acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

クライミングの旅

2010年10月21日 21時14分25秒 | 山行速報(アルパイン)
10/20.21 群馬クライミングの旅。



初日は榛名・黒岩。
高曇りの空に、乾いた岩。
クライミングシュ-ズの心地いいフリクション。

午後からのスタ-トも、平日の岩場は「待ち」もない。
思い思いに便数を稼ぐ。
同行のAさんも満足のクライミングだ。

夜は「永井食堂」の”もつ煮定食(大)”
ご飯が驚きのてんこ盛りサイズ。

夜は一ノ倉出合で車中泊。
闇に浮かぶ、一ノ倉。
12夜の月が月輪を放ちながら岩壁を照らす。
下り坂の予報に少しの希望をもたらしてくれた。



翌日は5時、ヘッデンをつけての出発。
風が出て、雲が降りてきている。チョット気になる傾向だ。
目指すは3ルンゼ。

秋道のリッジ取り付きあたりで空が白む。
テ-ルリッジは乾き、快適。
しかし、途中から時折、細かな雨が落ちる。
上部は雲に隠れ、盛りの紅葉が時に神秘的。
今日は南稜テラスまでとした。



しかし、本谷に雪渓が見当たらない。
近年、本谷の雪渓が消え、本谷下部の記録が増えた。いわゆる「幻の大滝」。
sakも行って見たいと何度か計画するも、遡行には至っていない。
ということで、後は偵察も含めて、テ-ルリッジより下部の本谷を下山。
いたるところにフィックスの親切設計で、出合からの完全遡行もまったく問題ないだろう。

あとは、「幻の大滝」あたりの状況だが、登山指導センタ-に問い合わせると「多分もうないでしょう」との言。
今年は雪が多かったらしいが、今年も本谷下部の遡行チャンスが巡ってくるだろうか?

希望者募る!

sak

高妻山・戸隠山 後編

2010年10月19日 17時39分20秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2010.09/25~26
高妻山・戸隠山登山をしてきました。

今回の登山行程は、早朝発車で戸隠牧場Pまで入り、
~一不動避難小屋~五地蔵山~高妻山
~七観音~弥勒尾根新道~戸隠キャンプ場(泊)

~ささやきの小径~随神門~戸隠神社奥社~八方睨
~戸隠山~一不動避難小屋~戸隠牧場までの1泊2日です。




奥社への参道にある髄神門です。
吉永小百合さんがCMで出ている門でか?
パワースポットなのか?
やたら人が居ます。




戸隠神社奥社です。
参拝好きの拙者はすかさずお参りしました。
神社本庁の別表神社はこれで何社目かな~?




奥社脇の登山道からしばらく登ると
核心部が近いと思わせる岩稜帯です。
ツルツルの丸い石が岩に食い込んでるような
岩壁で滑りやすいです。




ここを越えると核心部かな~?てな感じです。
さっきまでガスの中だったのが嘘のような青空です。




今回の核心部「蟻の戸渡」を登る拙者です。
私は沢山撮りましたが、
撮ってもらえてたとは思いませんでした。謝!




八方睨から見た高妻山です。
見る場所によって感じが大分変ります。
秋の気配を感じながらパンをぱくついてました。




稜線から見た「蟻の戸渡」全景です。
渋滞してるようですが、
ナイフリッジなのがよく分かります。




戸隠山▲1,904m山頂です。
稜線縦走路の途中にあり
見過ごしそうになるピークです。




下山後に鏡池に寄ってみました。
蟻の戸渡はピークの下にかすかに見えます。
方向的に山の陰になるようです。

by Apple


高妻山・戸隠山 前編

2010年10月19日 17時31分35秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
2010.09/25~26
高妻山・戸隠山登山をしてきました。

今回の登山行程は、早朝発車で戸隠牧場Pまで入り、
~一不動避難小屋~五地蔵山~高妻山
~七観音~弥勒尾根新道~戸隠キャンプ場(泊)

