2011.08/05(金)~07(日) 天気:晴れ→雨、晴れ→雷雨、晴れ→雨
北アルプス 蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~燕岳縦走登山をしてきました。
メンバー:単独。 装備:ツェルト型ビビィザック、シュラフカバー
今回の登山行程は、前夜発バスで上高地バスターミナルに5:20着、
5:48発~7:03明神館~7:52-57徳沢園~11:58長塀山~13:00-05蝶ヶ岳~13:15蝶ヶ岳ヒュッテツェルト(泊)、
4:48発~4:54-5:05瞑想ノ丘~5:36-56蝶槍~9:46-10:05常念岳~11:12-11:47常念小屋~14:16東天井岳~15:11大天荘(泊)、~18:16大天井岳
5:41発~6:05-10切通岩~07:16大下り~8:41-58燕山荘~9:21-24燕岳~10:00燕山荘~10:41-45合戦小屋~12:36中房温泉の2泊3日です。
北アルプスで最後の百名山になる常念岳をめざして上高地を出発する。
すこし遠回りになるが河童橋を渡り自然散策路を通って行くことにする。
なかなか美しい風景でありこちらの道がお勧めである。
小川にはイワナが優雅に泳いでいる。釣りたい・・・と思っている内に橋を渡り明神館に到着する。
ここで初めて本格的な山ガールに遭遇する。山雑誌で見たハンミョウのようなスパッツだ!ほんとうにはくんだと感心する。
夜行バスに一緒に乗っていたソロの女性と途中まで話しながら歩く。
たわいもない話しをしていたのだが、昨年槍ヶ岳北鎌沢で遭難したつくばの青年の友人とのこと。
私の知る限りのことを話すが、もしかして慰霊も兼ねた槍ヶ岳縦走なのかもしれない。
徳沢園で良い山旅をと握手をして分かれ、私は一路長塀尾根に取付く。樹林帯の長い道でこれといった目玉はない。
森林限界をぬけるとすぐに蝶ヶ岳山頂につく。登頂記念写真を撮りすぐにテント場に向かう。
ツェルト型ビビィザックを張り、まずはビールで乾杯!つまみは枝豆で、至福の時である。
河童橋からの梓川です。奥には昨年縦走した奥穂高岳から前穂高岳への吊尾根のスカイラインが美しいです。
河童橋を渡り自然散策路を歩きます。緑と水にかこまれたいい感じの木道の遊歩道です。美味そうなイワナが沢山泳いでいます。
明神池で自然散策路は終わり、橋を渡ると明神岳▲2,931mが大きく見えます。ここまでは良い天気でした。
徳沢園で水を補給して長塀尾根に取付きますが、樹林帯の中で眺望は無し。たいくつな登山道が続きます。
長塀山▲2,564.9mです。ここも眺望はなく、ここで初めて写真のおねーさんに出合ことになるが、あっさり抜かれる。
妖精ノ池である。あまり期待はしていなかったが、あ!そ~ってな感じである。完全に名前負けではないかと思う。
蝶ヶ岳▲2,677mに到着です。気にしてなければ通り過ぎてしまいそうなピークです。
今晩のホテル、ツェルト型ビビィザックです。寝てしか使えませんが、なんと240gの軽さが魅力です。
夕暮れ時の稜線です。入道雲がもくもくと時おり雨にみまわれます。炊事は外なので出たり入ったりと難儀します。
昨夜は雨だった。ナイロンツェルトは結露するので中も水滴が落ちてくる。
シュラフカバーのみではやはり寒かったが、まあまあ寝れたのでまずまずである。
日の出前に起き出し、朝食をとりツェルト撤収し暗いうちに歩きだす。
瞑想の丘でご来光を待つと長塀尾根で会ったおねーさんと会い写真を撮ってもらう。なかなか良い腕をしている。
朝日が昇ると穂高連峰は神々しく美しい。しばし写真タイムをとりいざ出発する。
途中、蝶槍で慶大ワンゲル部としばし談笑したあとコルに向けおおきく下る。
常念岳までのアップダウンは意外にきつい。地元の親子がついてくるだいぶへばっているようなのでサポートし先導することにする。
