昨日の記事の続きです。
ろくろさん情報を得て、ろくろさんのネタ元の記事ってここの「管理人のつれづれ日記」をクリックした10月26日のところをお読みください。
この本の問題部分は患者の本能的嗅覚で
パラパラとしただけですぐ見つけました。
確かに、「プリズン・トリック」の108ページから109ページにかけて、
脳脊髄液減少症について、患者を侮辱しているようなことが書かれています。
なのに江戸川乱歩賞受賞作です。
本の裏にも書かれている、作者の「遠藤 武文(えんどう たけふみ)」氏
のプロフィールを読んで納得!。
現在、「損害保険会社」の勤務だそうです。
(この「プリズン・トリック」という江戸川乱歩賞受賞作は
もとは「三十九条の過失」という題名を出版化にあたり改題したらしいです。
作者は損害保険会社の人とは、どうりで、脳脊髄液減少症に対し、こんなひどい文章がかけるわけだわ・・・。
問題部分を一部抜粋しますと。
「ムチウチは日本にしかない。他国ではムチウチなどという症例は存在しない。」
「症例数が車両台数や事故件数に比例していないことは明らかだ。」
「明らかに被害者の気質が影響している。」
「社会的地位の高い人はムチウチにならないというデータもある。」
「まともな整形外科医ならば、ムチウチを治療の必要な傷病などとは考えない。」
「放っておけば、長くても3ヶ月で治る。」
「3ヶ月を過ぎて治らないのは、
脊柱菅狭窄症や椎間板ヘルニアなどの持病を抱えている場合や、
過剰な被害者意識による心因性の疾患、
示談金の増額を狙っている場合などだ。」
「いずれにしても問題は、被害者側にある。」
「ムチウチを治療の必要な傷病だと評価しても、たかが捻挫(ねんざ)。
しかし、受傷機転が交通事故というだけで、特殊で異様な傷病になってしまう。」
「最近は脳脊髄液減少症などとい胡散臭い(うさんくさい)傷病名を耳にするようになった。」
「マスコミが面白がって取り上げるので、一般にも知られるようになり、
その治療を受けさせろという者も現実にいる。
殆ど(ほとんど)の整形外科医が否認する症例に対して、保険金の支払いができるはずがない。」
以上引用おわり。
注:( )内フリガナは私がつけ加えました。
約2ページに渡りこれでもか、これでもかと
ただでさえ、症状や無理解に苦しみ続けている脳脊髄液減少症患者に
追い討ちをかける苦しみを与えるような、
侮辱ともとれるような文章が並んでいます。
ろくろさんや、ケンさんのページに紹介されている以上に
ひどいことが書かれていると私は感じました。
「明らか、明らかって、何が明らかなんだ!
交通事故で脳脊髄液減少症になっているのに、
むちうち症で軽症ですと、
放置されたこともない損保社員のあなたが勝手に思うことなんて、
ちっとも明らかなことなんかじゃない!」と言いたいです。
より詳しい引用は、カオスさんのブログ記事へどうぞ。
「脳脊髄液減少症とプリズン・トリック」
交通事故後、長年、原因がわからないまま
ドクターショッピングを強いられ、
果ては、注意力集中力判断力の低下や、高次脳機能障害や
物忘れなどの症状で
自分や家族の命をも危険にさらしたこともある
脳脊髄液減少症患者の私の心をズタズタにするような、
数々の侮辱的な文章が羅列されています。
本当に「人間の天敵は人間」だと改めて思いました。
ちなみに健康だった体が、交通事故での外傷で
脊柱菅狭窄症や椎間板ヘルニアを引き起こしてしまった患者さんだっているというのに、
まるで、事故とは関係のないような、なんでもかんでも患者の体自身のせいにするような誤った知識を社員に吹き込んでいる損害保険会社はどこだ
やましいことがないなら堂々とでてこいっ)って言いたい。
この新人小説家さん、お気の毒にも
本当のアタリ屋さんや、
本当の保険金詐欺師たちに、示談交渉で、数多く苦しめられ続けた結果、
このような偏見思考、被害者不信が培われてしまったのかもしれません。
たしかに、そういう犯罪者や、犯罪者もどき、犯罪者ギリギリの
お金めあての不届き者がいるのは事実だと思います。
でもねぇ、作者の遠藤さん、
詐欺師やアタリ屋や、保険金の増額を狙う不届き者より
何の罪もない、善良な交通事故被害者の方が
圧倒的に数が多いと思うんですがね。
一部の犯罪者や、不良な人物を
すべての被害者に当てはめないでほしいと思うのです。
それでは本当の被害者、何もウソを言っていない被害者が
正当に救われなくなってしまいます。
それでは、何のための保険会社でしょうか?
