「年末関西旅行記(その6)西ノ京の巻<上>」のつづきです。
ややこしいタイトルで申しわけありません。m(_ _)m
白鳳伽藍の北100mほどのところに「玄奘三蔵院伽藍」があります。
玄奘三蔵、「西遊記」の主要な登場人物である三蔵法師のモデルになった高僧を祀るこちら伽藍(一連の建物群)は1300年の歴史を誇る白鳳伽藍と一転して、9年前に創建された新しい伽藍です。
通常は、期間限定で公開されていて、私が訪れたときは閉館期間にあたっていました。
今年は解体修理に向けた調査中の東塔と同様、「平城遷都1300年祭」に協賛して通年公開されるようです(薬師寺のリリース[PDFファイル]はこちら)。
ということで、閉館を承知の上で、私は玄奘三蔵院伽藍へ向かいました。
ただでさえ観光客が少ない季節である上に、閉館中
となれば、ひとけがほとんどありません。
ある意味、贅沢な空間です。
入れるぎりぎりの場所である礼門から、玄奘三蔵法師の「ご頂骨(頭蓋骨)」の一部が祀られている玄奘塔を拝観しました。
この玄奘塔の裏手にある大唐西域壁画殿には、昨年亡くなられた平山郁夫画伯の筆になる「大唐西域壁画」が陳列されていますが、もちろん、鑑賞することは叶いませんでした。
いつか観覧するその日までは、ブルーレイ・ディスクに録画してある新日曜美術館「情熱と美のシルクロード 日本画家・平山郁夫」で我慢することにします。
薬師寺を後にした私、クルマは一方通行の狭い道を北上して唐招提寺を目指します。
途中で見かけたソバ屋で昼食を摂り、
さらに唐招提寺に向かって歩いていると、こんな案内地図を見かけました。
どこの街でも見かける、広告入りの案内地図なのですが、なにげに「卍唐招提寺」の広告が地味に入っていて、唐招提寺が一見特別扱いなく「五条町自治会」の一員になっていることに微笑ましさを感じました。
おぉ、蜘蛛
そして、唐招提寺南大門前に到着。門前の郵便ポストがかなりユニーク
いかにも奈良っぽくて良いのですが、できることなら「鴟尾(しび)」をつけてほしかったなぁ~ 惜しい
つづき:10/01/02 年末関西旅行記(その8)西ノ京の巻<中>