2018/9/22(土) 天気:曇り|雨
メンバー:szt(CL),sak(SL),koz
装備:8.0mm × 30m ロープ・2本,カムC0.4(使用分のみ)
21日 22:00つくば→(一般道移動)→1:30 ベースプラザ駐車場(泊)
十字峡から見る抱返り滝は前日の雨の影響でさすがに水量が多そう.それでも前々週の奥多摩唐松谷に比べれば何とかなりそうなレベル.ということであまりためらうことなくアタックとなった.
2018/9/22(土) 天気:曇り|雨
メンバー:szt(CL),sak(SL),koz
装備:8.0mm × 30m ロープ・2本,カムC0.4(使用分のみ)
21日 22:00つくば→(一般道移動)→1:30 ベースプラザ駐車場(泊)
2018年9月23日(土曜日) 天候 : 晴のち曇り
メンバー: Kim、N艦長、りりぃ
甲子温泉手前空地(7:40)~南沢入口(8:10)~甲子山頂上(12:40)~甲子温泉(14:40)
9月の連休に明神岳西南稜から明神岳主峰まで縦走し、前穂高岳経由で岳沢に
下降する山行を計画したが9月は毎週のように週末になると雨模様になり、
今週末も土曜日が雨模様で日曜日のみ晴れ間が見える天気予報なので、キノコ採りを兼ねて
2018/9/13-15 ガンガラシバナ右方ルンゼ
【9/13】
ポツ、ポツと切ない音。
夜明け前、目覚めると雨が降っていた。
一年前もこんな天気が始まりだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
2017/9/9
正面にドシリと重靭な岩峰。
幾重にも積み重なった岩層。
広角に広がる岩壁。
そして一筋の水線。
遠く、流音が響く。
-ガンガラシバナ-
この地を知ったのはいつのころだったか。
「ハナ」というのは地元で「岩」の事を指すが、「ガンガラシ」の語源由来は不明。
歩けば歩くほど、その先が気になる。
でも今日はココまで。そう決めて、佇む。
孤独は深まれば深まるほど、自由だ。
爽快感があると言ってもいい。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
あれから一年。
どうにか朝方に雨は上がり、陽も差してきた。
「ようこそ、孤独と自由の世界へ」
ヘルメットの顎紐をセットする「カチッ」という音がスタ-トの合図だ。
一ノ俣沢最後の大滝
一ノ俣沢は序章。
大滝あり、ナメありで2時間半ほど。
概ね右岸に巻道がある。
上流部で支沢に入る。
左、左、右。
最後はトラロ-プ頼りに一ノ俣乗越。
踏み跡を拾ってアカバ沢を下ると40分ほどで今早出沢に出合う。
今早出沢
瀞場(今回は足がついた)
横滝(右岸小さく巻く)
ここからの今早出沢は癒し系。
瀬と渕、時々滝場。
概ねヘツリと小さな巻きで通過する。
岩峰が見えた
初日の幕場
そして、重靭な岩峰。
二俣手前右岸の草地に幕を求め、あとは自由を満喫する。
ガンガラシバナのシルエット
【9/14】登攀
深夜に雨。
予想してはいたが、朝方まで鉛色の重たい雲と靄が岩峰を覆う。
「新潟県下越、日中は安定。夜半から雨も。」の予報に、割岩沢は諦める。
段々晴れてきた
陽が峰々の稜線を越える頃、靄も晴れ出立。
僅かで二俣、左俣に魚返りの大滝、右俣には右方ルンゼ。
写真では伝わらないであろう迫力は、何時も言葉にならない。
右方ルンゼ
「今日はココまで」
そう決めたあの時を越えて、一歩進む。
乾いた岩のフリクションは抜群。
ガバも多いが、時に細かい。
確実性だけに留意しながら行く。
二段目を見上げる
広いテラスから振り返る
最下段、二段目は水流左。ヌメっていてちょっと怖い。
そのまま一段上がって、広いテラス。
四段目のあたりから
水流を渡ってそこからは右を行く。
水流右ル-トの場合、上部のトイ状滝辺りが核心かと思う。
緊張で喉が渇く。
水流に近づくと岩は磨かれ、ホ-ルドスタンスも少ないので注意。
技術的に困難ではないが、容易でもない。
