acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

日光男体山

2016年04月28日 08時18分48秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016/4/27(水) 天気:晴れのち曇り

メンバー:szt(単独)

槍ヶ岳に行ったら,少し気が抜けてしまった.これからのことを決めかねているので気分転換で久々に日光に行ってきた.

この時期の男体山の雪の状況を知りたいのが今回の目的といえば目的.よくわからないからピッケルとアイゼンを持っていった.3シーズン用の靴でアイゼン履くとどんな感じか知りたかったので.しかし,そんな重装備は全く無用であった・・・

登山口出発は概ね8:00.

神社のすぐ上あたりはなんだか新緑の芽が出そうな気配.確か2年前の5月下旬に男体山に来たけど,そのころの雰囲気だったのは気のせいか?

四合目の登山口に概ね9:00.百名山だけあってすでにここまでで何人かとすれ違う.さすがだなぁ~

八合目,九合目でこんな感じ.全然雪ないし軽アイゼンすらいりません.ピッケル持ってて恥ずかしい・・・

白根山も全然雪がない気がするのは気のせいなのか.

10:30には頂上に到着.それにしても意外と天気が良くて眺めがよかった.中禅寺湖,戦場ヶ原の眺めはさすがである.燧や会津駒も見えました.雪はやっぱり少ないよな~

頂上付近は羽虫?がいっぱい飛んでいたけど風の当たるところなら気にならなくなった.陽気も暖かく冷たい風が適度に気持ちいい.そこで栄養補給をして13:00には駐車場に下山したのでした.

今回の山行で気づいたことがひとつ.最近年齢的な衰えもあってか心肺機能が落ちた気がする.もう少し心肺機能に対するトレーニングを組み込んで,登高スピードを早めること(落ちないようにすること?)を意識してもいいのかもなんて思った山行だった.

szt


槍ヶ岳 中崎尾根

2016年04月22日 10時33分05秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016/4/19-20 天気:晴れ

メンバー:szt(単独)

日帰りの春山ハイキングや簡単な岩登りの山行を繰り返すことでようやく遠征する気になった,行先は5月の連休前までに行こうと思っていた槍ヶ岳.飛騨沢は夏に行ったことがあるので天気のいい日を見極めて中崎尾根経由で行ってきた.

前日には新穂高に到着し,駐車場を3:00に出発した.

右俣林道と槍平への登山道を歩いて槍平小屋に到着したのが8:00.ここで小休止をしたのちアイゼンを履き奥丸山に向かう.

写真の一番左の針葉樹林の尾根を登る.トレースもあるしコースはわかるがなかなか急だ.ピッケルも出せばよかった.

登っているときは9時を回り始めところどころモナカ状で登りづらい.

おおよそ10時頃に尾根まで到達する.安定したところでストックからピッケルに持ち変える.

天気は快晴でこれから槍ヶ岳まで登っていく尾根もよく見える.

10年以上前に1回奥丸山に登ったことはあったけれど,確かここまで天気は良くなかったはず.槍から,中岳,南岳,大キレット,穂高連峰の眺めが素晴らしい.

 反対側に目を向ければ,笠,抜戸,弓折と両側に素晴らしい景色だ.

 尾根をずっと歩いていくが,ところどころ雪が融け落ちている.春だな~

11:45,2,500m付近の尾根に到着.ここら辺の手前から幕営地を物色しながら歩いていたが,どうもここが良さそうだ.早速土木作業を開始.なんだか懐かしいな~

テントの設営が完了し,

BCから明日登るルートを撮影.千丈乗越に出るまでがポイントのようなのでイメージする.

この日はここまで.昼前は飛騨沢に登っている人が一人だけいた.その後はほとんどテントの中で過ごし,ささやかにお酒を飲み食事も済ませ暗くなりかけたらおやすみなさい.明日は早いからね~

翌20日は1時に起きるつもりだったが1:30起床.

食事や見繕いを済ませて3:30行動開始.

雲はなく月の明かりで視界は良かったけど,30分遅れたおかげで月がだいぶ傾いてしまった.

