・ 期間:2018年4月28日
・ メンバー:sasa、S田
・ アクセス:自家用車、4月26日に白馬岳線交通規制解除により猿倉まで通行可
・ コースタイム:6:05猿倉-7:45白馬尻小屋-11:00八峰-14:40二峰-15:30白馬岳山頂-15:55白馬山荘-18:15白馬尻小屋-19:00猿倉
・ コース状況及び危険個所:
白馬尻小屋付近で左側の沢筋からデブリあり。
尾根末端からの登りはトレースがあり、踏み跡が階段状になっていた。
八峰への登り、その後も五峰あたりまでは、ところどころで雪が割れていて、ブッシュや脆い岩が出ている。
雪が大きく割れているところは、雪の段差があったり雪と斜面との間に隙間があったりして、通過するのに苦労した。
雪割れ箇所では雪があるところを辿って迂回する、跨ぐ、出ているブッシュや岩を伝うなどして通過した。
八峰、六峰~五峰あたりではテントが張れるスペースがあった。
頂上直下の急雪壁にも踏み跡はあったので、なるべく登ってから50mロープを使用した。
今回使用しなかったが、左側の岩にハーケンが2本あった。
大雪渓の下りは昨年2017年の同日昼頃に雪崩事故が起きているので、特に雪の緩んでいる昼の時間帯に通過しないこととした。
・ 記録:
白馬尻から大雪渓を横断し、尾根末端より取り付いた。
白馬尻方面がよく見える。
日差しが強く、暑い。半袖で登る人もいた。
テーブル状になっている雪でひとやすみ。
八峰までの斜面で最初に出てくる雪の割れ目は段差が大きく、左からブッシュを伝って通過した。先行パーティは右に巻いて雪のあるところを進んでいた。
八峰前には数張テントが張れるスペースがあった。
八峰越しに主稜ルートを眺める。
その後も何回か雪の割れ目があって緊張した。
時間の経過とともに徐々に雪は緩み、割れ目自体も下の方に深く切れ込んでいたり、空洞ができていたりと踏み抜く不安がよぎった。
ブッシュや岩、土の出ている箇所では短いブッシュをつかんで土の露出面をトラバースした箇所もあった。
幅が狭かったリ、傾斜が急な雪稜は緊張したが、雪の割れ目の対処の方が怖かった。
昼を過ぎると雪が緩んでいるのがはっきりとわかった。
六峰辺りから上には、3パーティがテントを設営していた。
二峰から頂上方面を眺める。
二峰には14:40頃到着。1張ツェルトが設置されていた。
日が陰り、緩んでいた雪面が固くなり始めた。
頂上直下の60mの雪壁にも踏み跡があり、なるべく登ってから50mロープを使用。
スノーバーで支点を作った。
結果として頂上より約30m下に支点を作っていたようだった。
同じく約30mのところで左にある岩にハーケンを2本発見。ハーケン周辺の踏み跡なし。
頂上へのピッチ後半は傾斜がさらにきつくなるが、雪庇はなかった。
頂上からは主稜がよく見えた。
頂上は風が強く、長居はできない。
白馬山荘は4月28日から営業開始だが、レストランはやっていないようだ。
大雪渓は凹凸があり、表面が固くなりかけていることからシリセードするとお尻が痛い。
スキーのシュプール箇所は特に表面が固く、スリップに注意した。
白馬尻小屋地点にはテントが数張あった。
(S田)