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●今年「も」電力は足りた

2012年08月31日 00時00分49秒 | Weblog


東京新聞コラム「洗筆」を二つ(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012082802000094.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012082902000119.html)。

 これだけ皆が電気代が上がっても原発以外の電源にしてくれ、被爆だけは御免だ、と言っているのに、大飯原発は再稼働するわ、「断層があっても、しかもそれが動こうがどうしようが原発OK」になるのだろうか? それでもどうでも、「原発要らない!」の声は上げ続けるしかない。住民投票の是非や原発推進派が多数を占めてしまう恐れを脇に置いておくとしても、多くの署名を集めた「原発都民投票条例」などをポシャらせた電力大消費地の東京〝ト〟知事殿や大阪元〝ト〟知事殿。一方、原発立地県で原発を問う県民投票が静岡県で行われる。それに続く「北海道、青森、宮城、福島、茨城、新潟、石川に福井、島根、愛媛、佐賀、鹿児島・・・原発立地県」の中に第2を目指す地はあるだろうか?

 さて、今年の夏「」十二分に電力は足りた。原子力発電などなくても我々は生活できることが、今年「」証明された。2年目。原発再稼働や建設再開など、全く不要だ。原発輸出なども以ての外。「電力不足の嘘」「(無)計画停電詐欺」に騙されてはいけない。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012082802000094.html

【コラム】
筆洗
2012年8月28日

 夜遅く、鈴を転がすようなエンマコオロギの音色を聞き、高橋元吉の詩『鳴く虫』を思い出した。<草かげの/鳴く虫たちの宝石工場/どの音もみんなあんなに冴(さ)えているから/虫たちはきっといっしんになって/それぞれちがったいろの宝石を磨いているのだろう>▼暑さが収まる処暑を過ぎ、九月がそこまで来ているのに、連日の残暑にぐったりさせられる。それでも、日脚は短くなり、草陰の小さな演奏者たちも、宝石を磨くように美しい音色を奏で始めた▼この夏、電力会社の「電気予報」を小まめにチェックしたが、ピーク時でも電力は余裕があった。節電効果も大きく、原発依存度が高い関西電力でも、数字上は他社の融通を受ければ、大飯原発の再稼働がなくても乗り切れた可能性がある▼電力不足の脅しはもう通用しない。きのう、集計がまとまった二〇三〇年時点での原発依存度をめぐるパブリックコメント(意見公募)は、約七万六千八百件、87%が原発ゼロ案の支持だ。政府が誘導したかった15%案は、わずか1%にとどまったゼロ案を支持する意見には、同じ人物や組織が何度も意見を出した形跡や、人の文章を丸写しした内容はほとんどなく、自分の言葉で思いを伝えていたという最も大事な命という宝石を大切に磨きたい草の根からの奏でが、硬直した政治を今、揺り動かそうとしている。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012082902000119.html

【コラム】
筆洗
2012年8月29日

 静岡県が十年ほど前に、風変わりな大型広告を新聞に出していた。県名をずらりと並べただけなのだ。鹿児島、長野、三重、埼玉…▼きりがないのでやめるが、ここで問題。これらの県に共通するのは、何か?答えは、各県とも静岡県の後塵(こうじん)を拝していること。それぞれ茶、わさび、カツオ、プラモデルの出荷・生産量が当時、日本で二番目の県だった▼静岡県は日本一が好きだ。県のホームページで、どの分野で首位か詳しく紹介している。現時点で二百四十六もの日本一を誇り、中にはハンバーグやペットフードへの年間支出額なんてものもある▼さすが富士山の県、と言いたいところだが、富士山頂をめぐっては山梨県と「領土問題」があって、どちらに属するかは未解決だそうだ▼その静岡にもう一つ、日本一が増える勢いだ。中部電力 浜岡原発の再稼働を問う住民投票実施を求める署名が、十六万人分も集まった。「直接民主主義はまだ地に着いていない」と慎重だった知事も賛成に転じた。再稼働の是非を問う県民投票が実現すれば、本邦初となる▼大事故が起きれば、住民生活は根こそぎ壊される。再稼働を認めるか否か。そもそも地域に必要なのか。地域主権の問うべき課題だ。北海道、青森、宮城、福島、茨城、新潟、石川に福井、島根、愛媛、佐賀、鹿児島。静岡に続く原発立地県は、出てくるだろうか。
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