~ささやきの小径~随神門~戸隠神社奥社~八方睨
~戸隠山~一不動避難小屋~戸隠牧場までの1泊2日です。




戸隠牧場の中を通り登山口に向かう。
こんなにオープンに登山者が通っていいのだろうか?
もしかして公営なのかな?
でも、緑の牧草を歩くのは気持ちいいです。




大洞沢沿いに徒渉しながら登ると、
こんな感じの鎖場があります。
足場はしっかりしてますが滑るので注意です。

この後トラバースがありますが、
ステップがあり問題なしです。




帯岩を過ぎ、しばらく登ると一不動避難小屋に到着です。
小屋はすき間だらけで泊まると寒いかも?
ここからが稜線歩きになり天気も良くなりました。




高妻山に向かう稜線です。
アップダウンがありますが
登山道は良く整備されてます。




三文珠付近から戸隠山方面を見るとこんな感じの稜線です。
切立っていますが、なだらかな稜線で歩きやすそうです。




しばらく歩くと黒姫山▲2,053mが眼下に見えます。
妙高山にとても似ている山頂で、
同じような形成過程をふんだのでしょう。




五地蔵山近くの七薬師の祠です。
一から十まで番号がふってあるが距離はまちまちですので、
当てにはなりません。(^_^;)




九勢至付近で見た高妻山です。
これから大きく下り
八丁ダルミの鞍部越えて登り返しの急登です。
でも、ピラミダルな立派な山頂です。




高妻山▲2,353m山頂でのスナップ写真です。
雲はありますが、360度の展望です。
ここで昼食をとり、のんびりと長居しました。




山頂から見た後立山連峰です。
白馬岳や五竜岳・鹿島槍ヶ岳が見えます。
ちょうど目に前から雲が湧いており、
雲の変化を見てると飽きません。




山頂から見た乙妻山▲2,318mです。
タイトな稜線で行ってみたかったのですが、
次回山スキーで登ってみたいと思います。




帰りは弥勒尾根新道で下山します。
持っている地図が古くて載っていなかったのですが、
戸隠牧場行きと書いてあったので
最悪薮漕ぎすればとGO!です。

by Apple

浅草岳探索

2010年10月18日 20時09分49秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
浅草岳探索

浅草岳のハイキングに行ってきた。実は、妻が友人と行くことになっていたのだが、急に友人が行けなくなり、私がピンチヒッターにさせられた、というのが本当のところである。妻が言うところでは、以前雪のあるとき登った浅草岳の尾根のブナが気に入り、雪のない時に一度行きたいのだが、一人では熊が怖いのだそうである。
10月17日、登山口を出発しようとすると偶然、ガイドのF氏に会った。2人のお客を連れていた。話が弾むも短時間で別れ出発する。私にはあまり関心のない山行なのだから、せめて平石山の三角点標石でも探そうかとGPSを用意してきた。まずは山の神で小休止。後ろの方から声は聞こえてくるがだれも登って来ない。きっとキノコ採りでもしているのだろう。次は本日の目的地である平石山の沼ノ平分岐点を目指す。平石山の三角点を探し当てるのには結構労を要した。しばらく探したが見つからず、諦めて「もうやめよう」と妻に声をかけたら、なんと妻の足元に標石があったのである。カメラを持ってこなかったので写真は撮れなかった。分岐点に向かうと一か所だけ浅草岳の頂が見えた。ここで携帯電話を持っていることを思い出し写真を撮った(家に帰ってから気がついたことだが、設定が接写になっていたため、撮った写真はすべてピンボケというお粗末)。分岐点で昼食後、すぐに下山にかかる。平石山には40名を超える大パーティが休んでいた。さらに山の神まで下ると、また40名を超えるパーティが休んでいた。今日は、浅草岳のブナの森を観賞する催しが行われているようだった。あまりにも賑やか過ぎるので休まず登山口まで降りた。
今日は、もうひとつの目的があった。それは天然炭酸水を飲むことである。4~5回聞きながら、やっと天然炭酸水の井戸に辿り着いた。そこには「ガチャコンポンプ」が付いており、自分で汲み上げるのだが、飲んでみると想像していたより炭酸の味が弱い。思ったほどじゃないね、と話をしながら、置いてあった柄杓でブクブク泡が出ている井戸から直接汲んでみた。そしたら味がまったく違うのである。これならまさしく炭酸水であると納得した。すぐ隣には工場ができており、この水は「スパークリング・ミネラルウォーター・アクアイヅ」という名前で出荷されているようだった。ある外国では、飲み水にはCONという炭酸水、料理にはSINという普通の水を使う人が多いようだが、私は炭酸水は不味いので、飲み水にしたいとは全く思わない。


天然炭酸水入口(ピンボケで失礼)


