2006/6月上旬 奥多摩・巳ノ戸谷
どうやら
いつの間にか六月です。
どうやら五月中は気を失っていたようです。
五月といえば沢初め。沢です。沢の季節の始まりです。
それを見逃すとはどうかしておりました。申し訳ございません。
というわけで今年の沢初めは奥多摩の巳ノ戸谷です。
八丁橋を出発するとすぐに林道は崩落のため車は通行止めです。
日原川上流へのアプロ-チは大変そうです。
目指す巳ノ戸谷は八丁橋から林道を約15分で、日原川へと下降します。
不意の一撃
心配していた入渓路はすぐにわかり、遡行開始です。
初めの大滝は右を巻き、シバラク行くとゴルジュ帯となってきます。
ここが忌山の悪場というこの谷の核心です。
と、さも当然のように紹介いたしましたが、「忌山の悪場」一体これをなんと読むのかは解りません。
パ-トナ-に問われ適当に答えたものの、「それ、多分違いますね」と不意の一撃。さかぼう轟沈いたしました。
さて、パ-トナ-。
年は一回り程も若く平日OKというご縁で一緒させていただきました。
聞けば大学ワンゲル出身で沢登の遡行経験は丹沢、奥多摩、秩父を中心に数多く、その長身痩身はクライマ-なら 誰でも羨む体躯の持ち主。さかぼうにとって貴重な存在なのである。
五月の記憶
唯一、ロ-プを出す8m滝は左に残置もあり、澱みなく終了。
登れそうなのは登るし、そうでないものは小さく巻く。
左に孫七窪、五平窪が出合いますが、いずれも見上げる滝が魅力的です。
立派な石垣のワサビ田跡を過ぎると二俣となり、遡行は終了。
実にあっけなく、少々物足りないが、日帰りでコンパクトに楽しめる良渓であります。
下山は仕事道の手筈で、周到に調べた甲斐あって、問題なく日原川まで下ることができました。
あとは日原川で釣りをし、焚火をし、一通りノンビリしたらひと登りで日原林道です。
失われた五月の記憶にいくつかのキ-ワ-ド。
五月雨、パスカルの原理、石々混交。
sak