2,600m付近から本来のルートは岩稜の左を行くらしいが,雪も硬く荷物も担いでいるし月が傾いてきて視界がいまひとつなので,右のルンゼ上の雪壁を登る.上に詰めていくにしたがって傾斜は立ってくる.

アックスは良く刺さり,アイゼンもしっかり効いてリッジに到達.

トレースは岩稜を左から来たみたいだ.

それにしてもここのリッジは暗くてもかなりの高度感.風があったらおっかないだろうな~

振り返ってみるとここの通過は腰が引けてた気がする・・・

リッジをぬけて西鎌尾根の登山道までトラバースですすみ,西鎌尾根に出るともう夏道が完全に出ている.先を見るとしばらく雪はなさそうなで安定しているので1回アイゼンを外す.

そうこうするうちに千丈乗越に4:38到着.だんだん空が明るくなってきた.

 途中,双六,三俣蓮華,薬師などのモルゲンロートを眺めながらどんどん上に進む.綺麗だ.

再び雪が出てきたのでアイゼンをつけ直し,とにかく槍の肩を目指していく.

6:11槍ヶ岳山荘に到着.小屋のスタッフの方々が除雪をして小屋を空ける準備をしていた.営業は27日からだそうで,昨日小屋まで上がったそうだ.

作業の邪魔にならないところに荷物を置かせてもらい,山頂を目指す.

ところどころ硬い氷はあったものの,夏道の目印はよくわかり頂上を目指す.

6:45山頂に到着.社の奥に見えるのは後立山?

快晴,無風で360°眺めはサイコー.この景色を見たら人気があるのは納得だ.

北鎌尾根.

立山方面から薬師,双六,西鎌尾根,弓折,笠.頂上まで来ると笠の後ろに白山まで見えた.

東鎌,喜作新道,大天井,常念,蝶ヶ岳,さらに奥には富士山も見える.

南に目を向ければ槍穂の縦走路,乗鞍,御嶽も見えますよ~

大喰岳からの下山路を確認して頂上をあとにする.

槍の肩まで戻り大喰岳を眺めるとそれなりに登らないといけない.なんかだるくなってきた.飛騨沢降りても全然大丈夫だけど,行ったことないしここは頑張って計画通り大喰岳まで登ることにする.

ちょっと疲れるけど,足跡のないところを登るのは気持ちいいっすね~

8:09大喰岳の頂上に到着.日差しの関係かそれとも登って降りてきたからなのか,ここから見る槍の穂先がかっこよく見える.

笠ヶ岳越しの白山もこれで見納め.

大喰岳の西尾根を下っていく.

途中明け方に登ったと思われるところを確認する.

転ばないように気を付けながら下り,,,

10:44槍平小屋に到着.ずーっとアイゼン着けてあるいたら右足がだんだん痛くなってきたが我慢してひたすら下る.

 

アイゼンを外してすぐ白出沢に出るかと思ったけど意外と遠かった.

14:09新穂高の登山センターに到着して無事下山となりました.

いい眺めと雪壁登りを楽しめた.

szt


子持山 獅子岩

2016年04月17日 09時42分32秒 | 山行速報(フリ-)

2016/4/15(金) 天気:晴れ

メンバー:szt,他1名

今年2回目の子持山.今度は獅子岩.パートナーはアイスでお世話になったY野さん.

天気は風が冷たいものの晴れ,岩も乾いていてコンディションは上々だった.登攀開始は8:40.

1P目,szt.去年も登ったがちょうど自分がリードを登っていないパートを登るので面白かった.Y野さんは1P目のハイステップで乗り込むところが難しかったみたい.

休憩中に岩を記念にパチリ.

2P目,Y野さん.少しずつ岩に慣れてきたみたいで無事通過.

3P目,SZT.トポでは5.8となっていてガバを取りに行くところが少し怖かったかな~?それでも特に問題なく通過.

4P目,Y野さん.途中の支点は飛ばして登山道まで出る.

3P目の終了点よりパチリ.市街地や赤城山がいい眺めだ.去年も思ったけど,ここは高度感がすばらしい.この日はちょっと風が冷たくて寒かったけど.

5P目,SZT.去年も思ったけど,最後のピッチ案外気が抜けない.