なんのための保険でしょうか?
お金を集めるだけ集めてイザという時、支払わない保険会社なんて
それこそ詐欺です。
そうではない、良心的な保険会社、
詐欺師とそうでない被害者を、
きちんと見極める目を持った保険会社の社員さんだって
きっといるはずなのに、
残念ながら、この作者一人のこの記述のために、
保険会社全体がこういう考えだと
世間にアピールしてしまったのと同じだと思います。
これは小説の中の架空の人物の言葉であったとしても、
作者の悪意なき、無知からでた言葉だとしても、
これは患者として黙っていられない表現です。
一般の健康な人たちは
脳脊髄液減少症という病態の置かれている過酷な現状を
少しもご存知ないから、
ストーリーのトリックには気づけても、
この小説内に潜む重大な問題点や
その人権侵害に匹敵する冷酷さには気づけないまま、
さらりと読み続けて通りすぎてしまうことでしょう。
ためしに、問題部分を家族に読ませてみましたが、
「脳脊髄液減少症について何もわかっていない小説家の、
小説内の文章なんかに、いちいち目くじらたてる方がおかしい。」
と言われました。
患者の苦しみをまじかで見ている家族ですら、こうです。
脳脊髄液減少症になったこともない、
長く症状や無理解に苦しんだこともない、健康人にとっては、
どうってことのない内容なのでしょう。
たかが、小説の中の架空の人物の考え方の一文に、
人権侵害を感じ、怒り狂っている私がバカなのでしょうか?
ああ、どこまで脳脊髄液減少症患者は
世間や損保会社のいじめにあわなければいけないのでしょうか?。
これでは自殺者が出ても少しも不思議ではないと思います。
症状はきつい。
世間に理解はされない。
国に支援もされない。
ブラッドパッチ治療に健康保険はきかない。
自費で治さなければならない。
損保会社や整形外科医には保険金詐欺師扱いされる。
働けない。
脳脊髄液減少症かもしれないと思っても、
気軽にどこでも検査や診断治療がうけられない。
お金がない。
遠くの専門医のところへ、
RI検査を受けに行く体力もお金も、協力者も家族もいない。
あげく、
現役損保会社員小説家にはこんな事を小説に書かれて、賞をとった話題の本として、大々的に宣伝され、世間にばらまかれる。
なんて・・・・ひどい。
運悪く、交通事故の被害者になってしまって、
運悪く、ただの頚椎ねんざでしまず、脳脊髄液漏れを起こしてしまったなら、
お金も、仕事も、家族も、協力者も、失い、
治してくれる医師にもたどりつけず、
自費の治療費が払えないなら、
死ねと言われているようなものではないですか?
