脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

散歩の楽しみ

2006年10月16日 | 闘病の工夫
このところ穏やかないい天気が続いています。
今日も晴れそうです。

だんだん気温が低くなってきました。
この2、3日、朝はとても寒かった。

今朝も、肩が冷えて目が覚めました。

そのせいか、今朝は久しぶりに悪夢にうなされ、
午前3時半ごろに一度目が覚めました。

秋の花粉症の原因となる、黄色いセイタカアワダチソウの花も
家の周辺で満開で、
くしゃみが出てつらいです。

おとといの金曜は7回目の公園散歩に行けました。

土曜は午前中、ほんの短時間外出したら、とても疲れてしまって、
午後3時間も眠ってしまいました。

今日は朝、血圧が寝起きから、120/70と高めで、調子も良かったので
公園散歩に行ってきました。

今日で、8回目の公園散歩です。

調子がよく、今まで1周歩くのがやっとだったのに、
1周歩いたところで、「なんだか歩き足りない。」という気持ちになり、
もう1周歩いてきました。

2周めは小回りコースですが、
2周も歩いたのは初めてで、とても達成感がありました。

たった一人ぼっちの孤独なリハビリですが、
楽しみも見つけられるようになりました。

公園に歩きに行くと、いろいろな刺激を感じ、
歩行訓練だけでなく、視覚や聴覚、嗅覚などを刺激し、
脳のリハビリになるのを感じます。

刈られた草の香り。
落ち葉の匂い。
草むらから聞こえてくる虫の音。
木々の間から聞こえる鳥の声。

花の香り。
赤や黄色の実。

そして、足元に落ちている
色づいた落ち葉やまつぼっくり、山栗。

今日は小さな山栗を二つぶ拾いました。

どんぐりほどの大きさの、小さな小さな山栗。
小さいけれど、丸々としたかわいい栗でした。

紅葉にはまだ早いのですが、
色づいて落ちている葉も、見かけるようになりました。

季節の自然は
眠っていた脳を目覚めさせてくれるようです。

先日の金曜日は、歩いていくと、道の真ん中に
大きな「いもむし君」がいました。
人の親指ほどの太さで10センチくらいある巨大な「いもむし君」です。

その大きさと姿に驚くよりも、
その一生懸命、全身でモコモコとゆっくり移動している姿に、
思わず微笑んでしまいました。

「いもむし君も一生懸命歩いているんだね。
そんなところ歩いていたら、人に踏まれちゃうよ。
と心の中で話しかけました。

と同時に「なんの幼虫なんだろう」と興味もわいてきます。

踏まれてしまわないよう、落ち葉で草むらに運んであげようとしたら
「いやだいやだ」といわんばかりに、
丸くなってしまって、コロコロと転がり回ります。

仕方がないので転がしながら草むらに移しました。
これで人に踏まれずにすむでしょう。ひと安心しました。

でも、いもむし君にとっては迷惑だったかも?
やっとあそこまで進んだのに、引き戻されて・・・。


この1年半以上、悪化でほとんど家から出られなかった私。
テレビだけが友達の、孤独な日々でした。

公園の移り行く景色や、自然とのふれあいが

刺激のない世界にいた私の体と脳を
優しくリハビリしてくれるようです。

どんなにすぐれた医師や医療スタッフにめぐり合っても、
最後は結局、自分との戦いです。

一番体調を知っている自分自身が、
じっくり自分の体の出すメッセージを読み取りながら、
ゆっくりあせらず、
回復に向かって努力するしかないのだと思います。

公園を歩きながら、
交通事故以来、苦しみぬいた、
「脳脊髄液減少症」の暗く長いトンネルの、出口の光
やっと見えてきたように感じる、

今日この頃です。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする