2016/4/19-20 天気:晴れ
メンバー:szt(単独)
日帰りの春山ハイキングや簡単な岩登りの山行を繰り返すことでようやく遠征する気になった,行先は5月の連休前までに行こうと思っていた槍ヶ岳.飛騨沢は夏に行ったことがあるので天気のいい日を見極めて中崎尾根経由で行ってきた.
前日には新穂高に到着し,駐車場を3:00に出発した.
右俣林道と槍平への登山道を歩いて槍平小屋に到着したのが8:00.ここで小休止をしたのちアイゼンを履き奥丸山に向かう.
写真の一番左の針葉樹林の尾根を登る.トレースもあるしコースはわかるがなかなか急だ.ピッケルも出せばよかった.
登っているときは9時を回り始めところどころモナカ状で登りづらい.
おおよそ10時頃に尾根まで到達する.安定したところでストックからピッケルに持ち変える.
天気は快晴でこれから槍ヶ岳まで登っていく尾根もよく見える.
10年以上前に1回奥丸山に登ったことはあったけれど,確かここまで天気は良くなかったはず.槍から,中岳,南岳,大キレット,穂高連峰の眺めが素晴らしい.
反対側に目を向ければ,笠,抜戸,弓折と両側に素晴らしい景色だ.
尾根をずっと歩いていくが,ところどころ雪が融け落ちている.春だな~
11:45,2,500m付近の尾根に到着.ここら辺の手前から幕営地を物色しながら歩いていたが,どうもここが良さそうだ.早速土木作業を開始.なんだか懐かしいな~
テントの設営が完了し,
BCから明日登るルートを撮影.千丈乗越に出るまでがポイントのようなのでイメージする.
この日はここまで.昼前は飛騨沢に登っている人が一人だけいた.その後はほとんどテントの中で過ごし,ささやかにお酒を飲み食事も済ませ暗くなりかけたらおやすみなさい.明日は早いからね~
翌20日は1時に起きるつもりだったが1:30起床.
食事や見繕いを済ませて3:30行動開始.
雲はなく月の明かりで視界は良かったけど,30分遅れたおかげで月がだいぶ傾いてしまった.
2,600m付近から本来のルートは岩稜の左を行くらしいが,雪も硬く荷物も担いでいるし月が傾いてきて視界がいまひとつなので,右のルンゼ上の雪壁を登る.上に詰めていくにしたがって傾斜は立ってくる.
アックスは良く刺さり,アイゼンもしっかり効いてリッジに到達.
トレースは岩稜を左から来たみたいだ.
それにしてもここのリッジは暗くてもかなりの高度感.風があったらおっかないだろうな~
振り返ってみるとここの通過は腰が引けてた気がする・・・
リッジをぬけて西鎌尾根の登山道までトラバースですすみ,西鎌尾根に出るともう夏道が完全に出ている.先を見るとしばらく雪はなさそうなで安定しているので1回アイゼンを外す.
そうこうするうちに千丈乗越に4:38到着.だんだん空が明るくなってきた.
途中,双六,三俣蓮華,薬師などのモルゲンロートを眺めながらどんどん上に進む.綺麗だ.
再び雪が出てきたのでアイゼンをつけ直し,とにかく槍の肩を目指していく.
6:11槍ヶ岳山荘に到着.小屋のスタッフの方々が除雪をして小屋を空ける準備をしていた.営業は27日からだそうで,昨日小屋まで上がったそうだ.
作業の邪魔にならないところに荷物を置かせてもらい,山頂を目指す.
ところどころ硬い氷はあったものの,夏道の目印はよくわかり頂上を目指す.
6:45山頂に到着.社の奥に見えるのは後立山?
快晴,無風で360°眺めはサイコー.この景色を見たら人気があるのは納得だ.
北鎌尾根.
立山方面から薬師,双六,西鎌尾根,弓折,笠.頂上まで来ると笠の後ろに白山まで見えた.
東鎌,喜作新道,大天井,常念,蝶ヶ岳,さらに奥には富士山も見える.
南に目を向ければ槍穂の縦走路,乗鞍,御嶽も見えますよ~
大喰岳からの下山路を確認して頂上をあとにする.
槍の肩まで戻り大喰岳を眺めるとそれなりに登らないといけない.なんかだるくなってきた.飛騨沢降りても全然大丈夫だけど,行ったことないしここは頑張って計画通り大喰岳まで登ることにする.
ちょっと疲れるけど,足跡のないところを登るのは気持ちいいっすね~
8:09大喰岳の頂上に到着.日差しの関係かそれとも登って降りてきたからなのか,ここから見る槍の穂先がかっこよく見える.
笠ヶ岳越しの白山もこれで見納め.
大喰岳の西尾根を下っていく.
途中明け方に登ったと思われるところを確認する.
転ばないように気を付けながら下り,,,
10:44槍平小屋に到着.ずーっとアイゼン着けてあるいたら右足がだんだん痛くなってきたが我慢してひたすら下る.
アイゼンを外してすぐ白出沢に出るかと思ったけど意外と遠かった.
14:09新穂高の登山センターに到着して無事下山となりました.
いい眺めと雪壁登りを楽しめた.
szt