11:30無事に獅子岩のてっぺんまで到着.

子持山の新緑はまだまだだけど,下の方はだいぶ芽が出ていた.

谷川連峰は今一つの天気の様子.

榛名山と浅間山?今一つ自信ないけど.

昼前には登ることができたので,このあとは有笠山へ移動し翌日の土曜日までショートルートのクライミングをする.目一杯登ったから指がパンパンだ.

それにしても,やっぱり新緑の子持山も歩いてみたい.

szt


会津駒ヶ岳

2016年04月13日 11時25分09秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016/4/12(火) 天気:晴れ

メンバー:szt(単独)

明け方の2:30に目が覚めた.前日の夜にジムで前傾壁中心に登ったから体が熱くてそんなに眠くない.30分で準備して天気が良さそうだから会津駒に向かった.

道の流れは順調で,滝沢の登山口手前に7時前に到着した.会津に入った辺りから道は凍っているところもちらほらあったのに,4時間かからずに来られるとは・・・

6:52車から出発.「桧枝岐村の積雪は11cm」と車の中で聞いたラジオのニュースで言っていたが,確かに積もっている.事前に調べた情報ではここら辺は雪なかったのに.

登山口までの林道もご覧の通り.先行で何人か入っている様子.平日だから少ないかと思ったけど意外といるんだな~

7:24登山口到着.雪は積もっているものの日差しも強くやっぱりもう春だ.

今日は冬靴でなく,3シーズン用の山靴で来たけど下の方から足元は雪だらけ.振り返れば冬靴でなくて全然問題なかったけど.

標高があがってくるとブナの林になってきて明るい感じ.

振り返ってコース外をのぞくと雪が深そう.これならスキーできるのかな?

トレースの後を忠実にたどりなだらかに登っていく.

針葉樹が増えてくるころになると隣りの尾根もよく見えるようになってきた.あっち側もスキーを滑るには気持ちよさそうだ.

針葉樹の高木の樹林帯を抜けると会津駒の頂上が見えてくる.それにしてもなだらかな山だな~

ここに来るまでに2人を抜いて先頭になってしまった.前日降った雪の深さは足首~脛の辺りくらいか.わかんなしでも大丈夫でした.

振り返ると自分がつけたトレースだけで気持ちがいい.

10:01,駒の小屋に到着.

燧,景鶴山がよくみえる.

登ってきたところ.

頂上はもうすぐだ.

ここまでアイゼンなしで来たけど,念のためアイゼンを履き栄養補給もして頂上に行く前に小休止.

10:35,会津駒の山頂に到着.

雪の模様もキレイだ.

ぐるりと写真撮影を始める.ここには載せていないけど,遠くにうっすら飯豊連峰もみえた.

日光白根,男体山をはじめ日光連山もよく見えました.

燧をもう一度.

奥には谷川連峰.

平ヶ岳

中ノ岳,越後駒と新潟方面も見えて

北西方向はこんな感じ.

いい天気で風もなく,360°いい景色.うららかなので会津まで足をのばしたけど来てよかったっす.

それじゃあ戻りますかと,11:17山頂をあとにする.

山頂で1人,山頂から駒の小屋まで5人,駒の小屋から登山口まで2人の人と会う.百名山だけあって結構来るんだな~

登山口に着いたのは12:42.雪はご覧の通りすっかり融けてました.

勢いのいい雪解けの水の流れを眺めて,13時には車にたどり着きました.

春ですね~

szt


富士山 吉田口

2016年04月11日 11時05分45秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016/4/9(土) 天気:晴れ

メンバー:szt(単独)

日帰りで雪のある山に行こうと思い,天気が良さそうなので富士山に行った.

前日どこのルートで登るか絞り切れずいくつか回り,事前の情報から登りやすそうなので吉田口から登ることにした.

狭い道を登っていくが木がふさいでいたので駐車場のすぐ手前のスペースに車を止める.

出発は前日の22時くらいからにしようかと思ったが,なんか眠いので目は覚めたもののスルー.0時過ぎに隣りに車が停まり,なんか目も覚めてきたので1:00頃より歩き始める.

