acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

葛根田川本流遡行~明通沢下降

2009年09月24日 17時55分32秒 | 山行速報(沢)
9月20日~22日にかけて葛根田川に行ってきた。メンバーは、連合隊長、A氏、K氏、N氏と私の5名。霞ケ浦市役所を19日18時に出発する。K氏の奥様の作ってくれた夕食を途中でいただき、一路、滝ノ上温泉を目指す。現地には0時頃着いた。小宴会後仮眠。
20日、6時出発。しばらく舗装道路を歩き入渓。人気の沢だけあって美しい沢で、先行パーティもいた。








途中右岸より沼ノ沢が流入する。本日の予定はこの沢を遡り、人知れず山の中にひっそりと佇む小沼を探検しようとするものであった。余計な荷物をデポし沼ノ沢を詰める。幻の大岩魚はいるか?期待は膨らむ。少し迷いながらやがて第2沼に到着。水は涸れ、木が生えている。大岩魚の影も形も無い。では第1沼に期待だ。第1沼には水があった。しかし大岩魚はいなかった。だって直径2mくらいの水溜りだったのだ。



葛根田本流に戻ると10人以上の大パーティがいた。どう見てもツアーパーティだ。滝ノ又沢出合でビバーク予定とのこと。我々もそこでビバーク予定であったが、彼らと一緒の所でのビバークは遠慮したい。さらに上流のビバークサイトを目指す。連合隊長が数尾のイワナを釣り上げたがすべてリリース。北ノ又沢本流を右に分けて滝場を登った上に、薪が豊富な好天幕場があった。でも残念ながらここまで登るとイワナの姿は見なくなった。さきほどリリースしたイワナがもったいなく感じた。キノコ汁をメインに大宴会を執り行う。
21日、晴れ。最後のツメで予定ルートより左の登山道に出る。




八瀬森山荘から湿原を過ぎ、関東森の先、大白森の北1283m地点から明通沢下降開始。順調に二俣に着く。ここで本流を見て驚く。岩が赤く変色し、どう見ても魚がいるとは思えない。




幕場を確保してから釣りに出たが、予想通りアタリはまったく無かった。本日もキノコ汁メインの大宴会を行う。
22日、雨。起きたときには雨は降っていなかったが、朝食のときになって大粒の雨が降ってきた。今日は下るだけだ。約1時間でコンクリート橋に着く。



ここからはブッシュに覆われた林道跡を山ブドウなどを採りながら下山した。舗装道路に出ると、地熱で暖かい部分に皆で寝転び、岩盤浴ならぬアスファルト浴を楽しみ、最後は駐車場わきの山荘で入浴と飯で山行を終了した。



帰りの東北道~磐越道~常磐道は予想通りの混雑でした。でも20時頃には霞ケ浦市役所に着いた。

ガストンガニマタ






山の漫画

2009年09月22日 10時47分41秒 | 会員日記

世の中は大型連休に沸いておりますが、sakにとっては勤労週間です。
そんな合間にも次の山行をコツコツと計画中なのですが・・・。
という訳で、平日山行会員大歓迎です。

先日、谷川の帰りにko-yaくんと山岳映画や山岳漫画の話題になりました。
山ヤなら誰しも山の本や映画、漫画を読み漁った時期ってあるんですかね。
御多分に漏れず、拙者にもそういう時期があった訳でして。

その中でも、手近な漫画を読み返してみると、いや、コレが熱いのですな。
リアリティ-はともかく、山には「想い」というテ-マが一番似合うのではないかなぁと。
ということで、私的な「山の漫画」お気に入りリスト。


※山岳漫画のお気に入り

「氷壁の達人」:神田たけ志
 山岳同志会・小西政継の軌跡。壁に魅せられし氏とその仲間たちとの熱い想い。
 この時代(初登攀時代)に生まれた人々への羨望感も。

「岳人列伝」:村上もとか
 人種や時代を超えた人々の想いを描いた名作。
 いつしか語ってみたい、熱い名ゼリフ満載。

「神々の山嶺」:谷口ジロ-
 夢枕獏の原作を漫画化。多論あるものの、充分な読み応え。
 テ-マとスト-リ-がしっかりしているからこそグッと引きこまれる。
 映像化して欲しい一作。 

「K」:谷口ジロ-
 「Kは知っている・・・。」で始まる名ナレ-ション。
 一見、超人的な主人公だが、人間的な人物描写や淡々とした登攀を描くことで、リアルさを醸し出す。

「岳」:石塚真一
 連載中の人気漫画。山にまつわる人間ドラマに誰しも深い共感を感じることでしょう。
 山という難しいテ-マのもと、これからもがんばって続けて欲しい一作。

その他にも数々ある「山岳漫画」の奥行は意外と深い。
とはいえ、それでも一時の紫煙のようなもの。
ホンモノの山には敵うはずもないのですが・・・。


谷川・烏帽子岩奥壁・凹状岩壁

2009年09月17日 01時19分53秒 | 山行速報(アルパイン)
9/14、谷川・一ノ倉、烏帽子沢奥壁・凹状岩壁にいってきました。


※最高の天気に期待が高まる

秋の風を感じる最高のコンディション。
痛快なクライミングに舌鼓。
やっぱ、乾いた岩はサイコ-っす。

思えば、昨年の撤退以後、凹状の計画はあったものの、天候や仕事の都合などなど、
なかなか実現しなかったのは、今日という日のためにあったのか!と思ってみたりして。

1ピッチ・ko-ya
いつものバンドトラバ-スからフェ-ス。
最初のピッチは体が硬いので慎重に。
昨年、撤退時に作った懸垂支点を回収。
1年3ヶ月ぶりに我が手に戻る。あのときの記憶が蘇る。