確保がないことで心理的にタフな登りとなる。
僅かな過ちが許されない。
雑念なく、次の一手だけに集中できる瞬間。
この時が一番いい。
上部トイ状の手前
「なんで登るの?」と、友人や同僚によく聞かれる。
言葉にはならないけど、たぶんこういう瞬間があるからではないか、とも思う。
最上段から覗き込む
最上部からの景観に青空が映える。
天然水が極めて旨い。
右股上部(ヤジロ尾根を望む)
下降は右岸側の小尾根へトラバ-ス。
しばらく薮を頼りに下降。
小尾根が岩壁に吸収されると、薮が途切れる。
ここから懸垂下降でわずかな灌木をつないでいく。
このあたりのル-トファインディングはなかなか面白い。
右方ルンゼを振り返る
滝下で大休止。
登る前よりチョットだけカッコよく見える右方ルンゼに別れを告げる。
アカバ沢の幕場
あとは天候リスクを考慮して、アカバ沢の幕場まで下山する。
焚火をやりたい気持ちはあったけど、薪も少なく蚊も不快だったのでお預けとした。
【9/15】下山
朝から雨。
しかも本降り。
今早出は本降り
昨日ここまで降りてきてよかったと、心底思う。
今早出沢は増水してはいなかったが、今頃上流部や割岩にいたら物凄いプレッシャ-だろう。
午後には回復の予報だったけど、下山を開始。
乗越への登りで喘いだ後、ドロドロで滑りやすい踏み跡を下る。
少し水量の多い一ノ俣沢を下降。
最後、右岸踏み跡への目印を見落とし一ノ又沢橋まで沢通しで下降。
どうりで見覚えのない滝場があったような。
一ノ又沢橋が見えた
林道に上がると、目前に我が愛車。
久しぶりの再会になんだかホっとする。
やっぱり「愛と平和」だわ。
sak
2018/9/8(土) 天気:曇り/晴れ
メンバー:szt(CL),他1名
装備:8.0mm × 30m ロープ(未使用),カムC0.1-0.5(未使用)
5:30道の駅さかい→8:00八丁橋ゲート→9:48入渓→10:34野陣ノ滝→11:15 2段15m大滝→12:38イモリ谷出合→13:14赤石窪出合→13:19登山道着→13:52下山開始→14:26富田新道分岐→16:17八丁橋ゲート
どうにも天気が安定しない.先週山(沢?)を歩いていないので,今週はせめて山を歩きたい.ただこの暑さで歩くならやっぱり2,000m以上ほしいところ.となると沢を歩く方が救われるのだが,天候から判断するに行ける場所は,,,奥多摩?ということで前日昼に行く場所が決定.3,4つ候補を決めた中で当日に向かった先が唐松谷だった.
八丁橋を渡る手前の広いスペースに朝の時点で5台ほど車が停まっている.ゲート手前まで歩くと7台も停まってる.奥多摩は人が多いな~.それにしてもザーザーと音がするがこれは水量が多いから?車を降りれば半袖では寒いくらいひんやりするし..初めてくる場所だけに今日の沢のコンディションが良くわからない.
入渓ポイントまで道標や吊り橋がありアプローチの目星をつけるのは容易.吊り橋を過ぎ,登山道わきの広いスペースで沢装備を身に着け入渓すると,,,
あまりの水量に倒木を跨いでいくしかなかった
怒涛の水量である.というかちょっとした小滝でも取り付けるルートがない.水に落ちるとやばそうだし..岩は滑りやすく,かといって水量が多すぎて沢の中に足を置くこともできず,ゴム底の沢靴しかない私には少々つらい展開に.
事前に調べた段階では,「野陣ノ滝は難しいのかな~??登れるといいなぁ」なんて思っていたが,当日の野陣ノ滝は水量が多くて残置スリングがある左壁辺りを登るなど全くお話にならないレベル.というか手前の傾斜の寝た滝も水量が多くて野陣ノ滝に近づくのが怖いくらいである.
野陣ノ滝
こんな有様なので,野陣ノ滝は左岸を巻く.結構な高さまで上がるため巻きのトラバースも丁寧に進む.バランスを崩して落ちるとなかなか大変な高さである.
その先ももちろん水量は変わらず,ちょっとした小滝も登ることが全くできない.
取り付いたもののシャワークライムなどムリ.結局巻くことに
途中,台風の影響か倒木があり枝をかわすのに一苦労.
