acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

妙高杉の原スキー場から三田原山~柄沢下り

2010年02月22日 20時44分04秒 | 山行速報(山スキ-)
2010.02.20  杉ノ原スキー場から三田原山、柄沢下り
メンバー:Yu-chan, Ando
装備:ロシB2 182cm、G3シール、ガルモントアドレナリン、Ando:テレマーク、プラブーツ、シール
 久々にゲレンデスキーのついでにテレマーカーの青年Andoと三田原山へ行ってきた。いろいろなガイドブックに紹介されている定番のスキーツアールート。そのため人気があるようで入山者は見える範囲で30名程度はいたように思う。マイナー好みの私は驚いた。結構高齢の方々が多いように見受けた。最初の沢の横断トレースが地形から見るともう少し上部に取った方がいいとおもうが、トレースがばっちりついているので、それにしたがう。
 天気は晴れ、気温はマイナス、風あり、視界良好、赤倉岳や乙妻山が見える。数日前の新雪はせいぜい10cmぐらいでトレースをはずしてもとラッセルはくるぶし下程度である。斜登行では硬い部分で横ずれスリップする。



青空に向かって斜登行

 右足山側の長い斜登行を続けているとあっという間に外輪山の稜線に到着。前日にも大勢が2300mピークの西の沢頭から滑降したらしく下りのシュプールが交錯して雪面はとても荒れている。我々はこのコースを嫌ってさらに西へ稜線沿いにトラバースし柄沢を越えて三田原山のすぐ南のコルまで登った。風が強く休憩は出来ない。稜線近くはシュカブラと吹きだまりの交錯した雪面である。堅くて全くスキー跡が残らないところもある。うまくシュカブラと吹きだまりの境目を選んでスキーで歩いた。
 意外と近い白馬岳の上部は見えず、八方尾根や栂池のスキー場、金山や天狗原がみえる。焼け山や火打山は上部に雲がうすくかかりはっきりみえない。乙妻山の北東斜面が魅惑的である。



三田原山には巨大な雪庇




南側には乙妻山の魅力的な北東斜面が、、、




 シールをはがして、左山足の斜滑降で柄沢の源頭へ入る。右岸に雪庇状の張り出しあり。源頭を一度横断して雪質を確かめる。堅いところ柔らかいところの予測ができない変化の激しい雪面である。もういちど雪庇状の右岸へ左岸から向かう。やや吹き溜まった右岸急斜面で自分の足元の雪面が20-30cmの厚さで板状にずれたが、すぐに止まりことなきを得た。そのあと右岸上に上がり、素直な中斜面を下った。オオシラビソやダケカンバの疎林斜面は斜度も平均してあり素晴らしい。ただ、スキーはレールにはまったようになりじわじわと曲げるしかなかった。急激な動作をするとすぐに転けてしまう。



柄沢右岸2000m付近いい感じの斜度で長く続く、、



柄沢左岸側を見る(1950m付近)


 標高1800mぐらいで沢が浅くなったので芯中に入る。1700mの下に滝があるので、東に寄ってやや密な林の中を下り、



1650m付近、ちょっと密な樹林に苦戦

1410m付近で地図上の等高線に沿った道と交差するルートをとる。笹ヶ峰林道の1333m地点より一本西の沢を下って、林道に到着。ここで、横着をしてシールなしのヒールフリーで林道を歩く。池の峰まで登り勾配があるので腕力を使って疲れる。仕方なくときどきスキーをぬいでつぼ足で歩く。1376mピークのコルからは下り一方、スキーが勝手に体を運んでくれるのはありがたい。スキー場に合流しベースまで下った時すでに午後3時を過ぎていた。パウダーを期待していた滑りには不満が残ったが、ゲレンデで練習するほどの元気もなく退散。
 このコースは南向きのため、今日のように天気に恵まれると雪は重くなることが多いだろう。雪の舞っている厳冬期でないとパウダーは楽しめないのだろうか、今シーズンのパウダーはもう終わりだろうか、、、ちょっともの足りない。

