”碧”と書いて「みどり」と読む。
「碧」とはどんな色なんだろう。
好きな色はと問われれば、間違いなく「ミドリ」と答えるワタクシ。
ゴレンジャ-のなかで好きなのは「ミドレンジャ-」なのですよ。
漢字は違えども、ミドリはミドリ。
碧岩の存在を知ったからには、行かねばなるまい。
しかも、この碧岩。
これまた好物の「岩山」であるとのこと。
大好きなおかずが二品も盛ってある。こんなおいしいシチュエ-ションは、他にはないのである。
碧岩と勘違いしていたタカノス岩?
目指すは北稜・・・。と意気込んだものの、前夜と思しき数センチの降雪で三段の滝駐車場はおぼろに銀世界。
ここまでの路面も同様で、スタッドレス未装着車にはドキドキもの。
気温も低く、何とかスリップせず駐車場まで到着。
これで、北稜はどうよという話だが、時間は8:30、陽に照らされていたなら、何とか勝負できるかと淡い期待を胸に歩き出す。
このたびのメンバ-は東京の”あ”夫妻、sakの3名。
全員、碧岩は初めて。
歩き出して10~15分、明るい雰囲気の支沢にあたりをつける。
枯葉で埋まった沢筋を嫌い尾根筋に活路を見出すが、降雪と凍土でなかなか悪い。
バイルの活躍で何とか尾根まで。
しかし、岩尾根からの眺めは明らかに目指した場所ではなかった。
地形図と現況が今ひとつ一致しないものの、おそらくそこは「チョキ」と呼ばれる岩塔。目指す北稜は切れ落ちたその先にあった。
北稜には、雪も付いていた。
「西上州は雪が付いたら、まずダメだね」
碧岩、北西壁・初登を収めた当会のガストン氏の言葉だ。
考えてみれば、既に年末押し迫ったこの季節。
ワンプッシュで登れるほど、甘くはないか・・・。
そんな思いで懸垂下降準備に取り掛かる。
懸垂下降3ピッチで沢筋。
しかし、沢筋は枯葉で埋まり、その上に雪が乗っている。
こりゃ、ラッセルだよ。
なんと、枯れ葉ラッセル、胸まで(笑)
といことで、南稜のハイキングに計画変更。
ハイキングとはいえ、いわゆる破線ル-ト。
それに雪が付いている。
三段の滝
沢筋を詰めれば3段の滝。滝場を巻いて指導標に誘われ支沢へ。
少し行ったところから尾根に上がる。
概ね赤布がある。
尾根を詰めれば碧岩の肩。東壁が大きい。
そこから、フィックス頼りに岩場を2箇所通過。
登りはいいけど、下りは嫌な感じだ。
岩場をこなせば、頂は一投足。
山頂は眺望スバラシく、西上州の岩山がいくつも見えた。
北風が時に頬をかすめるが、陽光が暖かい。
帰りの岩場は懸垂下降。
先ほどつけた足跡を追って下る。
今回の山行がsakにとって2010年最後。
ともかく、今年一年、怪我や遭難・事故もなく、無事に山行を締めくくることができた。
当山岳会においても同様だ。
ガストンさんはじめ、ACC-J茨城の仲間、モチロンACC-J東京の皆様とも山行を共にできた幸せ。
感謝感激です。
ありがとうございました。
正月山行を計画の皆様も安全登山でお楽しみください。
sak