「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その5)門司港篇<上>のつづきです。
門司港は「バナナのたたき売り」発祥の地だと聞いたことがあります。
そんな縁からなのでしょう、こんなのがありました。
「愛と正義の使者 バナナマン」だそうな。
お笑いの「バナナマン」じゃありませんよ。リアルな表情がちょっと…です。
個人的には「ゴーヤーマン」の方が好きです。
気を取り直して「門司港レトロ」の散策に戻ります。
こちらは旧門司税関。
裏側っつうか、海側っつうか、港側から見てもおもむきある建物です。
私、白状しますが、他人が記念撮影している様子を見ていると、どうしてもその様子を写真に納めたくなってしまいます。
そんなわけで、旧門司税関の真向かいにある「国際友好記念図書館」の前で、人力車に乗った姿を車夫さんに記念撮影してもらっている一団を撮影してしまいました。
こんな写真を撮った上に、こんなことを書くのは、ホント、失礼だと思うのですが、どうしても書きたい
二人乗りの人力車に男二人が乗るのは、見た目良くないです…。m(_ _)m
さて、これからどうしようか…と考えました。
できることなら、関門トンネルを歩いて渡りたかったところですが、下関側からの交通の便がまるで判りませんし、トンネルを歩いて往復し、タクシーで門司港駅界隈まで戻ってくるというのも芸がなさ過ぎます。
出光美術館も、唐三彩展には食指が向きません。
出光美術館は、外観を写真に収めるだけにして、「とりあえず、九州鉄道記念館を見学するか…」と、門司港駅方面に戻ることにしました。
戻りは、往路とは違うルートを通ることにしました。
と、個人的に感じるものがある建物に遭遇
山口銀行門司支店です。
山口銀行関係者の皆様には大変に申し訳ないのですが、 正直、思いました。「これは始めから山口銀行の支店だったのではなく、さぞや由緒ある建物ではないか?」と…。
案の上、横断歩道を渡ると、こんな案内板がありました。
おぉ、横浜正金銀行門司支店だったんだぁ
経済史や金融史をちょいとでもかじったことのあるひとなら、「横浜正金銀行」と聞くと、ピンと来るはず(一応、私は学生の頃、日本経済史を勉強しました
)です。
横浜正金銀行は、東京銀行を経て、現在の三菱東京UFJ銀行につながる歴史を持つ銀行で、日本の貿易・為替を一手に扱っていた特別な銀行でした。
要するに、旧門司税関と共に、かつての国際貿易港・門司港を象徴する建物だったというわけデスよ。
我が眼の鋭さ(?)に、ちょっとホクっとしながら次に訪れたのは、
九州鉄道記念館です。実車展示こそ8両と、テッパクこと鉄道博物館と比べるのはあまりにもかわいそうですが、こちらには建物があります。1891年(120年前)に建てられたという「九州鉄道本社」の社屋デス
内部は、鉄骨で補強され、耐震性も万全(のはず…)。
展示物の中では、きっぷの硬券の版型とか、レールの変遷とかが目を惹きましたが、私の一押しは「犬釘」でした。
「犬釘」というのは、レールを枕木に固定するための釘です。名前の由来は、一目瞭然です。ほら
ね、ワンコそのものですよね。これに比べると、右側に写っている現在の犬釘のつまらないことといったら…。
これで入場料は300円 お得ですよぉ~。門司港地区へお出かけの際は、是非お立ち寄りくださいませ。
さて、門司港レトロの散策もこれでお終い。
このまま門司港駅から電車にのって福岡に戻るのもつまらないなぁ~、と考えている時、ふと思い出しました。まだ関門橋を見ていない
ということで、岸壁に行ってみました。
と、ここで今日はこの辺りでお終いです。ぶつ切りで申しわけございません。
つづき:2010/01/20 「福岡・北九州 新春の旅」覚え書き(その7)関門篇