コースタイム
09:05 第一リフト乗車
09:44 ゴンドラ下車
10:02 第3リフト下車
10:12 シール登行開始
10:21 沢の横断開始、一人づつ
10:33 沢の横断終了 右岸側1950m
11:21 2250m
11:54 2347mピークを越えて三田原山への最後のコル直前で退却、シールをはずす。
12:10 滑降開始、最初は柄沢までトラバース
12:18 柄沢の源頭 2300m
12:32 2100m 雪はやや表面がクラストしていて、急激な動作をすると足をとられる。
12:38 2000m
13:05 1900m
13:10 1800m 沢中に入る。
13:20 1700m 少し下に滝があるところを左岸へ移る。樹木が細く密である
13:29 1600m
13:42 1500m
13:49 1400m
13:56 1330m 林道に出る。
14:24 nantan池の峰の林道でもっとも南の位置
14:42 池の峰林道で1376m小峰とのコル ここから下りになる。
14:52 1210m ゲレンデに入った。
15:12 スキー場のベースに到着、滑降終了



GPSトラック(赤がリフトを含む登り、緑が下り)



那須・中の大倉尾根からスダレ山

2010年02月03日 20時32分01秒 | 山行速報(山スキ-)
早起きして、マウントジーンズスキー場から「中の大倉尾根」へ上りプチパウダーを滑りに行った。4時半出発、片道230km、 なんとかガソリン満タンで往復できそうな感じである。

2010年2月3日(水)
那須・マウントジーンズスキー場~中の大倉尾根経由~スダレ山往復
小雪、ときどき薄日

 登りのゴンドラから林間を眺めると、適度な傾斜のところは雪も概ね積もりスキーで滑れそうである。ラッキーにも上から下まで新雪が楽しめそうである。ゴンドラでスキー場トップにあがり、パトロールに計画書を提示。ベースで計画書提出を忘れたため。
 シール登行開始、くるぶし下程度のラッセルで心地よい。新雪は軽い。1417.1mピークから雪上車による圧雪路を北へ向かい次のゆるいピークの東側を越えてから圧雪路を離れて西側に上り気味に進む。1462mピークは西側を巻き、西側の広いコルにでる。進路を西向きに変えて、”中の大倉尾根”沿いに登る。尾根の上は夏の姿から想像できない広い雪原である。北側にはゆるやかな斜面が下っており、尾根の南側への落ち込みを視界に意識しながらゆるやかな尾根を登る。スダレ山の前衛1714m付近がうっすらとみえる。茶臼岳や朝日岳は雲の中。1600m付近から北側へトラバースし、下りに良さそうな浅い谷の中へ入っていく。1700m付近でスキーアイゼンを付ける。谷筋を直登。ときどき少しスリップするが、不安なほどでない。清水平・三本槍へ向かう登山道の1830m付近、丁度道標に出会う。そこから雪がたまって歩きやすい登山道沿いにスダレ山山頂へ。
 頂上付近にて記念撮影
 風やや強く、小雪模様。ときどき朝日岳や茶臼岳がうっすらと見える。三本槍は見えない。赤面山への尾根もときどき見える。シールをはがして、シュカブラ、えびのシッポ、ふきだまりの交錯した尾根をゆっくりと慎重に下って、登った谷の入り口までおりる。ここで、靴のバックルを締め、滑降体勢を整える。滑降のスタートは柔らかいのと硬い雪がミックスしており体勢が崩れる。転けても危険はないので悲壮感はない。少し下ると柔らかい雪になり、1650m付近までスキーの浮き沈みを楽しみながら一気に谷筋を下る。そこから登りのトレースに入って尾根の北面をトラバースして尾根上に出る。尾根上もほんの少し北側を選べば雪は柔らかく、かといって深すぎずスキーよく走り快適深すぎずスキーよく走り快適。1462mピーク手前の登り返しは少々かったるい。登るときに、もっとよく考えて帰りに下り勾配になるようにトレースをつければ良かっただろう。スキー場にはいって今は営業していない最上部ゲレンデの新雪を楽しんだ。そこから南へ緩い林間斜面をトラバースしてスキー場へ出た。まだ早いので、ゴンドラに3回乗って久々のゲレンデ練習をした。硬いゲレンデは新雪斜面よりはるかに疲れる。適度な新雪は年寄りスキーヤーに優しかった。(Yu-chan)

GPSトラック 緑が登り、赤が下り
写真アルバムへのリンク

タイム記録:
9:05 ゴンドラトップ ガス、小雪、視界は500mぐらいあり
9:35 1500m
10:06 1600m
10:30 1700m
10:53 1830mスダレ山登山道道標
11:13 1873mスダレ山
ときどきガスがはれて視界が良くなる。
11:21 下降開始
11:29 1830m 本格滑降開始準備
11:47 1670m 谷の滑降終了
1151 1600m尾根上
11:57 1462mピーク西のコル
12:02 最上部動いていないリフトのベース
12:12 ゲレンデベース

by Yu-chan