2017/9/24(日) 天気:晴れ
メンバー:W辺,szt,他1名.
9月の3連休に予定していた湯檜曽川本谷は台風直撃のため中止となり来年以降の宿題となってしまった.台風が過ぎ去ってみれば今年の9月は予想していたより涼しくて,月末の沢の計画も震えながらの遡行になるのかな~と思っていたら,カラリと晴れて気持ちの山日和&沢日和.今回はW辺さんと,Sさんと袈裟丸沢に行ってきた.
白毛門登山口駐車場を5:50に出発.湯檜曽川沿いの登山道を歩んで7:35に武能沢到着して沢支度.今日は武能沢を下って魚止メ滝を眺めにひとまず本谷に降りてみることにする.
魚止メ滝に近づいてみると陽は当たらず薄暗い.右岸に残置ハーケン&スリングがあってそれらを使いながら超えてゆく.
滝を超えたところでフィックスが藪から垂れ下がっており簡単に右岸を巻くことができる.谷はゴルジュが続いており泳ぎか湿った岩をトラバース.朝の寒さからとても泳ぐ気はせずこの日は右岸を巻くことに.
踏み跡をたどっていけば,ひと月前に踏んだ道だ.しかし途中で台風による倒木と思われるブナの裏っぽが折れて道をふさいでいる.踏み跡を探す気にもなれずひとまず川音のする方へ向かい再度本谷へ降りる.
その後は河原を歩いていくと,ひと月前の幕営地にテントが一張り.その少し上流でテントの主と思われる3人組と出会う.
挨拶を交わして先に進むと8:40には白樺沢の出合に到着した.時間に少し余裕があるので,有名なウナギ淵まで寄り道をすることに.途中にへつるところがあるのをすっかり忘れて寄り道の提案をしたことを少し後悔する.
そうこうするうちに淵に到着.ひと月前にあった雪渓は綺麗になくなっていた.
相変わらず絵になるところだ.
そしてはしゃいで淵に突入する同行の二人.童心に帰りまくりだ.
水はそれなりに冷たいものの,陽当たりはよく少し体を乾かしてから本谷を降って白樺沢の出合に戻る.ここで9:14.さあいよいよお目当ての沢登りの始まりだ.
しばし進むと淵の奥に3mの斜滝.まだ肌寒く薄暗い淵に入る気もせず右岸を巻く.斜滝を過ぎるとあっという間に開放的な渓相に.これなら淵に浸かってもよかったか?記録を見るとツッパリでも抜けられるみたい.
ナメや小滝をやり過ごしていくと遠くに滝が現われ思わず声を上げてしまう.
あー白樺沢の大滝なんだろうな~なんてこの時は思っていた.
それにしてもいい天気.水もきれいで思わず見とれてしまう.
9:48,袈裟丸沢の出合に到着する.あれー,,さっき見えたのは白樺沢の大滝じゃなかったんだ~..ということはあの滝これからお目にかかれるのだね?
階段状の滝を登れば,さっき下から見えた今回の核心2段25mが登場する.滝を眺めてみれば左壁が登りやすそう.左岸も巻けるかな?この日私が持って行った記録をみると水流右を登っている様子.ひとまず偵察と思って右壁をクライムダウンできそうなところまで登って眺めてみる.うーん,バンドまで行くと降りるの大変そう.バンドからは2m程の高さを超えるまでが大変か?水流にホールドありそうかなぁ?なんて考えていると後続の二人もついてくる.
下の二人に聞いてみると行けるでしょうというお返事.あっ,そうっすか?行きます?登る気ありそうなのでバンドまでひとまず登る.
残置支点でセルフを取ってロープを出す.スルスルというわけにはいかなかったけど水を浴びながらリードで抜ける.ただし左に右にトラバース気味に登るため,適度にハーケンを打った方がフォローで登るには良かったみたい.ここらへんの判断はまだまだと少し反省.おまけに核心の滝の写真も撮り忘れてしまった.もう少し反省.
ちょっとした緊張感から解放されて見上げてみれば,朝日岳方面の山頂付近もうっすら赤くなっている.ほんと,いい天気だな~
上部のナメ滝を登れば10:58二俣に到着.ここは右に進む.
すぐに逆くの字15mが出現.
その後,トイ状8m.滝は滑りそうなので右岸を藪漕ぎ.余り沢から離れすぎず,藪の薄そうなところを突っ込めば素直に滝上部に出られた.
Y字状8m.これは左壁が登りやすい.
その先の二俣には11:34.ここから先の二俣は左へ左へと進む.
ここから先は登れそうなところをどんどん登っていく.苔が微妙に滑るものの,際のブッシュを掴んだりしてとても悪いという感じはなかったか?
ただ落ちると止まらないので慎重に.
上から撮ると止まらない具合がよくわかる?でも思い思いにそれぞれが登っていく.
まだまだ続きますよ~
そして各自登っていきますよー
途中小休止を挟みながら,高度を確認.もうそろそろと思っていたら,12:53旧道に到着.ここで装備を外す.
大休止後は旧道を進み,白樺避難小屋を過ぎたところで新道の登山道へ.ここもひと月前と変わらない.
途中十字峡に注ぐ抱き返り沢と大倉沢をみつめる.
本谷はもちろんあとの二つも登りたいなー.抱き返り沢から大倉沢にトラバースする尾根ってどれかな~?なんて来年以降の沢登りに思いを馳せるのでした.
順調に登山道を進み,マチガ沢の駐車場を過ぎ,出発点に戻ったのは16:30.
ホント,最高の沢日和でした.
szt