この時期になると、
毎年、戦争のことがテレビで特集されます。
でも、それを見ても見なくても、
あなたは
65年前の夏の日の、当時の人々の苦しみを、
今どのくらい想像できますか?
視聴率第一の
新ドラマ、おもしろそうなバラエティ番組が勢ぞろいした民放番組と
同じ時間に放送される地味で淡々と過去を伝えるNHKの戦争番組を
真剣に見る人たちがいったいどれだけいるでしょうか?
過去の過ちから学び、
次の世代に事実を伝え、
今後に生かそうと常に考える大人たちが、いったいどのくらいいるでしょうか?
実際のところ
戦争の悲惨さは、それを身をもって体験した人たちしかしらないことでしょう。
65年前、同じ日本にいても、
原爆被害にあった方と、
比較的戦争の被害を受けなかった地域に住んでいた方とは
その経験に差もあるでしょう。
ましてや、戦後生まれの方には
その惨禍を過去の証言も映像も、何の情報もなしに想像することは、
難しいことでしょう。
テレビを見た程度で、戦争のことがすべて理解できるはずはないのですが、
知ろうと努力しなければますますわからないと思います。
(自分で積極的に知ろうとしなければ、いつまでたっても理解できないのは
脳脊髄液減少症も同じですが・・・・)
戦争体験者が高齢化する中、
当時幼かった人たちも経験を語りはじめてくれています。
その戦争体験者がその悲惨さを繰り返し語り、
戦争の悲惨さを知らない人たちが
その話に繰り返し真摯に耳を傾け続け、
戦争の経験のない人たちも、
自らのわずかな苦痛の経験を基礎にして
聞いた話からできる限り想像を膨らませ、
戦争体験者の悲惨な経験を力の限り想像し、
そこから善悪を学びとることができるか、できないかで
その後の世代が
同じ過ちを繰り返してしまうか、
繰り返さないかが、決まってしまうと思うのです。
あなたは、戦争体験者の語る話に真摯に耳を傾けられますか?
65年も前の話に
「そんな昔のこと」と笑い飛ばさずに、
きちんと向き合えますか?
65年前の夏のあの悲惨さを
今、自分ももてるすべての想像力をもって
まるで自分のことのように痛みを感じることができますか?
戦争を、過去のこと、他人ごとではなく、
今現実に、世界のどこかで起こっている深刻な問題として、
わが身に置き換えてまじめに考えることができますか?
もし、できないのであれば、
脳脊髄液減少症患者の声にも
おそらく真摯に耳は傾けられない人なのでしょう。
脳脊髄液減少症患者の深刻な症状のことも困難も、想像することなどできない
「過去の過ちから教訓を学べない、過ちを繰り返しかねない」人たちなのでしょう。
私は毎年この時期に繰り返し書いていますが、
「経験したものしか、その悲惨さを知らない」
戦争も、
脳脊髄液減少症も苦しみの規模は違ったとしても、
「経験者の声に耳を傾け、そこから教訓を学び過去に生かさなければ
同じ過ちを繰り返す恐れがある。」という意味では、
同じだと思うのです。
同じ悲惨さを繰り返さないために、
同じように苦しむ人たちを出さないために、
その悲惨さを知り尽くした人たちが
語りはじめなければなりません。
その恐ろしさを知らない人たちに、
たとえ、嫌がられても、関心を持ってもらえなくても
繰り返し繰り返し、勇気を出して語り続け、伝え続けなければなりません。
そして、
周りの人たちは、
「もういいよ。一度聞けばわかったよ。」などといわず、
戦争体験と同じように、
繰り返し繰り返し体験者の声に耳を傾けなければなりません。
なぜならそれが、過去から学び、
自分たちや、自分たちの子孫を
同じ災いから救う道だからです。
一見自分には関係ないかのような
他人の過去の苦しみに
真摯に耳を傾けることは、
自分たちを救うことでもあることに、
いったいどれだけの人たちが気づいているでしょうか?