なかなか大きな木が倒れてました
2段15m大滝の水量も凄まじい.遠目からチラリと目に入っただけで苦笑レベル.近づいてもやっぱり笑うしかないほどの量.この滝は平水でも登れないようなのでここももちろん巻き.
2段15m大滝
大滝は左岸を登山道近くまであがって巻き,小さな尾根を下れば沢へ復帰.沢に降りれば「少しだけ水量減った?」と思わせるが,3段8m滝はやっぱり水量が多すぎてトライする気に全くなれず.ここも左岸を巻くことになる.
3段8m滝.ガイドには釜をへつるとあるがどう見ても無理でした
左岸を巻くポイントに倒木とキノコが
ここから先は小滝が連続のだが,すべて直登などムリ.水量は全く衰えないのだ.
平水ならきっとここも楽しく登れるのでしょう
事前の情報では,赤石窪を登ればすぐ登山道とあったので左岸から注ぐ赤石窪を見つけたらすぐさま窪を上がる.それにしても窪でなく十分沢レベルの水量だ.
赤石窪出合
すぐに登山道到着
水量が多いタイミングの遡行を経験できたことがこの日一番の収穫か?それにしても,カムなど全く必要なし.ただの錘であり,あとのお手入れの事を考えると5つも持ってきた自分がおバカさんに思えてくる.
登山道でのんびり沢装備を外し登山道を下り,林道を下る.林道を下る途中でN艦長とばったり出会う.何でも巳ノ戸谷を登りに来たが,水が多すぎて徒渉できなかったとのこと.水量は多すぎでとても沢登りをするコンディションでないとか.唐松谷を歩いてその言葉に全く同感であった.
唐松谷林道は通行できないほど崩れてないように感じたけど,,
車に戻り,着替えを済ませたころにちょうどパラパラと雨が降りはじめ,東日原に向かう頃にはなかなかいい降りになっていた.雨に当たらず山遊びができたし,水量の多い沢の凄さを味わえた幸運な?一日だった.
szt
2018.8/26(日):kei2、他1名
天気:晴れ
【コース】
中の湯P~女人堂~9合目~二ノ池~賽の河原避難小屋(ピストン)
今回は、木曽側にある六合目の中の湯登山口まで車で行き、5時スタート。
7合目でロープウェイ乗り場の道と合流。
8合目までは、比較的登りやすい登山道。
8合目から三ノ池、二ノ池、山頂直下の9合目を巡る周回コースを予定していた。
しかし、三ノ池方面は落石があり通行止め。
ここから直接9合目に直登するコースとなった。
9合目近くになると、登山道には火山灰の痕跡が見られ、まるでモルタルのよう・・・
そして、綺麗なエメラルドグリーンの色をした池は、白濁した色に変わっていた。
二ノ池小屋は解体され、再建築中。
二ノ池新館はオーナーが変わり、二ノ池ヒュッテとして今夏オープン。
ロープウェイのある黒沢口、9/27前後に山頂まで登れるよう規制解除を検討とのことです。
来年は、王滝口(王滝村)が登山シーズン中の解除を目指しているそうです。
8合目手前から視界が広がり、9合目の山小屋が見えてきた。
8合目より山頂を望む
三ノ池方面は落石の為、通行禁止
倒壊した鳥居
9合目の山荘
噴火後、廃業となってしまった覚明堂
頂上付近は立入禁止
頂上付近に見えるシェルターの建設
火山ガスで死滅した植物
登山道に残るモルタル状の火山灰
変わり果てた二ノ池。
噴火後できた ”まぼろしの池”(右中央)
火山灰で堆積された池と再建中の二ノ池本館
二ノ池本館から見る火山灰で堆積した二ノ池と山頂
山頂へは立ち入り規制が。
生まれ変わった二の池ヒュッテ
摩利支天の奥が五の池方面
賽の河原避難小屋から見た三ノ池~継子岳
賽の河原避難小屋から見る山頂
再び来た道を戻ると、石室山荘の屋根に防災スピーカーを発見。
6合目まで戻り、名物のちからもちで一服。
きなこもち2個 お茶付き 500円 (ぜんざいもあり)超美味しかったです。是非ご賞味を。
おつかれさまでした。
☆☆☆ kei2(^_^)/ ☆☆☆
2018/9/1(土) 天気:雨のち曇り
メンバー:sak,szt,kkj
沢登りを計画したものの天気が思わしくなく,転戦した先でも雨...