ここで、烏帽子スラブを行くパ-ティ-あり。
後続に中央カンテパ-ティ-が来るとの情報。


※2ピッチをいく

2ピッチ・sak
一段フェ-スを上がって、ゆるいスラブを中央カンテ基部まで。

3ピッチ・ko-ya
スラブ状を凹状基部まで。


※核心をいく

4ピッチ・sak
いわゆる核心とされるピッチ
岩が乾いていれば、快適この上ない。
浮石、人為落石に細心の注意をしながら。


※昨年ル-トロスした場所。1年越しで解決

5ピッチ・ko-ya
昨年、ル-トロスしたピッチ。ko-yaくんにとって、登らずにはいられないピッチだ。
昨年あった中間支点が見当たらず、ハ-ケンを1枚打つ。(フォロ-で回収)
しかも、岩は浮いているものが多く慎重さが必要だ。

この頃、後続のカンテPが下のスラブピッチに入った。
落石を落とさぬよう、よくよく、慎重に。

しかし、視界があれば、なんてことはない。
正規ル-トが見出せた。心温まるガバをつかんで豪快に小ハングを越える。


※崩落地

6ピッチ・sak
新潟地震の崩壊地。右へ少しトラバ-スしてから直上。
乾いた岩に、フリクションがガッチリ。
相変わらず浮き石には注意が必要だが、丹念に探せば細かいホ-ルド、スタンスもほどよくある。
グレ-ドはⅣといった所か?

ビレイ点をひとつ見送り、フェ-スを一段上がると草付凹状から樹林帯。
最終ピッチのフレ-ク状がよく見える立ち木でビレイ。


※最終ピッチをいく

7ピッチ・ko-ya
このル-トの見せ場、フレ-ク状クラック。
左壁の足場とフレ-クをホ-ルドに。体を幾分傾けて豪快に。
上のガバをとれば、一気に足を上げられる。
ム-ブが決まると痛快この上ない。

終了点直下のフェ-スは浮き岩でボロボロ。要注意。

何はともあれ、凹状完登。
1年越しでなんとなく引っかかった物がとれた気分だ。
相方のko-yaくん、今回は快適に楽しめたね。
久々の快適クライミングと昨年の宿題を片付けた開放感で”充実感”いっぱいの山行となりました。

さて、痛快、快適、開放感、充実感がいっぱいになった後は・・・。
おなかもいっぱいに。


※ko-yaくん、牛丼キング完食!

sakもカレ-キングを完食です。
いろんな満足目白押し。
カロリ-はオ-バ-気味ですが・・・。

さあ、次は何処?

sak




ハイパーVソール

2009年09月14日 18時31分39秒 | 会員日記

岩手のK村です。初めて投稿します。フリクション抜群の靴の紹介です。同じ内容で東京のプログにも投稿しました。

TV等で見たことがあると思いますが、フリクション抜群の靴底ハイパーVソールを使用した作業靴【忍】の写真です。ハイパーVソールを使用した靴で、石鹸水や油を塗った角度の付いたステンレスの板を登ってもスリップしない動画がインターネット上にありますので、興味のある方は覗いて下さい。この【忍】を沢登りに使っている人の書き込みもネット上にあります。私はこの作業靴【忍】をハサミで切って短くして、更に穴を開けて靴紐を使用していますが快適です。まだ沢登りに行く機会が無いので沢ではまだ試してはいませんが、濡れた木の根や濡れて木道でも滑らず安心して歩く事が出来ました。

 ハイパーVソールを使用したスニーカーはハイキング用に使用していますが、フリクションが良いのでアプローチシューズとして使用可能と思います。 作業靴【忍】はワークマンで2,980円でした。【忍】は安全靴なのでつま先にプロテクターが入っています。スニーカーは茨城のジョイフル山新で3,980円でした。


丹沢火打沢

2009年09月10日 18時44分26秒 | 山行速報(沢)
9月6日、西丹沢火打沢に行ってきた。パートナーはN君。私にとって久しぶりの丹沢だが、N君にとっても初めての丹沢だ。私には、丹沢の沢で登り残していた沢の一つである。道の駅「山北」で一夜を明かし、6時頃には出発する。初めからヤブでどこから入渓してよいかわからない。適当に踏跡を辿り、いくつかの堰堤を越すと堰堤が砂利で埋まった広場に着く。ここで登攀用具を身につける。



火打沢は暗くて、決して美しくはないが、滝が多くて楽しめる沢である。直登できない滝も多いが、直登できる滝はなるべくアタックする。





やがて核心部といえるゴルジュに出た。最奥の滝が悪く少し戻って左岸を巻いた。



その上部も10mクラスの滝が数個あったが難なく越して番が平の登山道に出た。
11時頃であった。そんなにゆっくり登ったつもりはなかったが、遡行時間5時間を要した。



下りはしっかりした登山道で、前回の金山沢でのヤブコギ下降ルートとは雲泥の差であった。

ガストンガニマタ

二子山・中央稜

2009年09月06日 23時17分11秒 | 山行速報(アルパイン)
二子山・中央稜に行って来ました。
Kくんのリ-ドデビュ-です。
天気も上々に華々しく・・・。

と行きたい所でしたが、空はあいにく愚図つき模様。
それでも何とか無事登攀ができました。


中央バンドで

とはいっても、一部濡れているところがあったりしてキビシイ-場面も。
何はともあれ、ツルベで6ピッチ。
無難にこなしたKくん。前回の黒岩が活きましたね。

カメラの不調で、写真はコレきり1枚。
もっと、活躍の場面を納めたかったんだけど・・・。

今後もがんばって、憧れの登攀を是非実現させて欲しいですな。