米国の作家、J.D.サリンジャーが91歳で亡くなったというニュースが流れていました。
(大変失礼ながら)まだ生きていたんだ、と思う気が半分、結局新作は発表しなかったんだとがっかりする気が半分でした。
J.D.サリンジャーさんの小説は、随分昔、若かりし頃に読みました。
代表作「ライ麦畑でつかまえて」はもとより、「ナイン・ストーリーズ」も「大工よ屋根の梁を高く上げよ・シーモア序章」、そして、原文で「The Catcher in the Rye」を数ページ
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ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス) 価格:¥ 924(税込) 発売日:1984-05 |
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ナイン・ストーリーズ (新潮文庫) 価格:¥ 460(税込) 発売日:1986-01 |
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大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫) 価格:¥ 580(税込) 発売日:1980-08 |
読んだ時のことは、もうほとんど忘れてしまいましたが、野崎孝さんの軽妙な訳が心地良かった記憶がかすかに残っています。
サリンジャーの本は実家にあるはずですので、夏に帰省した時に読み返そうかと思います。
それとも、村上春樹さんの新訳を読んでみようか…。
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キャッチャー・イン・ザ・ライ 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2003-04-11 |
それにしても、サリンジャーが1965年以降、1冊も新刊を出さなかったということには驚きです。46歳にして既に隠居生活に入っていたということなのでしょうか?
ある意味、うらやましい人生です。
そんな謎に包まれた作家サリンジャーが登場する小説(フィクション)があります。
これまた私が大好きなW.P.キンセラの「シューレス・ジョー」です。
シューレス・ジョー (文春文庫) 価格:¥ 550(税込) 発売日:1989-11 |
どうやらこれまた絶版のようですねぇ。
やはり、気になった本はとりあえず買っておくべきですな。
それはさておき、左に掲げた私の蔵書の写真をご覧いただけばお気づきのとおり、この小説は映画「フィールド・オブ・ドリームス」の原作です。
「フィールド・オブ・ドリームス」は、去年1月26日の記事「久しぶりに『フィールド・オブ・ドリームス』を観た」で書きましたように、One of my most favorite filmsなのですよ。
この映画の中で、ジェームズ・アール・ジョーンズ(トム・クランシー原作の「ジャック・ライアンシリーズ」でのグリーア提督役とか、スター・ウォーズシリーズでのダース・ベイダーの声で有名)が演じている「孤高の作家 テレンス・マン」は、原作「シューレス・ジョー」ではサリンジャー本人ということになっています。
小説ならともかくも、映画では本人の承諾なしにサリンジャーを登場させることはできなかったでしょうし、本人が承諾するとも思えませんな。
でも、映画のジェームズ・アール・ジョーンズは、写真で見るサリンジャーとは似ても似つかない風貌ながら、いい雰囲気を出していました。
何はともあれ、サリンジャーさんのご冥福をお祈りします。