駐車場までは完全に雪はなく,余計な汗をかきたくなかったのでボロボロのトレランシューズで歩く.道中三合目あたりまで夏道の様相,雪・氷は出てくるが適度に凍っているのでそのまま登る.

たばこ屋でズボン,スパッツ,冬靴を履く.少し栄養補給もして3:47上に向かう.

佐藤小屋を過ぎ,木がなくなった辺りでアイゼン,ピッケルを装備.だいぶ明るくなっていたのでヘッドランプもしまう.

下には雲があり5:27ようやく太陽を拝む.静岡県側は雲でいっぱい.

七合目の小屋辺りに5:42.雪が多いのか少ないのかよくわからないが,適度にアイゼンは刺さり淡々と登っていく.

1時間後だいぶ明るくなった.ここら辺ならスキーは滑れるんだろーな~

八合目の辺り?ここら辺で7:15頃.目標は頂上だから特に現在位置も確認しない.

八合目あたりから時折強い風にあおられる.念のために持ってきたバイルも出す.安定感が全然違い安心して上を目指していく.持ってきてよかった~

ここから先がまっすぐ登る感じになるのでとてもきつかった.ちょっと登ってすぐ休む,そんな感じで登っていく.

苦しいよ~.そりゃそうだ.あとでわかったが奥にある鳥居が頂上の鳥居でここら辺は3,500m付近なんだから.

8:53,ひとまず吉田口から奥社に到着.見下ろしてここを登ったのかと少しだけ振り返る.

御鉢めぐりでもしようかと思ったが風が強く無理することもないと考え,甲府側の眺めを見るべく白山岳を目指す.

測候所あとや噴火口がよく見える.去年の夏の頂上ではガスで何も見えなかったけど,意外と狭い感じがした.

9:27白山岳到着.下界には雪はないのに周りは白い.当たり前か.

南アルプスをアップで.風が強くて写真を撮るのも一苦労だった.

狛犬も顔を出してきた.

帰りは転ばないように降りないと.

ここら辺で雪はこんな感じ.

須走から来た人たちだろうか,この日初めて人を見る.

11時過ぎこの小屋の前では3人とすれ違う.ここら辺はだいぶ雪が解けて降りる分には全く不安はなし.登りは少しつらそうだ.

そうこうするうちにガスに包まれる.

ちなみに七合目下あたりの登山道でこんな感じ.

下にいくに従い当然雪の量は減ってくる.雪も少なくなりアイゼンは外す.

鳥があまり逃げない.これも富士山ならでは?

六角堂を過ぎ,佐藤小屋を過ぎ,

登山道を降りていくと,往きにたばこ屋にはなかったと思うテントが数張り.雪も融けてこれでは冬靴で降りるしかない.登ってくる人も増えてくる.

往きは暗くてわからなかったけど,岩に彫ってある.

見晴茶屋でズボンと靴下と冬靴を脱いで夏仕様に.

だってこの道は暑そうだもん.

駐車場には車が10台以上は置いてあった.下へ向かうと木が切られてたわけでなく,木の向きを変えたみたいであった.車に到着したのは14時前であった.やっぱり標高が高いと息が苦しかっす.

でもだいぶ癒された.

szt


二子山中央稜

2016年04月08日 09時00分00秒 | 山行速報(フリ-)

2016/4/6(水) 天気:晴れ

メンバー:szt,他1名

気分転換にと二子の中央稜でマルチピッチをしてきた.

8時過ぎには林道の駐車場に到着.すでに4台止まっていて,一組のパーティはマルチピッチの装い.取り付きまで移動すると,林道で会った一組が登り始めていた.聞いてみるともう一組取り付いているとのこと.今週の平日はこの水曜日くらいしか晴れそうにないから,我々だけではないかもと思っていた通り人気ルートだけあって我々含め3パーティだ.これでも少ない方なのだろうか?

今回のパートナーは古賀志の岩トレでよく一緒に登ったS木さん.私はつるべで行くものとばかり思っていたが,「全ピッチリードでお願いします」と・・・

はい,かしこまりました.