夏休み、お盆休み、でうかれている方、
自分の苦しみに振り回されている方、
仕事に追われて疲れきっている方、
自分たちのことだけでも大変なのに、
ただでさえ苦しいのに、
過去の戦争の番組なんて見ちゃいられないよ、
関係ないよ
見たくないよ、といわないで、
ちょっとだけ、
せめてこの時期だけでも、
戦争に散っていった人たちの思いに心をはせ、
過酷な状況を生き抜いた人たちの話に耳を傾け、
その人たちの当時の苦しみ、悲しみ、怒りを
想像してくださいませんか?
自分の経験にはない、他の人の経験の世界を想像する力を培うことは
自分以外の他の人間の苦しみを思いやることができる
優しさにもつながると思います。
65年も前の人々の苦しみに思いをはせることができ、
過去から学びを得、
今後に生かそうとすることができる人なら、、
脳脊髄液減少症にも、
理解してくださるような気がします。
NHKでこれから放送されるもの、
深夜に再放送されるもの、
衛星放送で放送されるもの、
のうちいくつかを紹介させていただきます。
興味を持ったものをどれかひとつでも見て、
65年前の人々の苦しみを一瞬でも想像してみてほしいと思います。
NHKの戦争関連番組放送予定
8月9日月 BShi
午後8時から9時30分
「被爆した女たちは生きた。 長崎県女 クラスメイトたちの65年」
8月10日午前2時~
証言記録兵士たちの戦争(2009年10月31日放送の再放送)
ベニアボートの特攻兵器
8月10日午前2時45分~3時30分(=8月9日深夜?)総合
「玉音放送を阻止せよ」。
8月10日再放送(8月9日深夜)
午前0時 15分から1時09分
「封印された原爆報告書」
8月11日午前0時15分~再放送(=8月10日深夜)
「引き裂かれた歳月
証言記録、シベリア抑留」
8月11日再放送(10日深夜?)11日の午前1時05分~
幻の甲子園
8月12日木(2007年の再放送)
BShi
午後1時30分から
「鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争」
8月12日木
19時30分から
「戦争入門」
8月12日木総合
夜10時から10時49分
「玉砕 隠された真実」
8月13日午前1時35分(=8月12日深夜)
星条旗の下に生きたヒバクシャたち
8月13日金19時30分から総合テレビ
色つきの悪夢
「カラーでよみがえる第二次世界大戦」
8月15日再放送ハイビジョン特集
NHKBShi
午後1字30分~3時
「二重被爆、ヒロシマナガサキを生き抜いた記録。」
8月15日
終戦記念ドラマ
「15歳の志願兵」
NHK
戦争証言プロジェクト
シリーズ「市民たちの戦争」
BShi
「兵士たちの戦争」
8月再放送予定
NHK夏の「戦争と平和」関連番組
なお、こちらの
戦争証言アーカイブスでは
貴重な戦争体験が
ネットを通じて公開されています。
私としては
脳脊髄液減少症の証言プロジェクトも
どなたか行っていただきたいものです。
水俣病や、ハンセン氏病や
戦争経験者と同じように、
脳脊髄液減少症の知られざる残酷さ、悲惨さも、
経験して知ってしまった人たちが、隠さず勇気をもって
きちんと世の中の人たちに伝えなければならないと思います。
兵器を使っての殺し合いの戦争はなくなっても、
弱者の人間を苦しめるのが、また人間であり、
戦争のない一見平和な日本であっても
今も変わらず「人間の天敵は人間」であるという現実。(「人間の天敵は人間」の続きはこちら)
平和な社会の中で
ひそかに静かに蔓延する残酷な実態
「弱者いじめ」に、
何が起こっているのかも知らない人たちに
知ってもらわなければなりません。
原爆被害者の方々の受けた苦しみとは規模は違っても、
脳脊髄液減少症という見えない怪我を負った被害者たちが受けた
残酷で理不尽な
身体的精神的経済的苦しみや
無理解や誤解を、
未来の人たちには味わわせないために・・・・。
過去の過ちから学び、
今後に教訓として生かせるように・・・・。
毎年、戦争のことがテレビで特集されます。
でも、それを見ても見なくても、
あなたは
65年前の夏の日の、当時の人々の苦しみを、
今どのくらい想像できますか?