患者の皆様がこんな本に1600円もお金を出すのはシャクでしょうが、
問題視されると、この部分が削除された文章が出回るかもしれないし、
書店から消えてしまうかもしれないので、(そんなことはないか)
今のうちに、証拠になるので、ぜひ買って手元に置いてじっくりご一読いただくのもいいかと思います。
こんなことで本が売れてしまうのも、非常に頭にきますが・・・
これが、損保側の考え方、本音なのだとよくわかります。
そして、もし、私と同じ、侮辱や問題を感じる方がおられましたら、
ぜひ、抗議の一言を、
「おもしろくてためになる出版を」の講談社へ。
黙っていては、患者は損保や否定派医師にになめられっぱなしです。
交通事故で軽症だ、なんともない、あなたの気のせいだ、
精神的なものだ、と言われ続けて苦しんだ末に、
人生のほどんどをこの症状に振り回され、
人間関係、友人関係を破壊され、
家族関係に溝をつくり、
感情のコントロールができなくなったり、
顔に表情がなくなることで、
性格まで誤解され、
今もなお、病のせいで、頭も体も
思うようにならないのに、
やる気がない、だらしがない、
やりっぱなし、礼儀ができてない
順序が逆、気分やだ、などなど、
さまざまな誤解を受けつづける患者は、
私だけではないはずです。
さんざん、誤解と無理解にさらされた末に、
脳脊髄液漏れがやっとわかった患者の私が読んだら、
あまりの無知さと連発される差別用語に人権侵害を感じます。
ちょうど明日から
11月15日日曜日から女性の人権ホットラインの全国一斉相談がはじまります。
もし、この本の文章を読んで、私と同じように患者の人権侵害を感じた方がおられましたら、
せめて、人権ホットラインにぜひお電話お願いします。
男性も女性も常設相談へもどうぞ。
自分が脳脊髄液減少症になってみれば、この
見た目では絶対にわからない、不可解で奇妙で、説明しがたい、
複雑怪奇な症状やその苦しさがわかるのに・・・
何もしらないくせに、
想像だけで、私たちを仮病扱い、保険金詐欺師扱いして、
いくら小説の世界でも、絶対許せません。
第55回江戸川乱歩賞に応募したこの作品が、
初めて書いた小説だそうですが
ここのサイトの一番下を見て江戸川乱歩賞って副賞1000万だって。
患者侮辱した本書いてこの人も1000万円もらったの?
脳脊髄液減少症患者が対抗して
損保の冷酷さをあばく小説を誰か書いて、1000万円もらって。
患者をこれだけ侮辱した文章がかかれた小説が、
賞を受賞し、賞金1000万円ももらって、出版してもらって、
印税まで入って、全国にばらまかれる。
脳脊髄液減少症を闇に葬りたい損保側は
さぞかし喜んでいるのでしょう。
患者の私としては賞の撤回と、問題部分の削除、
もしくは出版停止を求めたい気持ちです。
小説の後に載っている「選評」はいずれも、きびしいものにもかかわらず、
選考委員たちのほめた部分だけを、
大きく帯にのせたところが、出版社の「売らんかな」の意図を感じます。
あの、天童 荒太 氏も
厳しい選評をしているにもかかわらず、ほめた部分だけを
「交通事故の加害者と、被害者の対峙の場面がよく書けていた。
ここは謎と直接関係はなく、書くべきだと信じた筆者の意思の問題だ。
そうした、小説に対する志は、この候補者がもっとも高いと感じた。」
と本の帯にのせられてしまっています。
選考委員の恩田陸氏も、天童氏も、東野圭吾氏も、
同じようにこの小説に対し、厳しい選評を書いているにもかかわらず、
同じように、ほめた部分だけを帯に書かれています。
これらの選考委員の方がたは、脳脊髄液減少症のことは
まったくご存知なかったのだと思います。
また、本の帯には・・・・
「社会派でありながら、超本格派。
読み落としていい箇所は、ラスト一行までどこにもない。」だと
はぁ~。
ということは、
あの脳脊髄液減少症患者を侮辱した文章も、
読み落としていい箇所ではない、
つまり小説として重要な一行だと、いう意味ですね。
帯を作った出版社の人たちも、「一行たりとて問題がない」と
認めて帯にのせたわけですね。
ほぉ~・・・・いい度胸だ。
これは重罪ですよ・・・。
いいんですかね、このままで・・・。
小説という架空の世界の架空の人物の言葉だからって、
こういう「差別的な表現」が許されるんですかね。
もし、とある小説内に、
ハンセン病患者や
水俣病患者や、
C型肝炎患者や、
薬害エイズ患者が、
今回と同じように、
「うさんくさい病」
「保険金の増額を狙っている。」
「ほっておいても治る」などと書かれて、だまっているのでしょうか?
問題視されないのでしょうか?
