今日は晴れているが風が強いので、
天狗岳は登頂むずかしそうとのこと。
予定の逆コース取る事にし、明日にすることにする。
座右の銘は、臨機応変である。
ザック越しの「渋の湯」
知人と分かれ、登山口の温泉旅館前で準備する。
風情のある温泉だ、帰りに入る事にしよう。
雪は絞まっており、ワカンは不要だった。
車に置いてきて正解だった。
高見石小屋前でラーメンの昼食をとり、
岩山から中山を見る。雪は少なそうだ。
中山山頂付近からの眺望。
昨年登った蓼科山が良く見える。
あいかわらず風が強い。
中山峠に向かう登山道でのスナップ写真。
後方に東天狗岳が見える。
稜線は、地吹雪のような感じがする。
黒百合ヒュッテに到着。
小屋前はテント村になっている。
3連休なので混雑している。
受付を済ませ、熱燗とスルメで一杯!
関西の方から来たオヤジたちと酒盛りになる。
ここんとこ疲れてるせいか爆睡し瞬間朝になる。
山岳部のおねーちゃん達と立ち話をし、
昨夜も風が強かったらしい。
今朝も天気は回復せず、
ガスと霙混じりの雪が降るしまつ。
単独でもあり安全第一!
このまま下山することにする。
諏訪大社の御柱が搬入されると聞き、
見物に行く事にする。
りっぱなモミの木が5本、御利益ありそう!
by Apple
計画は檜枝岐滝沢口から登って駒の小屋に泊まり二日目は御神楽沢源頭部でスキー三昧、三日目は大戸沢岳ー三岩岳ー窓明山ー巽沢山を一気に縦走しようというもの。同行メンバーは三田原山で一緒だったテレマーカーAndo青年である。
駒ヶ岳ー大戸沢岳ー三岩岳ー窓明山概念図
初日早朝4時半に待ち合わせて高速道路で西那須野まで。塩原温泉と田島を経て檜枝岐滝沢登山口9時に到着した。晴れて気温高く上着は不要。登山口から200mほど下流のテニスコート横に駐車した。
会津駒ヶ岳滝沢登山口、すぐにシール歩行開始
登山口からはすぐにシール歩行を開始し上の沢~下の沢出合で林道を外れて上の沢沿いに少し進む。林道ヘアピン部をかすめるようにして登山道南側の沢心を登り1200m付近で右岸尾根になんとかスキーのまま上がる。このあたりシール登行の限界近くである。尾根上は2カ所ほど雪が消えていた。
1350mで大休止。登山者、スキーヤー、ボーダー、ざっと20名ぐらいで賑わっている。
標高1350m付近
ここから1時間につき標高差250mのゆっくりしたペースで着実に登る。13時頃1860m付近で大休止10分。
針葉樹が現れる。
やがて駒ヶ岳の源次郎沢源頭斜面が見えてくる。楽しそうなシュプールがすでに一杯見える。小屋に着いたら夕方まで滑ろうと思いたいが、暑さとピーナツの食べ過ぎによる胸やけで気持ち悪くてペースが出ない。景色をみて気を紛らわす。燧岳はやや霞んでいる。奥日光白根山がかろうじて見える。
霞む燧ヶ岳、春の様相だ
小屋から南に連なる山なみ
14時駒の小屋に到着した。チェックインし一番乗りで部屋に上がらせてもらう。とりあえず天気のいいうちに駒ヶ岳だけ往復しようと再びスキーを履いて14時40分出発。15時山頂到着。山頂の標識は「会津」まで雪上に見えている。
駒ヶ岳の南東斜面はこんな立て溝ウェーブ、きれいだけどちょっと滑りにくそう?
駒ヶ岳から中門岳への穏やかな稜
中門岳から御神楽沢へ落ちていく美しい白魔の斜面
御神楽沢の向こうに無数の立派な山々が....
中門岳から滑らかに落ちるつやつやとした斜面を眺めてから南東方向にまっすぐ2020m付近まで滑降した。雪は重くスピードが出ない。相方はもう一本登るが、小生は疲れ果てて小屋へ戻る。夜、下方は雲が掛かっているのに上空は星が綺麗に見えていた。夜中はずっと強風。夜明け前ごろから吹雪になった。
2日目、期待していなかったがやはり雪、視界が30m以下。気温は高め。黄砂が飛んできたらしく黄色い新雪がところどころにあるのが小便を蒔いたみたいで汚い。雪の状態を見ておきたいので、また駒ヶ岳まで行ってみた。南斜面はアイスバーンと黄ろい新雪のウインドクラスまじりで昨日の重雪より滑りやすいが視界がどうしようもない。
小屋にってから腹減らしも兼ねて雪洞を掘った。二人でスノーシャベル二本、ノコギリ(庭木用替え刃のみ)一本を用いた。ゾンデを挿すと積雪深3.5mぐらい。氷板の層がなんと2m以上の深いところにもある。これはシャベルではまったく歯が立たずノコギリ必須であった。スノー専用でないが結構使えた。雪を運び出すシートがあると効率的だがツェルトを痛めるのはもったいなくて使わなかった。2時間かけて人間二人が横になれ私が背筋をのばして座れるくらいの雪洞が完成した。一番イイ手袋を使ったのは傷んでしまい間違いだった。作業用のゴム手袋などがいいように思う。
その後は15時から小屋のストーブ前に陣取って宴会になった。昨夜に続き若者たちは延々と続けるようだったので20時前に退散した。雪は終日続き30cm以上は積もったようだ。
3日目、5時に起きて外を見た。粉雪模様でガスがかかって視界は悪いが上空の雲は薄くときどき明るくなる。気温はマイナス5度くらい。ラッセルがあるという予想から三岩岳を越えるのは止めて大戸沢岳から北東尾根を下ることにする。
