妙義山&西上州探索
10月18日、晴れ。ずいぶんと通った妙義や西上州だが、まだ行ったこと無い所がたくさんある。今日は気軽な一人旅として探索にでかけた。少しの冒険が出来るよう、ヘルメットとロープと登攀用具はザックに入れた。
早朝6時に、妙義山中之嶽神社前駐車場に行くと、チェーンが掛けられており入れない。どうしようか困っていると、まもなくおばさんが開けてくれた。どうやら夜間は閉めて朝6時頃に開けるようだった。
今年は二口山塊の石橋巡りをしたこともあって、まだ見たことの無い石門をこの目で確かめたかったのである。結論から言うと、二口山塊の石橋よりも、妙義の石門の方が立派である。特に、第1石門、第4石門はスケールといい形といい、二口のそれを凌いでいる。今は登山禁止になっている星穴岳の星穴なんかは、さらにスケールのでっかい穴である。妙義石門はハイキングで行けるが、二口石橋は沢登りをしなければ行けないところが違い、といえばそう言えよう。2時間弱で一回りした。次の目的地である御堂山に向かう。
駐車場6:20-石門入口6:30-駐車場8:15
妙義山石門案内板
第1石門
第2石門
第3石門
第4石門(後方は大砲岩、その上まで登っていける)
妙義山の岩塔群(見えているのは第1石門だと思う)(後方の中之嶽駐車場に自分の車が見える)
轟岩から見た我愛車(早朝なので、私以外まだ誰もお客は来ていない)
轟岩の祠と昼間の月
中之嶽神社前の駐車場からの表妙義山塊
西牧藤井関所跡近くに車を止め歩き出す。高石峠を目指すのだが舗装道の歩きが以外に長かった。山道に入ると始めは踏跡が追えたが、やがて踏跡も赤布も無くなった。道を外したようだが方向を決めて適当に登っていくと高石峠にでた。心細い踏跡を御堂山に行く。御堂山付近は踏跡も道標もしっかりあった。頂上を踏んでからジジ岩ババ岩に向う。御堂山の頂上ではなく、このジジ岩ババ岩を見るのがここに来た本当の目的である。どちらの岩塔にも近寄れるだけ近寄ったり、裏側に回って岩質を偵察した。どっちがジジ岩かババ岩か分からないが、片方はチムニーとクラックがあって登れそうだが、岩が脆そう。もう片方は岩が硬ければ登れそうだが、この岩質では難しいだろう。それ以前に、どちらも高さが15mあるかないかで、落ちたら止められる支点を得られないことを考えると、わざわざ登りに来る価値は見出せなかった。下りは沢状の道を通り関所跡近くに降りた。
車8:50-御堂山11:00-車12:40
御堂山山頂
ジジ岩とババ岩
次に来たのは高立一本岩。知る人ぞ知る有名な岩峰。これはスケール、形、共に素晴らしい。しかし残念ながら岩にハーケンを打つリスがない。最近まで未踏であった理由は、この脆くてリスのない岩質にあるのだ。南東面に特殊ボルトとペツルが打たれているも、少し上までしかルートは延びていないようだ。その後西面に回ると、なんとか登れそうなので、懸垂覚悟で少し登ってみた。すると先ほどと同じ特殊ボルトが打たれていた。O氏とY氏が初登したルートはこの辺りなのかな。一周するもヤブのためよく見えず、あまり偵察の役にはたたなかった。逆光で良い写真が撮れなかった。
車13:10-一本岩一周偵察-車13:45
一本岩に打たれていた特殊ボルト(いままで見たことないので手作りだと思う)
温泉でもあるのだろうか、一本岩の下を流れる沢水は白く濁っていた
逆光でよく撮れなかった一本岩
本日4本目は山急山。御堂山で思いのほか時間を食ったので遅くなってしまった。それに林道は途中に車止めがあって,予定の場所より下から歩き出す。西側のルートから頂上に立ち、下りは五輪岩を経て帰る予定だ。林道から山道に入ると古い道形があり、それを登る。やがて途中で道形も赤布も無くなった。所々に赤テープはある。完全に道を外したようだ。地図を見ると、このまま登り岩壁に突き当たったら、左にトラバースすればよいと考えた。しかし、足元が崩れ歩きにくいこと歩きにくいこと、バテてしまった。高度計では820m、五輪岩の高さと同じくらいだ。しかし樹林帯で何も見えない。老体にムチ打って今日は頑張った。時間も遅くなってきたし今日はこの辺でいいか、などと自分を諦めさせ下りることにした。どうせ下りるなら正しいルートを確認して下りたい。途中沢をトラバースして隣りの尾根を行く道形を見つけた。登るとき、どっちに行くか迷った所だ。良く見るとこの部分に目印が4つもあった。これを見逃すなんて、俺はなんと情けねえヤツなんだろう。少し登ると岩に古い目印があった。最近は殆ど歩かれている様子がない。林道に出て振り返ると、偵察目的だった五輪岩が夕日に輝いていた。
家に帰ってから調べてわかったことだが、最近は鉄塔の下から五輪岩経由頂上へ登られているようだった。自分の勉強不足でした。反省。
車14:30-登山道入口14:40-下山決定15:25-車16:15
いまから向かう山急山と五輪岩
何年前の目印だろうか、岩に書かれた道しるべ
後ろを振り返ると、山急山の頂上岩壁と五輪岩が夕日に輝いていた
今日の山行で、他の人と会うことは一度もなかった。暇人は俺くらいかな?非国民なのかも知れない。