前のパーティが登って行ったのを見計らって9時過ぎくらいに1P目を登り始めるが・・・

1P目の終了点に前のパーティが.2P目に取り付いていたのはその前のパーティだったみたい.

仕方ないのでセルフを取ってしばし休憩.防寒着全部着ておいてよかった~

ほぼ初めての石灰岩は,朝の冷え込みで冷たいこともありツルツル.ホールドはガバなのに保持しづらくてちょっと怖かった.次の支点でも多分待つだろうからチョークつけよ~と作戦を考える.

2P目,ボルトの打ってあるカンテのラインをいく.チョークを付けると手の滑りは減少.シューズのフリクションは悪くない.

少しずつ高度感が増してくる.

3P目,凹角のクラックをいく.このピッチが核心部と聞いていたけど,聞いていた通り核心部はちょっと難しかった.

2P目のセカンドのビレイをしているときに,腕時計を外さなきゃな~と思っていたがいざ登り始めたときはこれをすっかり忘れて核心部で苦しむ羽目に.ザックもデカめなうえ肩も痛く,核心を解決するのに時間はかかったものの何とかテンションせずに切り抜けた.ふい~.

大きなテラスで小休止して,4P目は前のパーティが登っていたようにバンドを斜上.よくよく考えると正面からフェースを登っても良かったか?

5P目.前のパーティにならってジグザグとしたラインを登っていく.支点の周囲は岩が落ちそうでちょっと怖い.

6P目.ハーケンを目印に登りやすそうなところをよく考えずに登る.

7P目.この先は階段状.でもここでロープをほどいたり,荷物をしまうには少し手狭なのでロープを結んだまま頂上まで詰める.

13:42頂上到着.大休止をして栄養補給&水分補給.昼前に終ればショートルートも登ろうか,などと言っていたが休んでいる間に時計の針は14:30を超えていた.これから車まで降りて,ルートに取り付いても15時過ぎ.今日はマルチがメインのつもりだったのでショートルートは次回以降に.

せっかくなので両神山を眺めつつ西岳まで目指すことにした.

この縦走路,これはこれで高度感満点で歩くのは結構面白い.ローソク岩?をのぞき込むのは怖いくらいだ.

しかしつくばからこのために来るくらいなやっぱりクライミングだろうな~.今度は誰と何を登りに来るのかな~?

独特の疲労感に包まれて家路についたのであった.

szt


筑波山の風景<26> 流行歌

2016年04月07日 10時08分29秒 | 筑波山の風景

<筑波山の風景・26>

流行歌

茨城県南の母なる山。
「筑波」「歌」を結ぶキ-ワ-ド、となれば「校歌」。
自身、小中高いずれの校歌にもこのフレ-ズがあった。

しかしながら、「流行歌」というとどうだろう?
流行歌に見る「筑波山」事情。

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橋幸男さんの大ヒット曲「潮来笠」
  ♪潮来の伊太郎~ ちょっと見なれば~♪

 

「潮来笠」↓

https://www.youtube.com/watch?v=Im9BVo-riCo

自分も幼少頃、意味も知らずに語呂回しの良さに口ずさんでましたね。
たぶん、この曲で「潮来」という地名は一気に全国区となったに違いありません。
「ご当地ソング」という言葉がなかった頃の曲。

じつはこの曲のカップリング(B面)”伊太郎旅唄”に筑波山のフレ-ズがあったのです。

  ♪筑波山さえ男体女体~
   伊太郎かなしや一本どっこ♪

「伊太郎旅唄」↓

https://www.youtube.com/watch?v=cVq_PkW_wMU

伊太郎の股旅シリ-ズ曲ですね。

伊太郎さんは潮来出身の渡世人。
ふるさとを捨て、利根川を遡る旅を続けますが、筑波の双耳峰を仰ぎ見て、故郷にいる想い寄せる娘を想い出す。
そういう風情ある一曲。
ヒット曲とはなりませんでしたが、潮来笠に隠れて筑波が曲に乗っていたんですね。

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♪筑波山麓男性合唱団~
 マウントツクバのフラッグコ-ラス~♪

