『円錐峰』を左手に見て「590mP」への登りだ。
これがまた斜度あってきつい。
その苦行に耐え、
10時ちょうど、「590mP」。
このピークを西端まで進んで、
いよいよ『円錐峰』への細尾根に入る。
これがブッシュあらわで面倒だ。
私はグイグイ進めるが、
乱暴な言葉をつかっていてもHiromiは一応女性なので、
腕力が乏しくなかなかブッシュを押しやっては進めない。
それでもそんな箇所は短いのですぐに抜け、
最後の登りにつく。
相変わらず素晴らしい晴天の中を黙々と登り、
10時50分、『円錐峰』。
素晴らしい眺めに感動!
今まで手をつけずに来たことを後悔した。
とても600mクラスの低山が集合した雰囲気ではない。
心から納得した頂上に別れを告げて下山開始。
また細尾根を登り返して再び、
11時25分、「590mP」。
ここで昼食とした。
そしてその後は往路を戻るのではなく、
沢を下ることにした。
北の風景に目を凝らすと、地形図には表現されていない林道が見て取れる。
その林道を目指してショートカットする。
逆川の支流を下る。
沢は既に開けているところもあるので、
巻いて登る箇所もあり、なかなか時間がかかったが、
進んできたルートを何度も登り返しながら戻るよりははるかに速い。
13時10分、「さかさがわにごうばし」付近で林道に当てた。
ここからの林道歩きが長くてねえ。
足元の雪が腐ってズブズブ。
そんな中を3kmほど歩いて朝の尾根取り付き地点。
そして更に3kmほど歩いて、
14時45分、駐車地。
HiromiのGPSによると、歩行距離は19.7km。
久々のログトレイルであった。
それから急ぎ帰宅して、仕上げはもちろん「サイゼリヤ」!
週一しかない休みをとことん楽しめたことに感謝!
更に、人の多さを懸念して近付かなかったこの山域に、
この日は終日人が入らなかった・・・