岩稜の急登を登りきると常念岳山頂だか、残念ながら雲の為展望なし。
食事をとりたかったのだが、まもなく雨になり先に進むことにする。途中三俣への分岐でさきほどの親子と別れ常念小屋に向かう。
常念小屋につくころには土砂降りの雨になり、小屋前のベンチで傘をさしながらパンをかじっていると写真のおねーさんに会う。
これからのお天気と行動を聞かれるが、もちろん大天井荘に向かうと言う。先に出発するが簡単に抜かれてしまう。
さらに横道岳付近でソロおねーさんたち2人にまたまたブッチギられてしまいまだ復調してないのかとヘコム。
東天井岳をすぎ稜線を歩く頃には雷雨になるが、まだ遠いので逃げる準備をしながら進む。
なんとか大天井荘にたどり着いたが豪雨のため小屋泊まりとする。
夕方になると雨が一時あがったので大天井岳に登る。山頂ではブロッケン現象が表れており大騒ぎであった。
ここでさきほどの三人のおねーさんたちと再会ししばし談笑する。トレイルランナーだと聞きなるほどと納得する。
瞑想ノ丘で朝日を迎えます。偶然昨日のおねーさんに会い写真を撮ってもらう。構図と露出調整が上手いです。
横尾への分岐付近で槍バックに記念撮影をする。もちろん穂高バックも撮っている。
蝶槍で話しているうちに仲良くなり慶応大ワンゲル部との記念撮影をする。昨日おなじ幕場にいたようである。
蝶槍から遠望する。これから向かう常念岳であるが立派な山容である。前常念岳の稜線も美しい。
常念岳への最後の登りです。この時地元の親子をサポートしておりなかなか進まなかったが、旅は道連れである。
常念岳▲2,857mに到着です。雲のため展望はなかったが北アルプス最後の百名山は感慨深いものであった。
常念岳山頂から雨にふられ、東天井岳▲2,814m付近で雨が一時おさまる。一ノ俣谷源流はやさしい感じで、いつか遡行してみたものである。
ブロッケン現象で皆興奮しています。何度か見たことありますが、こんなにはっきり見えるのは珍しいかもしれません。
大天井岳▲2,921,9mでのスナップ写真です。これも写真のおねーさん撮影です。バッチグーです。
小屋は雨のせいなのか意外にすいていて快適であった。
朝食をすませ外に出てみると晴れており槍ヶ岳・穂高連峰が一望にできる。
昨夜は土砂降りだったとのことで小屋泊まりにしたのは正解だっと思う。
今日も昼には雨の予報なので早めに出発する。大天井から燕への表銀座コースは、なだらかな稜線歩きなので快適である。
槍ヶ岳を振返りながら、コマクサをめでながらのんびり歩く。
燕山荘に着き赤沼社長に挨拶しに小屋に入ると、知人のパーティがいたのでしばし談笑する。
空模様もあやしいのですぐ燕岳をピストンすることにする。合戦尾根は雨の中の下山になり眺望なしでもくもくと下る。
朝食をすませ、外に出ると大天荘から槍・穂高が一望に見えます。
表銀山コースの稜線です。歩きやすそうななだらかな山並みで、遠くには立山が見えます。
ふりかえると大天井岳が、とても立派で眺望も抜群な山です。今回とても好きになった山です。
2699mピーク付近から見た槍ヶ岳です。右につながる稜線が有名な北鎌尾根です。
大下りから2678mピークを見上げる。大下りというだけあって、ものすごく下ります。
2678mピークの道標です。後ろに見えるのは高瀬川源流の天上沢です。いづれ遡行したいと思っています。
燕岳と燕山荘が見えます。この稜線はコマクサの大群落があり良い登山道です。
燕岳▲2,762.9mに到着です。これで目的の山はすべて登りました。眺望もいま一なのでこれから下山します。
合戦尾根は雨の中の下山になりましたが、予定どおり到着しました。ここで汗を流してビールで祝杯をあげる。
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