「筑波山麓合唱団」↓

https://www.youtube.com/watch?v=PPLWS9bWSG0

で始まるのは、デュ-クエイセスさんの”筑波山麓合唱団”

日本全国各地のご当地ソングを作るというコンセプトのもと、
永六輔さん(作詞)、いずみたくさん(作曲)の二人が実際に各都道府県を旅して制作された「にほんのうた」シリ-ズ。
ヒットソングも多く、代表的なものには「いい湯だな」(群馬県)など。
そして、第20回NHK紅白歌合戦で「筑波山麓合唱団」も歌われ、ヒットソングの仲間入り。

流行歌というよりは、日本のベ-シックな歌ですね。
非常に個性的な楽曲で歌とか曲というよりはエンタ-テイメント。
家族や友人たちと歌ったら楽しそうです。

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つくば山 奥田民雄さん

♪牛が鳴いてるよ~ 鳥が飛んでるよ~
  魚はねてるよ~ 犬は寝てるよ~♪

「つくば山」(歌詞のみです)↓

http://gakufu.gakki.me/m/data/DT05910.html

ゆるい。そして、このゆるさがイイのである。
歌詞の中に「つくば山」に言及する場面はないのだけれど、のどかで平和な雰囲気が伝わってくる。
釣りが趣味の奥田民雄さん。
おそらくは、筑波山の見えるところでブラックバス釣りをしているときの情景なのだろう。

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筑波の風 水城なつみさん

♪筑波山から 眺めた海は~
 怒涛逆巻く 鹿島灘~♪

「筑波の風」↓

https://www.youtube.com/watch?v=uKpo5On7tPs

2016年1月27日リリ-スの新曲ですね。
先日、土浦市内でポスタ-を見かけて知りました。
水城なつみさんは茨城県つくば市のご出身。
まさにご当地ソング。

ご活躍を期待しております。

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■

流行歌で綴る「筑波山」
ほかにも、あるのかも知れません。

かの、イバラッパ-さんにも「筑波山」を語っていただきたいですね。

イバラッパ-さん↓
https://www.youtube.com/watch?v=rTLSe7HeGbc

sak

 


八ヶ岳・ショルダ-リッジ左

2016年04月04日 23時05分04秒 | 山行速報(アルパイン)

2016/4/1 八ヶ岳・ショルダ-リッジ左

「いよいよだな」と彼は言った。
それは、いよいよ登っていない八ヶ岳のバリエ-ションがなくなってきた、ということだ。
「安心してください」とsakは言う。
それは、まだ1本残っているではないですか、ということだ。

まだ1本ある。
まだ終わっちゃいないのだ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

昨日の心地いい疲労感は残しつつ、天気も上々。気分も上々。
パ-トナ-のsztさんのモチベ-ションは高い。

「行け。振り返るな」

文三郎尾根をボトボト歩く。
最初の急登が一段落したあたり、主稜取付きの一段下から赤岳沢に下降、トラバ-ス。
アタリをつけておいた尾根に乗る。

下部は急な雪斜面をノ-ザイルで。
最後、木登りを交えた小岩の登りはチョット緊張。
初心者がある場合はロ-プを出した方がいいかもしれない。

大岩壁下でロ-プを出す。
隣に主稜パ-ティ-が見える。

1P sak
大岩壁は左右どちらも登られている。

ここは岩壁基部を右へ。ミックス帯を行く。
雪もうっすらで脆いので慎重に。
小リッジを乗り越え、ルンゼ状を詰める。
脆い。そして中間支点は見当たらない。
心理的にタフなピッチ。
ルンゼ状を詰めあがった所にある残置ハ-ケンでピッチ切り。

2P szt
露岩~ハイマツ~雪壁
リッジに乗る。

3P sak
切れたリッジだが、傾斜はない。
スタンス、ホ-ルドは豊富。
リッジが立ってくるが、その基部にハ-ケンがありそこで区切る。

4P szt
立ったリッジ。
スタンス、ホ-ルドは豊富。
一ケ所、スラブっぽいところに支点がある。
スタンスが少ないが、リスにアイゼンの前爪をひっかけて立ち込んだ。
リッジを抜けるところまで。