ガストンガニマタ
10月18日、晴れ。ずいぶんと通った妙義や西上州だが、まだ行ったこと無い所がたくさんある。今日は気軽な一人旅として探索にでかけた。少しの冒険が出来るよう、ヘルメットとロープと登攀用具はザックに入れた。
早朝6時に、妙義山中之嶽神社前駐車場に行くと、チェーンが掛けられており入れない。どうしようか困っていると、まもなくおばさんが開けてくれた。どうやら夜間は閉めて朝6時頃に開けるようだった。
今年は二口山塊の石橋巡りをしたこともあって、まだ見たことの無い石門をこの目で確かめたかったのである。結論から言うと、二口山塊の石橋よりも、妙義の石門の方が立派である。特に、第1石門、第4石門はスケールといい形といい、二口のそれを凌いでいる。今は登山禁止になっている星穴岳の星穴なんかは、さらにスケールのでっかい穴である。妙義石門はハイキングで行けるが、二口石橋は沢登りをしなければ行けないところが違い、といえばそう言えよう。2時間弱で一回りした。次の目的地である御堂山に向かう。
駐車場6:20-石門入口6:30-駐車場8:15
妙義山石門案内板
第1石門
第2石門
第3石門
第4石門(後方は大砲岩、その上まで登っていける)
妙義山の岩塔群(見えているのは第1石門だと思う)(後方の中之嶽駐車場に自分の車が見える)
轟岩から見た我愛車(早朝なので、私以外まだ誰もお客は来ていない)
轟岩の祠と昼間の月
中之嶽神社前の駐車場からの表妙義山塊
西牧藤井関所跡近くに車を止め歩き出す。高石峠を目指すのだが舗装道の歩きが以外に長かった。山道に入ると始めは踏跡が追えたが、やがて踏跡も赤布も無くなった。道を外したようだが方向を決めて適当に登っていくと高石峠にでた。心細い踏跡を御堂山に行く。御堂山付近は踏跡も道標もしっかりあった。頂上を踏んでからジジ岩ババ岩に向う。御堂山の頂上ではなく、このジジ岩ババ岩を見るのがここに来た本当の目的である。どちらの岩塔にも近寄れるだけ近寄ったり、裏側に回って岩質を偵察した。どっちがジジ岩かババ岩か分からないが、片方はチムニーとクラックがあって登れそうだが、岩が脆そう。もう片方は岩が硬ければ登れそうだが、この岩質では難しいだろう。それ以前に、どちらも高さが15mあるかないかで、落ちたら止められる支点を得られないことを考えると、わざわざ登りに来る価値は見出せなかった。下りは沢状の道を通り関所跡近くに降りた。
車8:50-御堂山11:00-車12:40
御堂山山頂
ジジ岩とババ岩
次に来たのは高立一本岩。知る人ぞ知る有名な岩峰。これはスケール、形、共に素晴らしい。しかし残念ながら岩にハーケンを打つリスがない。最近まで未踏であった理由は、この脆くてリスのない岩質にあるのだ。南東面に特殊ボルトとペツルが打たれているも、少し上までしかルートは延びていないようだ。その後西面に回ると、なんとか登れそうなので、懸垂覚悟で少し登ってみた。すると先ほどと同じ特殊ボルトが打たれていた。O氏とY氏が初登したルートはこの辺りなのかな。一周するもヤブのためよく見えず、あまり偵察の役にはたたなかった。逆光で良い写真が撮れなかった。
車13:10-一本岩一周偵察-車13:45
一本岩に打たれていた特殊ボルト(いままで見たことないので手作りだと思う)
温泉でもあるのだろうか、一本岩の下を流れる沢水は白く濁っていた
逆光でよく撮れなかった一本岩
本日4本目は山急山。御堂山で思いのほか時間を食ったので遅くなってしまった。それに林道は途中に車止めがあって,予定の場所より下から歩き出す。西側のルートから頂上に立ち、下りは五輪岩を経て帰る予定だ。林道から山道に入ると古い道形があり、それを登る。やがて途中で道形も赤布も無くなった。所々に赤テープはある。完全に道を外したようだ。地図を見ると、このまま登り岩壁に突き当たったら、左にトラバースすればよいと考えた。しかし、足元が崩れ歩きにくいこと歩きにくいこと、バテてしまった。高度計では820m、五輪岩の高さと同じくらいだ。しかし樹林帯で何も見えない。老体にムチ打って今日は頑張った。時間も遅くなってきたし今日はこの辺でいいか、などと自分を諦めさせ下りることにした。どうせ下りるなら正しいルートを確認して下りたい。途中沢をトラバースして隣りの尾根を行く道形を見つけた。登るとき、どっちに行くか迷った所だ。良く見るとこの部分に目印が4つもあった。これを見逃すなんて、俺はなんと情けねえヤツなんだろう。少し登ると岩に古い目印があった。最近は殆ど歩かれている様子がない。林道に出て振り返ると、偵察目的だった五輪岩が夕日に輝いていた。
家に帰ってから調べてわかったことだが、最近は鉄塔の下から五輪岩経由頂上へ登られているようだった。自分の勉強不足でした。反省。
車14:30-登山道入口14:40-下山決定15:25-車16:15
いまから向かう山急山と五輪岩
何年前の目印だろうか、岩に書かれた道しるべ
後ろを振り返ると、山急山の頂上岩壁と五輪岩が夕日に輝いていた
今日の山行で、他の人と会うことは一度もなかった。暇人は俺くらいかな?非国民なのかも知れない。
ガストンガニマタ