誰も抗議しないんですかね。
患者が黙っていてはダメだと思うのですが・・・
こんな、苦しんでいる患者の人権侵害が平気で書かれた本を
たたえる選考委員もおかしいし、
江戸川乱歩賞の受賞も許せない。
患者の人権侵害にかかわることが書かれた本を大々的に売り出し、
平気で世にだした出版元である講談社も、
賞の主催の日本推理作家協会も責任は重大です。
苦しんでいる患者に、作者も出版社も日本推理作家協会も新聞紙上ででも、
きちんと謝罪してほしいです。
脳脊髄液減少症患者もなめられたもんです。
この方が勤務する、損害保険会社はどこの損害保険会社だ
絶対そんな会社の保険には入りたくない。
人の痛みがわからない、
なんでもかんでも、誰でもかれでも、保険金詐欺師扱いして、
詐欺師と「善良な真の被害者」の区別もつかないような教育をしている
損保会社なんていらないっ。
こんな損保会社は
人々の口コミで自然淘汰していってほしいです。
神様、愚かな人たちに天罰を
患者の苦しみを知らなさすぎ、あまりにも無知すぎる。
まさか、こんなことが書かれた小説が本になって、
おおっぴらに書店に平積みされて売っているとは
思いませんでした。
これは作者個人の誤解と偏見というより、
損害保険会社の「世間への情報操作」なのかという
想像まで沸いてきてしまうほど、恐ろしさを感じました。
こんな文章が入った本が受賞するなんて、絶対許せません。
江戸川乱歩が泣きます。
私は幼いころ、江戸川乱歩の作品が好きでした。
江戸川乱歩さんのお話は、
いつもドキドキハラハラで、
子供心に、その挿絵が怖くて、でも面白くて、よく読んでいました。
その江戸川乱歩さんの名前がついた賞をとった作品が、
こんなにも脳脊髄液減少症患者を苦しめるようなことが書かれているとは、
本当に残念です。
産経ニュース 1
産経ニュース 2
話は代わりますが、
肝炎の原告の患者で夏の選挙で国会議員になった議員さんが
「肝炎対策こそ私の使命」と言って活躍されていますが、
他の疾患はどうなんですかね。
関係ない?
肝炎以外、興味ない?
自分と同じ病気の患者さんの救済以外、熱心になれない?
もし、肝炎のことが、
「血液製剤とは関係ない、
そんな昔のことの因果関係が証明できるものか!
血液製剤ではなく
後に患者が別のルートで感染したかもしれないじゃないか!
患者が保険金めあてに、
そう大げさに騒いでいるだけだ。」などと小説に書かれたらどうなるのでしょうか?
きっと国会でも問題にされると思います。
肝炎患者の国会議員は、
やはり、自分の病の救済が第一ですよね。
当たり前のことです。
脳脊髄液減少症患者に救済の道は開かれないのでしょうか?
いまさらですが、
どうして、脳脊髄液減少症で回復した患者の中から、
ひとりぐらい
国会議員を出せなかったのでしょうか?
残念でなりません。
脳脊髄液減少症患者は、
がん患者より
肝炎患者より、治療体制も、健康保険の適用も、整っていないのに。
その上、このような心ない無理解にまで
今現在もさらされ続けています。
あまりにも過酷な現実です。
踏んだり蹴ったりのこの悲惨さ、
こんな状況に置かれては
自殺者がでても少しも不思議ではありません。
私もこの小説読んで、
死にたくなりましたよ。
損害保険会社は間接的に弱者や被害者をいじめて、
精神的に追い詰めて死なせて、人殺しをするつもりですか?
講談社さん、
作者さん、
作者の勤める損保会社さん、
すべての損保会社さん、
否定派医師さん、
否定派弁護士さん、
疑心暗鬼の皆様、
お願いですから、脳脊髄液減少症患者の苦しみをわかってください。
今から2年前の私の過去記事:交通事故被害者の皆様へ
asahi.com マイタウン鹿児島
静岡新聞記事
患者さんのブログ「一緒に心の幸せづくりしよう」
ドクターズコラム 1
ドクターズコラム 2
ドクターズコラム 3
ドクターズコラム 4
過去記事:日本脳神経外科学会第68回学術総会に思うこと。
「否定派の皆様へ」
はじめてこのブログに来てくださった方、
脳脊髄液減少症についてあまり知らない方がたは
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脳脊髄液減少症の情報をご参考ください。
よく国会でするどい質問してくださっている沖縄の議員さんのページ