6P sak
草付、ハイマツ、露岩のミックスをザクザク登る。

7P szt
緩傾斜の雪壁をザクザク登る。
登れば登るほど傾斜は増す。

8P sak
続けて雪壁をザクザク登る。
左右に岩尾根が見える。
登りやすそうな右に見える尾根に乗ってひと登りで登山道に出た。

下山は赤岳を越えて、文三郎尾根。

ショルダ-リッジ左は八ヶ岳にあってル-トファインディングを楽しめる貴重な一本。
マイナ-なだけに、集中して向き合えて手頃なグレ-ド。
手頃、とはいえ支点の少なさはリスクも少なくない、ということ。
そういう登攀がここにはある。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

目の前の壁を乗り越える。
そう想えたのは、幻ではない。
まだ終わっちゃいないのだ。

「行っちまったのかい」

「安心してください」

それは夢に終わりはない、ということだ。
「次の一本、付き合いますから」
遠く、西の空に語りかける。

 

sak


八ヶ岳・日ノ岳稜

2016年04月03日 23時00分04秒 | 山行速報(アルパイン)

2016/3/31 八ヶ岳・日ノ岳稜

 

目の前の壁を乗り越える。
それは自然な感情なのではないのか?

夢を見させたのは誰だ?
誰でもない。他ならぬ、自分だ。

正解などない。
答えは他人が導き出したひとつのスト-リ-でしかない。
人のことをアテにするな。
自分で探し出せ。

 

寒さもゆるむ3月末。
下界では早々、桜の開花がすすむ。
八ヶ岳にしても、あの寒さは、もうない。

前夜。
幸い、雪も凍結もなくスンナリと美濃戸まで。
朝は5:30出立。

今回のパ-トナ-はsztさん。
アイゼン登攀はこの冬から本格始動。
とはいえ、体力、バランスの身体能力は充分。
むしろ、仕事にかまけた半年を過ごしたsakの方に不安はあるのだ。

行者小屋前に天幕装備をデポして、向かう先は日ノ岳稜。

数年前に残置と記録の少なさに惹かれてご執心だった時期があって、宿題課題となっていた。
現在はガイドル-トとして整備されたらしく、ネットでの記録も多くなった。


中山乗越から中山尾根を詰める。
樹林帯が終わり、中山尾根下部岩壁が見えるところから、左隣に日ノ岳稜。
日ノ岳ルンゼ大滝(とはいえ、大滝というほどではない)が良い目印となる。

取付にアタリをつけて日ノ岳ルンゼに下降。
雪も締まっており、ロ-プを出さずトラバ-ス。稜に乗る。
取付に残置支点。

1P sak
1mほどの岩棚に乗るのが核心か?
丁度いい所に残置スリング。
ボロボロの岩棚を右にトラバ-スしてリッジを回り込んだら草付のミックス。

2P szt
雪の着いた草付を右上。
その先に見える、リッジを左上する。

3P sak
雪の斜面を直上。
ロ-プはなくてもいいけど、しまうのも面倒なのでツルベで行く。

4P(コンテ)
中間の雪稜帯
気持ちのいい雪稜を行く。
途中、小岩壁を登って上部岩壁下まで。

岩壁下で小休止。
岩壁基部を二人で右に回り込む。
二本目の凹角にペツルとハ-ケンがあり、ここを登る。

5P szt
下部は凹角を行く。
凹角を登りきった所のバルジを左から回り込んでハイステップで上がる。
sztさんナイスリ-ド。
ここが、ル-トの核心だろう。

6P sak
正面のアバタ岩フェ-スを行く。
ル-ト中で一番立ってはいるものの、ガバ続き。
浮石に注意すれば、問題ない。
その上は雪原、ハイマツ、草付をザクザク登ると日ノ岳にポンと出る。

ここで、大休止。
天気もいいし、宿題をやっつけて、最高な気分だ。
おそらくは、sztさんも本格的なアイゼン登攀を感じ取っていただけたであろう。
来年は中山尾根、リ-ダ-としてトライしてみてね。

あとは地蔵尾根を下って、飯食って寝るだけ。
ゆとりと充実感で、行者の夜は更けていく。

sak