仕方なく沢登りは中止としたが,午前中は雨が落ち着いてそうだったのでどこかロープを出せそうな場所をつくばに帰る途中でウロウロと探す.そうして見つけた奥多摩のとある場所でロープワークの講習となりました.
とある場所からの眺め
道具を出しハーネスをつけて...
スリングの使い方や,,
ロープワークの流れやコールの仕方の練習を
内容としては道具の使い方や,ロープの確保の仕方,コールについて,支点の取り方,懸垂下降時の注意点などなかなか多岐にわたりました.新人のkkjさんには覚えきれないくらいだったかも..あとは実践をどれだけ積むかにかかっているかな?かくいうわたくしも山へ入れば未だに学ぶこと,気づくこと,ヒヤリとすることはありますが...
次の休みは山へ出かけられますように.
szt
2018/8/26(日) 天気:晴れ
メンバー:szt(CL),その他1名
装備:8.6mm × 50m ロープ(未使用),カムC0.3-0.5(未使用)
5:30慰霊碑駐車スペース→5:43入渓→6:04白鷺滝→7:17熊穴沢出合→8:19 3段80m大滝→10:16 5:1二俣上→10:52 8m滝→11:16 1,700m付近トラバース開始→11:25天神尾根登山道→14:11基点P
25日は下山後14時過ぎに雨がぱらつきその後も時折雨が降る.宿泊は前日同様土合駅の駐車場.寝ている間の21時頃には雷雨が降ってきた.その後にももう一雨あったみたい.朝までの雨量とこれからの予報を確認し西黒沢は問題なかろうと判断.日曜日は西黒沢を遡行することになった.
土合駅から慰霊碑の駐車スペースへ移動し行動開始.西黒橋から延びる登山道を歩く.途中西黒沢を渡るポイントの一番最初からスグに入渓.途中何度か登山道を横切るがナメが早くも出現するので早く沢に入ってしまって方が良い印象.
西黒沢入渓ポイント
意外と下から連続するナメ
下の方から入渓した方が良い点はもう一つ.白鷺滝を拝めるし登ることもできる.なので個人的には早めの入渓が良い気がするのですが..
白鷺滝
白鷺滝は高度感はあるものの,左の灌木帯の際を登れば楽に上がれる.この日はもちろんノーロープ.ただ初心者用か上にはハンガーボルトががっちり打ってある.
白鷺滝上部の支点
田尻沢出合を過ぎると,開放的な湯檜曽川らしい眺めになってくる.
田尻沢出合付近
一旦ゴーロ状の地形を歩くことになるがここらへんがどうやらザンゲ沢と別れるとこらしい.我々は左へ左へと進んでいった.
中央の尾根を突き上げたスカイラインの右の出っ張りがザンゲ岩?西黒沢はその尾根を回り込んでいる
連続するゴーロは左へ左へと進んだ
ゴーロを進むうちにザンゲ沢を隔てる尾根が顕著となり,沢が狭まってくると8m滝が出現する.
8m滝
初めは巻く方が楽かと思い,左のルンゼをいくがすぐに足がボロボロなためこれは却下.滝はホールドが外傾しているものの全く歯が立たないわけではなく,左から小さく巻き気味に登ると自然に壁の濡れたところと乾いたところの境目辺りに引き寄せられる.そこで残置ハーケンを発見.さらに登るともう一つ残置ハーケンを発見.そこから落口まではロープなしでトラバースできそうだったが,高度もあり後続が行き詰まると助けるのに難儀しそうだったので残置ハーケンでセルフを取り,スリングをつなげてお助けひもを出す.この即席お助けひもで互いを連結しそこから落口に向けてトラバースした.
この日は高巻きからの懸垂下降の可能性を考えて50mロープにしたため,登り始めにロープを出さなかったことに少し反省.短めのお助けひもってこういう時楽だよな~と実感する.ちなみに滝の上部に出れば,リングボルトで支点が作られていた.
8m滝上部の支点
その後も明るい沢と小滝が続く.5mクラック滝は,水流をフットホールドにすれば容易に突破が可能.
