20日、6時出発。しばらく舗装道路を歩き入渓。人気の沢だけあって美しい沢で、先行パーティもいた。
途中右岸より沼ノ沢が流入する。本日の予定はこの沢を遡り、人知れず山の中にひっそりと佇む小沼を探検しようとするものであった。余計な荷物をデポし沼ノ沢を詰める。幻の大岩魚はいるか?期待は膨らむ。少し迷いながらやがて第2沼に到着。水は涸れ、木が生えている。大岩魚の影も形も無い。では第1沼に期待だ。第1沼には水があった。しかし大岩魚はいなかった。だって直径2mくらいの水溜りだったのだ。
葛根田本流に戻ると10人以上の大パーティがいた。どう見てもツアーパーティだ。滝ノ又沢出合でビバーク予定とのこと。我々もそこでビバーク予定であったが、彼らと一緒の所でのビバークは遠慮したい。さらに上流のビバークサイトを目指す。連合隊長が数尾のイワナを釣り上げたがすべてリリース。北ノ又沢本流を右に分けて滝場を登った上に、薪が豊富な好天幕場があった。でも残念ながらここまで登るとイワナの姿は見なくなった。さきほどリリースしたイワナがもったいなく感じた。キノコ汁をメインに大宴会を執り行う。
21日、晴れ。最後のツメで予定ルートより左の登山道に出る。
八瀬森山荘から湿原を過ぎ、関東森の先、大白森の北1283m地点から明通沢下降開始。順調に二俣に着く。ここで本流を見て驚く。岩が赤く変色し、どう見ても魚がいるとは思えない。
幕場を確保してから釣りに出たが、予想通りアタリはまったく無かった。本日もキノコ汁メインの大宴会を行う。
22日、雨。起きたときには雨は降っていなかったが、朝食のときになって大粒の雨が降ってきた。今日は下るだけだ。約1時間でコンクリート橋に着く。
ここからはブッシュに覆われた林道跡を山ブドウなどを採りながら下山した。舗装道路に出ると、地熱で暖かい部分に皆で寝転び、岩盤浴ならぬアスファルト浴を楽しみ、最後は駐車場わきの山荘で入浴と飯で山行を終了した。
帰りの東北道~磐越道~常磐道は予想通りの混雑でした。でも20時頃には霞ケ浦市役所に着いた。
ガストンガニマタ