天然炭酸水を、このような商品で出荷していた

                           ガストンガニマタ

筑波山の風景<13> 標石

2010年10月10日 22時38分47秒 | 筑波山の風景

<筑波山の風景・13>

標石



山を歩いていると標石を見ることが多い。
その代表的なものが「三角点」といえる。

山頂に着いたときに三角点で記念撮影したり、優しくなでなでしたり、その上に乗ってみたり・・・。
三角点に対する想いはさまざま。
新田次郎の「剣岳・点の記」で焦点を浴びた三角点は、標石の中でもメジャ-な存在といえよう。
その他にも、宮標石や図根標石などその役割も実にさまざま。
しかし、山中よく出会う「区界・境界標石」などは、ありがたみも感じずに見落としがちな存在だ。

確かに設置されたもののその役割を終えたまま放置されたり、現代に修正され、
今となってはその価値や役割すらよくわからなくなってしまった標石も多い。
しかし、呼び名や役割は違えども、設置の苦労や歴史は皆同じ。
名もない標石に懸けた、人々の想いに耽るのもおもしろい。

sak


もうひとつの明星山

2010年10月04日 11時15分44秒 | 山行速報(アルパイン)
もうひとつの明星山

9月30日、急遽、ガストン隊の明星・P6南壁左フェ-スに参加させていただく。
メンバーはガストンさん、Kさん、Sさん、sakの4名。

6時起床。
目指すは南壁左フェースルート。ガストンさんSさん、Kさんとsakのパーティ構成で登攀開始。
岩はカラカラで最高のコンディション。
先行のガストンさんはガンガン行く。
本人いわく、「カンカンくらいのスピード」らしいが、充分「ガンガン」です。



今日の岩場は貸し切り。
素晴らしいコンディションに岩登りを充分満喫。
カラカラの岩登りはなんと楽しいことか!



さて、先行するSさんとガストンさん。
お二人の掛合いはまるで、めおと漫才のようで見ているだけで自分も楽しくなってくる。
だいたい、ガストンさんにクライミングの説教するお方は初めて拝見しましたもので。(笑)



そんな、にぎやかな先行Pに引っ張られながら、快適に登攀。
もっとも、我々は「ボチボチくらいのスピ-ド」で。
好コンディションも手伝って、思い切った豪快な登攀ができる。
4ピッチ目の凹角が、高度感も手伝って痛快だ。



Kさんの淀みのないクライミングはさすが。
ビレイしていて不安を感じない。
安定感に磨きが掛かっている。

潅木が多くなると、ル-トも後半。
ガストンさんパ-ティ-に1ピッチの遅れをとる。
上部はどこでも登っていけるが、痕跡も少ない。
赤い凹角に行着き、なんとなくオモシロそうな地形ではあったものの、手元のル-ト図では大岩を左から回りこむことになっていたので、それに習って無難に少し引き返す。
この凹角は充分に登れるらしいので、次の機会にはここを行ってみよう。

最終ピッチ、ロ-プの流れを悪くしてしまい、苦闘の登攀。
体躯ばかりでなく、クライミングは頭も使うのだ!
やはり、クライミングはいい。
乾いた岩は、クライマ-にとって一種の麻薬と言ってもいいだろう。

ガストンさんはじめSさん、Kさん。
登攀を終えた直後の安堵と興奮を共にしながら交わす軽妙な会話が楽しい。
終了点で、秋風に吹かれる。今というときは永遠である。

sak

明星山南壁左フェースと明星山頂上

2010年10月03日 21時18分10秒 | 山行速報(アルパイン)
9月30日~10月1日で明星山に登ってきました。一日目は岩登り、二日目はハイキングという計画です。メンバーはSakリーダー、K氏、Sさん、ガストンの4名です。Sakリーダーは、会津の黒谷川に単独で入っておりましたが、水量が多いということで、急遽当パーティに合流した次第です。
9月30日、0時半着。リーダーは既に着いており熟睡しているようだった。軽宴会を済ませ早々に寝る。6時起床。目指すは南壁左フェースルート。下降開始地点の売店の前の駐車場は立派なトイレもでき、見違えてしまうようだ。今日は小滝川の水量が少なく、飛び石伝いに対岸に渡れた。Sさんとガストン、K氏とSakリーダーの2パーティで登攀開始。


取付にての登攀準備風景


ガストンパーティが先行する。岩はカラカラで最高のコンディション。ガストンは3回目なのでルートは蛍のケツ。ガンガン?いやカンカンくらいのスピードで登っていく。今日の岩場は我々の貸し切りである。明星山初めてのSさんもK氏も、素晴らしいコンディションに岩登りを充分満喫している様子で、Sさんは笑顔が絶えない。