5mクラック滝
クラック滝はこんな感じで登りました
さらに進むとまたもや8m近い滝が出現.事前に見た記録では水流左を登っている.この日見た感じでは,水流右のルンゼ状に残置ピンが光っているようにも見える.ただ,この日は滝の直登にこだわっていたわけではなく,先の展開もイマイチ読めなかったため左岸の草付きを巻く.適度な間隔で灌木があるためそこをロープを出さずにつないでゆく.滝上部にはここにもリングボルトで支点あり.支点の位置からすると,下で感じた通り水流右のルンゼ状を登った時のための支点か?
8m滝
滝上部の支点
8m滝の後は,右岸から弱い流れの水が落ちる滝があらわれそれを越えていくと,,,
本流は写真右から中央に流れる水流
3段80m大滝の登場である.滝下で一旦小休止をとりいまのところ順調に西黒沢を詰めていることを確認する.
大滝1段目は水流左壁の易しいところをサクサク進む.2段目は水流沿いを試みるが途中から処理に時間がかかりそうな気配が漂うため,左の草と灌木の際をつないで登る.3段目?はそれまでに比べかなり傾斜も緩くなり容易に上へ.
3段80m大滝
1段目のテラスより大滝2段目
2段目落口辺りから大滝3段目?
大滝を抜けた後の15m滝も傾斜は寝ており突破は容易.
15m滝
その後も10m弱の滝が出現するが,どれも難しくてⅢ級程度で大滝を含めてロープを出す場面はなし.
この滝は確か一旦水流沿いの左側を登り,バンド状から上は左壁を容易にあがったはず
こちらは右のリッジ上から途中左へトラバースしてあがり再度右へ.ホールドはガバがたっぷり
この滝を登ると奥に核心の滝があるようだが,ここも時間を取られそうなのでパス.リッジを登った滝上からは右岸を大高巻きする.ここも落ち着けばバンドはしっかりしており,トラバースは容易.ただ高度はぐっと上がるので落ちたら止まらない.
核心の滝?今回はパス
中央奥に見える右岸から落ちる滝が本流(5:1二俣)
右岸大高巻き.振り返れば天神平のスキー場が
西黒沢へ戻る最後のトラバース
巻いた後は,奥に見える右岸からの滝を目安にトラバース.あまり高度を上げすぎず慎重に回り込む.大きく切れ落ちてませんように,と覗き込むと何の問題もなく西黒沢に復帰.これで一安心?と小休止を挟む.
沢に戻った後はどんどん高度を上げて小滝を登ってゆく.振り返ってみれば,大滝を登る辺りから大高巻きを経る形で高度を上げてきたことになる.
5:1二俣上はこんな感じ
この滝は一番左の水流を目指す
最後の8m滝.右壁を小さく巻く.灌木に頼って突破.
最後の8m滝には謎の金属製の板がおちて滝の水が注がれている.裏側を見てみるとトイレの扉?何だろう.この滝を越えると沢の周りは笹に覆われる.沢形の地形は残り,水流を頼りに途中の二俣を右へ詰めるがすぐに伏流となってしまう.そのまま沢形を詰めるとガレ地が出現しそこで地形を確認する.
正面の尾根が天神尾根
天狗の留まり場には人影が見え,休日ということもあって人の声が良く聞こえる.しかしこのまま詰めても天神尾根には近づかない感じ.どうやら8m滝を過ぎたら左へ左へと詰めた方が良いみたい.ここは相談の結果隣の左の沢を目指して笹原をトラバースすることに.
最後の8m滝から上は概ねこんな感じ
となりの沢に移っても笹に覆われていることに変わりはない.歩きやすさも特に変わりなく,風が通らなく暗いためこのまま登ってもテンションはあまり上がらない.GPSで確認すると1,700mを越えたあたりで傾斜が緩まり登山道に出るならここが楽そうなので笹原をトラバース.10分程で登山道に出て遡行終了となった.
飛び出した1,700m付近の登山道
あとは装備をバラして下るだけ.途中天狗の留まり場で詰めたところを確認.やっぱりあのまま詰めていたら,西黒尾根に出そうな感じである.最後の8m滝より上は左へ左へ詰めるのが正解な感じ.詰めれば源頭の様相が楽しめそうな感じであった.
天狗の留まり場より.中央の下のガレ地からどんどん左へトラバースしたことに
田尻尾根を下り,林道に出ると暑さが厳しい.最後はもう一度沢靴を履いて西黒沢を下り駐車場へ戻るのだった.