天気予報では徐々に良くなっていくらしいので、ゆっくりと8時すぎに出発する。広い斜面はコンパスをにらんで進む。稜線上のラッセルはくるぶし程度。駒ヶ岳山頂付近でツエルトをかぶって進退を再度相談。コンパスを睨みながら再度出発。ラッセルは吹きだまりで膝ぐらいもまれに。稜線の西側はだいたい樹木がある。樹木の近くには風道に沿った段差があるので歩きにくい。東側は雪庇がある。ずっとシールをつけたままゆるいアップダウンをなんどか。9:50大戸沢岳着。
大戸沢岳への道
山頂からすぐ先でシールをはずしてトラバース気味に北東尾根に入る。しかし、膝まである深雪のトラ-バースは効率が悪かった。1930m付近でようやく尾根の中心に到達。ここからフォールラインへ向けて深雪滑降。底なしである。
滑るのに夢中だったので数少ない写真
大戸沢岳北東尾根1700m付近は少し樹木もある
丁度晴れてきて1640mの平坦地で休憩していると下からスキーヤーたちが登ってくきた。彼らのトレースのおかげでちょっとしたアップダウンは滑っていける。晴れているが山頂付近は相変わらずガスで見えない。1386mピーク付近からは北面のブナ巨木林をまっすぐ下大戸沢・桑葉小沢の出合いまで下った。やや重いけど今年一番の深雪だ。斜面を真下へ向けてどんどん滑っていける。下大戸沢は左岸の台地を下る。今のところデブリは見られない。このあたりでは三岩岳山頂が見える。完全に晴れになり暑い。870m付近で左岸が進めなくなりスキーを脱いで左岸から右岸へ飛び石伝いに徒渉。13時、葭ヶ平シェードの下流側へ下山した。久々にたっぷりのパウダーを満喫した。国道を細木橋まで遡り空身で待っているとすんなりヒッチに成功した。
GPSトラック
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タイム記録
2010.3.20
5:00 車つくば出発ー常磐自動車道ー北関東自動車道ー東北自動車道 西那須野塩原ICー9:00檜枝岐村滝沢着
9:10 駒ヶ岳滝沢登山口の200m下流の駐車場
10:10 1200m 登山道南側の沢の右岸尾根
11:00 1400m
11:39 1600m
12:42 1800m
13:45 2000m
14:02 2055m 駒の小屋到着
14:42 駒の小屋 出発
15:03 会津駒ヶ岳山頂-15:30
15:28 山頂から南東方向2020mまで15:32
16:00 小屋
2010.3.21
10:03 駒の小屋 出発
10:19 山頂ー10:26発
10:34 小屋
11:00 雪洞訓練
13:00 完成
3.22
8:10 小屋出発
9:16 2098mピーク
9:49 大戸沢岳
10:23 1950m
10:34 1930mトラバース終了
10:39 1900m
10:47 1700m
10:51 1640m大休止ー11:15
11:33 1553mピーク
11:39 1500m
11:51 1300m ブナ巨木北斜面深雪
12:05 1100m
12:09 下大戸沢 桑葉小沢出合
12:46 870m 下大戸沢左岸から右岸へ徒渉
13:01 葭ヶ平シェードの下流側へ下山
16:00 檜枝岐村発ー塩原温泉ー(高速道路渋滞のため)栃木県道30号ー
矢板からR4ーR408ーR294ー谷田部20:40
by Yu-chan
<筑波山の風景・2>
リッジにハ-ケン
筑波山は、手軽で親しみやすいハイキングの山である。
登山道もしっかりしていて、初心者でも容易に楽しめるのが魅力。
しかし、少し道を外れるとチョットしたリッジがある。
ほんのチョットしたものであるものの、ここはハイキングには荷が重い。
ハ-ケンにスリングを通してアブミにして越える。
逆ならば懸垂下降が必要となろう。
その昔、山頂直下の大仏岩がクライミングスポットだったらしい。
もっとも、筑波山神社の御神体として、いまではモチロンご法度だが。
ご存知の通り、筑波山の上部は見事な岩山だ。
かすかに残る、この風景は岩山の証明とでも言うべきか。
目障りな方もあろうが、これからも残しておきたい風景のひとつだ。
sak
最近、山恋しい日々
なんとなく、このテンションはイケナイなと感じつつ、トレ-ニングも兼ねての筑波山彷徨。
どうせなら、「北関東の山なし県」茨城の山岳会として何か地域探求として纏め上げてみては
などと大それた事を思ってみた。
しかし、筑波山にまつわる公式登山道以外の踏み後に対し、さまざまな意見が出ていることにも
配慮すべきということで、山道の紹介ではなく、筑波山で見かけた風景とチョットしたコラムとして、
綴って行こうかなと思う次第です。
<筑波山の風景・1>
中沢ケルン
筑波の山道は公認、非公認含めその数は20を越える。
意外と丹念に歩かれているもので、マ-キングも明瞭にあることが多い。
あまり山深くない、手軽に探索することが可能だからということであろう。
しかし、あまり公表されていないために、今では知る人ぞ知る道となっていることも多い。
「中沢ケルン」はそんな筑波探求のキッカケになった場所でもある。
幼少の頃から何度も登った故郷の山にあって、未だ発見があることに少なからず心動いたのだ。
中沢ケルンは、山中の沢にある。
二つのケルンと立派な標示板。昔から歩かれていたのかもしれない。
中沢とは、この沢の名称なのか、人名であるのか、定かではない。
願わくば、ご存知の方がいれば、ご教授願いたいものだ。
sak