視聴率第一の
新ドラマ、おもしろそうなバラエティ番組が勢ぞろいした民放番組と
同じ時間に放送される地味で淡々と過去を伝えるNHKの戦争番組を
真剣に見る人たちがいったいどれだけいるでしょうか?
過去の過ちから学び、
次の世代に事実を伝え、
今後に生かそうと常に考える大人たちが、いったいどのくらいいるでしょうか?
実際のところ
戦争の悲惨さは、それを身をもって体験した人たちしかしらないことでしょう。
65年前、同じ日本にいても、
原爆被害にあった方と、
比較的戦争の被害を受けなかった地域に住んでいた方とは
その経験に差もあるでしょう。
ましてや、戦後生まれの方には
その惨禍を過去の証言も映像も、何の情報もなしに想像することは、
難しいことでしょう。
テレビを見た程度で、戦争のことがすべて理解できるはずはないのですが、
知ろうと努力しなければますますわからないと思います。
(自分で積極的に知ろうとしなければ、いつまでたっても理解できないのは
脳脊髄液減少症も同じですが・・・・)
戦争体験者が高齢化する中、
当時幼かった人たちも経験を語りはじめてくれています。
その戦争体験者がその悲惨さを繰り返し語り、
戦争の悲惨さを知らない人たちが
その話に繰り返し真摯に耳を傾け続け、
戦争の経験のない人たちも、
自らのわずかな苦痛の経験を基礎にして
聞いた話からできる限り想像を膨らませ、
戦争体験者の悲惨な経験を力の限り想像し、
そこから善悪を学びとることができるか、できないかで
その後の世代が
同じ過ちを繰り返してしまうか、
繰り返さないかが、決まってしまうと思うのです。
あなたは、戦争体験者の語る話に真摯に耳を傾けられますか?
65年も前の話に
「そんな昔のこと」と笑い飛ばさずに、
きちんと向き合えますか?
65年前の夏のあの悲惨さを
今、自分ももてるすべての想像力をもって
まるで自分のことのように痛みを感じることができますか?
戦争を、過去のこと、他人ごとではなく、
今現実に、世界のどこかで起こっている深刻な問題として、
わが身に置き換えてまじめに考えることができますか?
もし、できないのであれば、
脳脊髄液減少症患者の声にも
おそらく真摯に耳は傾けられない人なのでしょう。
脳脊髄液減少症患者の深刻な症状のことも困難も、想像することなどできない
「過去の過ちから教訓を学べない、過ちを繰り返しかねない」人たちなのでしょう。
私は毎年この時期に繰り返し書いていますが、
「経験したものしか、その悲惨さを知らない」
戦争も、
脳脊髄液減少症も苦しみの規模は違ったとしても、
「経験者の声に耳を傾け、そこから教訓を学び過去に生かさなければ
同じ過ちを繰り返す恐れがある。」という意味では、
同じだと思うのです。
同じ悲惨さを繰り返さないために、
同じように苦しむ人たちを出さないために、
その悲惨さを知り尽くした人たちが
語りはじめなければなりません。
その恐ろしさを知らない人たちに、
たとえ、嫌がられても、関心を持ってもらえなくても
繰り返し繰り返し、勇気を出して語り続け、伝え続けなければなりません。
そして、
周りの人たちは、
「もういいよ。一度聞けばわかったよ。」などといわず、
戦争体験と同じように、
繰り返し繰り返し体験者の声に耳を傾けなければなりません。
なぜならそれが、過去から学び、
自分たちや、自分たちの子孫を
同じ災いから救う道だからです。
一見自分には関係ないかのような
他人の過去の苦しみに
真摯に耳を傾けることは、
自分たちを救うことでもあることに、
いったいどれだけの人たちが気づいているでしょうか?