まずまず中身の濃い土日であった.
szt
2018/8/25(土) 天気:概ね晴れ
メンバー:szt(CL),その他1名
装備:ロープ(8.6mm×50m),カムC0.3-0.5
20:00つくば→0:00頃 土合駅→3:54白毛門駐車場→5:21武能沢→6:09白樺沢出合→6:35袈裟丸沢出合→8:10 6m堰堤状の滝→10:22清水峠への登山道→11:00頃 遡行終了→11:16蓬峠への登山道→14:39基点P
台風が通り過ぎた後の不安定な天気が多方面にわたり,事前の天気予報ではどこに行ってもわからんなぁという感じだったため,前々から予定していた湯檜曽川方面へ24日の夜に移動.協議の結果25日は白樺沢へ行くことに.今回は土合駅泊.トイレが綺麗だったのが意外.でも駅のあかりがちょっと眩しい.どちらを取るかは難しいところか.
前日の予報では土曜日の天気は半日くらいならなんとかもちそうとのことだったため,出発は4時前の早立ち.なんだか久しぶりにヘッデンつけて歩いていく.武能沢で沢装備.今回は意図的に登山道の巻き道から入渓する.台風が来るあたりから雨雲レーダーをチェックしていたけど,湯檜曽川の水量は予想していたよりもかなり少なめだった.
湯檜曽川本谷
6時過ぎに出合に到着.小さなナメを過ぎた後には淵の奥に2段3m程の滝が出現.
白樺沢出合
2段3m滝
去年は確か右岸のバンド状をトラバースした気がするが,今年はツッパリで突破.案外行けるものですな.
ここを抜けると去年も眺めた開放的かつ独特なナメ状の景色が続く.20分ほど歩けば袈裟丸沢の出合に到着.
白樺沢出合.両門の滝状態
3段40m大滝はロープなしで抜けている人もいるくらい.確かに高度感はあるものの壁は寝ており,右岸の灌木の際を進めば何とかなりそうな感じ.しかし我々はロープを出す.50mロープでピッチを2回区切り都合3ピッチで抜けたが,灌木は適度にあってピッチを適当なところで区切れるので30mロープで十分という印象.
2P目を区切ったところを上から.
この大滝を越えると長いロープを出す場面はほとんどなし.大滝の落口がややぬめっており少しだけ嫌らしい.大滝が済むと小滝の連続が始まった.
小滝が続き気持ちいい
小滝を登っていくと,堰堤状の6m滝に到着.ここが一番渋かったかな?左のややハングした壁にはボルトがベタ打ちしてあってアブミで抜けられそう.でも進んだのは水が流れる右の壁.水流右に残置スリングがぶら下がり微妙に薄かぶっている.滝上部はホールドがなくここは残置スリングを活用して水浸しになりながら何とか突破.結構必死でした.
6m堰堤状の滝
その後もロープを出すまでもない滝がずーっと続く.もはや滝をどのように登ったか覚えてない.
滝,滝,小滝
で,ちょっと一息入れたいな~と思うところで滝を越えたら清水峠への登山道が出現した.
4m滝.ここを越えると,,
清水峠への登山道
この時点で11時前.一つ上の登山道まで行きましょうとここは通過する.
あがっていくと少し斜面が流されたところに出て,その先でホールドに乏しい小滝が出現.巻くにも草+泥のような足場で苦労して滝上に出る.もう蓬峠への登山道に出てもよさそうな感じだが上を眺めてもそれらしきものが見当たらないので,GPSで現在位置を確認すればとっくに登山道は過ぎていた..カムまで出して小滝を巻いたのに,本日2回目のロープ使用は登山道復帰への懸垂下降のためでした.
ホールドの少なかった小滝.ここまで来ると蓬峠への登山道は過ぎてます
戻ってみれば黄色いペンキはあるものの,蓬峠への登山道は清水峠に向かうそれに比べるとやや荒れた印象.相変わらずGPSのお世話になりっぱなしのツーリストである.
蓬峠への登山道
あとは装備を外して下るだけ.途中大倉沢の状況を確認する.白く見えるところがあり,雪渓なのか沢床なのかよくわからない.雪渓はない気がするんだけど...
抱き返り沢と大倉沢
雨にも降られず思いのほかいい天気のなか駐車場に到着.これなら本谷に行けたかな?この後の天気次第で翌日の沢を決めようということになったけど,ひとまずこの週末は水浴びできて満たされた.
szt