Sさん快適に明星山を登るの絵


この笑顔を見ているだけで自分も楽しくなってくる


いやいやどうして、とても70歳には見えませんぞ、ん!これは失礼


な~に!もう終わっちゃうの?って少し物足りなげ


その笑顔を見ていると御案内できた私も嬉しくなってしまう。残置支点は少ないが、キャメも結構使える箇所があって、思い切った豪快な登攀ができる。上部はどこを登ってもかまわないわけで、私はこのルートは3回とも、上部は何れも適当にルートを取って登っている。4時間半かけて登攀終了、ガッチリ握手。いやいやSさんの手はかわいくて、ガストンの手に隠れてしまいそうであった。やっぱSさんは女性なんだ、と初めて思った。いやこれは失礼!


たまには、おじいちゃんと一緒撮ろうよ、ってしかたなく撮った一枚


西面を降りる。Sakリーダーは明日から仕事なのでここで別れる。
糸魚川のマックスバリュで買い出しを行い、ガストン一番の楽しみである宴会の始まりだ。今のガストンは、登攀よりも宴会の方が好きなクライマーになってしまった。皆さん、これも歳に免じて許してくださいませ。


ガストンが、もっとも楽しみにしている宴会の始まりだー


10月1日。ガストンが明星山に通い始めて42年になるが、今だに明星山の頂を知らない。行ったことがないのです。お二人にお願いして、今日は登攀ではなく、頂上ハイキングを計画させてもらっていたのである。なんとなく嬉しい。岡ルートから登る。林道を1時間近く登っていくと、先行していたSさんが慌てて戻ってきた。クマと出会ってしまったと言う。クマは初めてらしく、どうすればいいの?と不安そうであった。大丈夫大丈夫、と安心させて笛をならしながら登って行った。


林道から登山道に入るところ。クマに出会ったSさんは心なしか怖そうに歩いている


登山道に入ると道の悪いこと悪いこと、俺は田圃の代かきに来てんじゃねーやい、と言いたいくらい。3時間弱で頂上着。南の岩のピークまで行くと眺めが良い。コーヒーを飲みながら、42年かけてやっと登れた頂上を満喫した。


今回の山行の主役であるSさん(百万ドルの70歳の笑顔)てのはウソ


頂上付近にて


雨飾山から北アルプスまでを眺めながらコーヒーをいただく


帰りは往路を戻る。糸魚川で風呂に入ろうとして料金を聞いたら1000円ということなので、迷わず入らないで帰った。K氏もSさんもジムでの仲間だが、Sさんとアルパインルートを登るのは初めて。Sさんはいつもと全く変わらず、ジムと同じ感じの楽しい女性で、笑いが絶えなかった。
                          ガストンガニマタ

沢旅転じて・・・。

2010年10月02日 22時20分03秒 | 会員日記
長い夏も終わり、秋の入口。
久しぶりの泊付き山行を堪能すべく、お気に入りの沢旅を。

泊付き山行をするならば、やっぱり山の幸。焚火に、山頂草原に、充実度も・・・。
言ってみれば、少々盛りすぎた感は否めない。
南会津・黒谷川、大幽西ノ沢はチョットした思い入れもある所。

しかし、しかし。
「雨雲レ-ダ-予報」に反して、現地では夜半まで雨模様。



明けて晴れ渡る秋空にも水量は平水+20cmほど。
平瀬でコレでは、狭谷・西ノ沢の水圧はいかほどか、想像もたやすい。
まあ、なんとなく予想はしていた事態に、7時には撤退決定。
翌日は、ガストン隊の明星クライミングに参戦することにして、今日は今日で黒谷の森で楽しもうという算段だ。



さかなつりは立て続けに掛かるが、型は20cmくらい。
「来年、またくるからネ」と全てリリ-ス。
今宵の膳を彩るわけでもない狩猟は意外と興奮しないものである。



ブナハリ茸の群生を発見。
立ち枯れ木にびっしり付いている様は圧巻だ。


取水堰で昼寝などしながら、そよぐ秋風に黄葉散るブナの森が網膜に沁みる。
西ノ沢は、やはり遠かった。そんな想いが、ふと、過ぎる。
憧れは多少遠い存在のほうが、夢はあるのかもしれない。

sak