夏休み、お盆休み、でうかれている方、
自分の苦しみに振り回されている方、
仕事に追われて疲れきっている方、
自分たちのことだけでも大変なのに、
ただでさえ苦しいのに、
過去の戦争の番組なんて見ちゃいられないよ、
関係ないよ
見たくないよ、といわないで、
ちょっとだけ、
せめてこの時期だけでも、
戦争に散っていった人たちの思いに心をはせ、
過酷な状況を生き抜いた人たちの話に耳を傾け、
その人たちの当時の苦しみ、悲しみ、怒りを
想像してくださいませんか?
自分の経験にはない、他の人の経験の世界を想像する力を培うことは
自分以外の他の人間の苦しみを思いやることができる
優しさにもつながると思います。
65年も前の人々の苦しみに思いをはせることができ、
過去から学びを得、
今後に生かそうとすることができる人なら、、
脳脊髄液減少症にも、
理解してくださるような気がします。
NHKでこれから放送されるもの、
深夜に再放送されるもの、
衛星放送で放送されるもの、
のうちいくつかを紹介させていただきます。
興味を持ったものをどれかひとつでも見て、
65年前の人々の苦しみを一瞬でも想像してみてほしいと思います。
NHKの戦争関連番組放送予定
8月9日月 BShi
午後8時から9時30分
「被爆した女たちは生きた。 長崎県女 クラスメイトたちの65年」
8月10日午前2時~
証言記録兵士たちの戦争(2009年10月31日放送の再放送)
ベニアボートの特攻兵器
8月10日午前2時45分~3時30分(=8月9日深夜?)総合
「玉音放送を阻止せよ」。
8月10日再放送(8月9日深夜)
午前0時 15分から1時09分
「封印された原爆報告書」
8月11日午前0時15分~再放送(=8月10日深夜)
「引き裂かれた歳月
証言記録、シベリア抑留」
8月11日再放送(10日深夜?)11日の午前1時05分~
幻の甲子園
8月12日木(2007年の再放送)
BShi
午後1時30分から
「鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争」
8月12日木
19時30分から
「戦争入門」
8月12日木総合
夜10時から10時49分
「玉砕 隠された真実」
8月13日午前1時35分(=8月12日深夜)
星条旗の下に生きたヒバクシャたち
8月13日金19時30分から総合テレビ
色つきの悪夢
「カラーでよみがえる第二次世界大戦」
8月15日再放送ハイビジョン特集
NHKBShi
午後1字30分~3時
「二重被爆、ヒロシマナガサキを生き抜いた記録。」
8月15日
終戦記念ドラマ
「15歳の志願兵」
NHK
戦争証言プロジェクト
シリーズ「市民たちの戦争」
BShi
「兵士たちの戦争」
8月再放送予定
NHK夏の「戦争と平和」関連番組
なお、こちらの
戦争証言アーカイブスでは
貴重な戦争体験が
ネットを通じて公開されています。
私としては
脳脊髄液減少症の証言プロジェクトも
どなたか行っていただきたいものです。
水俣病や、ハンセン氏病や
戦争経験者と同じように、
脳脊髄液減少症の知られざる残酷さ、悲惨さも、
経験して知ってしまった人たちが、隠さず勇気をもって
きちんと世の中の人たちに伝えなければならないと思います。
兵器を使っての殺し合いの戦争はなくなっても、
弱者の人間を苦しめるのが、また人間であり、
戦争のない一見平和な日本であっても
今も変わらず「人間の天敵は人間」であるという現実。(「人間の天敵は人間」の続きはこちら)
平和な社会の中で
ひそかに静かに蔓延する残酷な実態
「弱者いじめ」に、
何が起こっているのかも知らない人たちに
知ってもらわなければなりません。
原爆被害者の方々の受けた苦しみとは規模は違っても、
脳脊髄液減少症という見えない怪我を負った被害者たちが受けた
残酷で理不尽な
身体的精神的経済的苦しみや
無理解や誤解を、
未来の人たちには味わわせないために・・・・。
過去の過ちから学び、
今後に教訓として生かせるように・・・・。