「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その3)小倉篇のつづきです。
北九州市立美術館・分館⇒本館の連絡バスに乗って約20分、本館に到着しました。
なぁ~んと、巨大な、バブリーな美術館なのでしょうか
大丈夫か、北九州 と余計な心配をしてしまう私でございました。
長~ぁいエスカレーターに導かれて、エントランスへ。
と、入場しますと、生ピアノの演奏(モーツァルトのピアノソナタ)と、それを聴く大勢の人たち
ちょうど「ミュージアム・コンサート」が開催されていたのでした。
それにしても、こんなに大勢のお客さんが来ているんだ、と、ちょっと驚きでした(なにせ、いかにも交通の便が悪そうな場所なもので…)。
時間にたっぷり余裕があれば、生演奏を楽しんでいたいところですが、残念ながら先を急ぎます。
でも、ウイーンゆかりの生音(なまおと)が響く中で観る「クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」はなかなかでした。
ただ、19世紀末のウィーンのイメージとはちょいと違う音楽ではあったような…
そんでもって、肝心の展覧会。
これまた、う~む…でした。評価は、5点満点で、★★★☆(3.5点)
全然、つまらなくはないのですが、う~む…です。
どうしてなのでしょうねぇ。
「貰って帰れるものならコレ」な作品はあったんですよ。
例えば、エゴン・シーレの「アルトゥール・レスラー」とか、
シーレがウィーン工房の絵はがきのために描いたモノとか、
ウィーン分離派展のポスターとか、かなり気に入りました。
でも、展覧会全体として、ちょっとイマイチの印象…。
そんな風に、これまた30分程度で観終わってしまいました。
エントランスでは、まだミュージアム・コンサートが続いています。
通常展を観ようかなとも思いましたが、腹が減ってきたので、戸畑駅行きのバスの時刻まで、昼食を摂ることにしました。
館内のレストランに行き、カルボナーラを注文。
ところが、けっこう待たされた…。
バスの発車時刻がどんどん近づいてきます。
まずいなぁ、1時間あとのバスにしようか、それも良いかな? と思ったタイミングで、ようやくカルボナーラにありつけました。
急いで食べるパスタとして、生クリームが熱々のカルボナーラはあまり適切ではありませんでした。それでも、口の中をやけどしないように、ソースを飛ばさないように気をつけながら、猛烈な勢いで平らげ、セットのアイスコーヒーをガバリと飲み込むと、バス乗り場にダッシュ
そして、きわどく間に合いました
それにしても、どうしてこんな場所に美術館を建てたのでしょうかねぇ
最寄りのバス停までは無料シャトルバスが15~20分間隔で運行されているようですけれど、よそ者にとって路線バスはなかなか使いづらい…。
でも、あれだけお客さんが入っていたということは、あまり問題ではないのかもしれません。
と、得るものの少ないことをグルグルと考えているうちに、バスはJR戸畑駅に到着しました。
ちょいとダイヤが乱れていたJR鹿児島本線の準快速に乗り、一路、門司港を目指したのでありました。
つづき:2010/01/18 「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その5)門司港篇<上>