脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

パニック障害、診断の盲点

2010年09月24日 | つぶやき
昨日NHKきょうの健康で
「パニック障害」の放送がありました。(リンク先はパソコンでお読みください。)

再放送は来週30日午後0時30分からです。

このブログでも何度も書いていますが、(「パニック障害そっくり病」)

脳脊髄液減少症の症状のひとつとしても、パニック障害ととてもよく似た症状がでます。


私はNHKのきょうの健康のここに書かれていること、
ほとんどあてはまってしまいますし、

心電図をいくらとっても、急に起こる心臓が飛び出しそうな頻脈、あきらかに脈が飛んだり、遅くなったり早くなったりする不整脈などは捉えられませんでした。
病院にいく時には病院に行けるだけの気力や体力があるときのせいか、検査結果に異常が出ないのです。

ホルター心電図で24時間心電図をとれば、異常が捕らえられたかもしれません。

私の症状は精神的なことが原因の精神科医対応の「パニック障害」という病ではなく、

脳脊髄液減少症の症状のひとつとしての状態、
あるいは症状によって引き起こされる結果としての不安や身体精神状態でした。

今回の番組では、
パニック障害は脳の恐怖を感じる場所の誤作動だと
出演の先生は説明されていましたが、

脳脊髄液が漏れたり、減ることによっても脳の誤作動は起きているはずです。

でも、そのことは精神科医にはあまり知られていないずです。

脳脊髄液減少症の症状のひとつで、
体のあちこちが突然ピクピクと痙攣したりするのは
まさしく脳の誤作動の結果ではないでしょうか?

それが証拠に、
脳脊髄液減少症にも対症療法としてはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)が聞くことがあります。

これは、私が脳脊髄液減少症だと気づけなかったころ、
偶然、ある医師に処方されて、ためして気づいたことなのですが、

パニック障害同様、脳脊髄液減少症の脳の誤作動にも、
もしかしたらSSRIは効果があるのかもしれません。

今後の脳脊髄液減少症治療の研究が待たれます。

脳脊髄液減少症では、恐怖を感じる中枢意外に、感情をつかさどる部分や、
空間を認知する部位など、平衡感覚など、
脳のさまざまな機能が低下したり、誤作動すると自分の症状から思います。

なのに、精神科対応の病としての「パニック障害」と診断される時、

狭心症、不整脈、甲状腺機能亢進症や機能低下症、低血糖、うつ病などの
除外診断はなされても、

「脳脊髄液減少症」の除外診断は全くなされていないはずです。

これは「パニック障害の診断の際の盲点」だと、患者の私はかねてから思っています。



「パニック障害」と診断されている人たちの中に
「脳脊髄液減少症患者」がまぎれこんでいる可能性もあるはずです。

それに

その人がたまたま偶然にもストレスを抱えていてうつ状態にあったり、

たまたま偶然にも他の糖尿病や、不整脈など心臓の病や、甲状腺の病をもともと持っていた場合、

たとえ、同時に脳脊髄液漏れを起こしていたとしても、

出ている症状は、それらのすでに持っている病のせいにされ、
医師も患者も、もうひとつの隠れた病、「脳脊髄液減少症」の存在は
気づくことはますます難しくなるでしょう。

実際、
私は脳脊髄液減少症の症状に苦しんでいたころ、

たまたま実生活にも問題が起こり、症状はすべてその問題によるストレスのせいにされました。

いくら症状の深刻さを訴えても、一度「ストレスのせい」と思い込んだ脳外科医は

二度と私を「深刻な症状を抱えた病人」とは見てくれませんでした。

だからいうのです。

脳神経外傷学会の脳脊髄液減少症の否定派センセイたちが
「脳脊髄液減少症は事故で起こるがきわめてまれ」だなんて、

損害保険会社が都合のいいようなことを言い続けるセンセイ方に
私は言いたいのです。

精神科の医師の前にも、

婦人科医の前にも、

眼科医の前にも耳鼻科医の前にも、神経内科医の前にも、

ありとあらゆる分野の医師のあなたの前にも、

すでに、「脳脊髄液減少症患者の何人かは、現れているはずですよ。」

「あなたはもう、すでに、脳脊髄液減少症患者に出会っているはずです」と。

「ただ、
あなたが脳脊髄液減少症の症状を知らないために、見逃している可能性があるはずですよ。」と。

脳脊髄液減少症は、全身と精神に、ものすごく多彩な症状が出ます。

しかもその症状は流動的で、固定された症状とは限らず、

人によっては、日によってよくなったり悪くなったりするため、まるで仮病のよう、精神的なもののように誤解されがちなのです。

特にこどもの脳脊髄液減少症の親御さんは

こどもが「パニック障害」とそっくりの状態になっていて、広場恐怖や、予期不安や、
心臓病のような心臓の苦しさや不正脈、まるで過呼吸発作のような呼吸困難に苦しんでいる場合、脳脊髄液減少症という病名も知っておいてほしいのです。

激しい発作に「死ぬのではないかと思うほどの本人の苦しさに」
実際に救急車を呼ぶようなことを繰り返し、病院につくころには症状が治まっていて、念のための検査でも異常なしといわれているなら、脳脊髄液減少症も疑ってほしいのです。

(脳脊髄液減少症であれば、救急車の中で横になっているうちに症状が治まる可能性もあると思います。実際私が死にそうに苦しい時、数分横になっただけ楽になった経験もあります。)


たとえ、めぐりめぐって、精神科医に「パニック障害」でしょう。と言われても、
それで安心してしまわないでください。
その医師は、脳脊髄液減少症の患者のその目の前のひとつの症状だけを見て、そう病名をつけているだけにすぎないのかもしれません。

その医師は脳脊髄液減少症の症状を知らないかもしれませんから、
その医師の診断した病名をそのまま信じてしまうのではなく、

親御さんは、お子さんが
何かの他の病が原因で「パニック障害」様の状態に結果的になっているのかもしれない、

もしかしたら「なんらかの衝撃が子の体に加わって、脳脊髄液減少症になっていて、脳の誤作動が起きているからそういう状態になっているのかもしれない」と一度は疑ってください。

大人なら「医師の診断はその医師の知識の範囲でしか診断できない」ことを知っている患者が多いから、セカンドオピニオンなどで他の病の存在を疑う余地もありますが、

もし医師の診断が間違っているのに、親が全面的にその医師の言葉を信じ込んでしまったら、

永遠に症状の認知度の低い「脳脊髄液減少症」の病名にはたどり着けず、
子供は救われませんから・・・・。

繰り返しますが、

脳脊髄液減少症はきわめてまれな疾患ではありません。

みなさんの誰もが知っている、ありふれた症状の影に隠れて、人の社会生活や日常生活に障害を与える、

見逃されたらものすごく恐ろしいことになる、事故後遺症なのです。

早期発見、早期治療のためには、
症状は、医師にとっては診なれた聞きなれた訴えばかりであり、ありふれていることを広く医師に知ってもらうことが大切だと思います。

決して寝たきり状態や、歩行障害や、車椅子の患者だけが
脳脊髄液減少症ではないことを多くの人たちに広く知っていただきたい。

なにか自分がおかしい、何か精神的にも異常を感じる、自分が変、前の自分とあきらかに違う。
体調不良もあるのに、いくら医師に訴えても、検査をしても異常なし、原因不明、あげく、気のせい、ストレスのせい、精神的なものと言われる、

あるいはなんらかの病名はつけられて病人扱いされたとしても、治療しても、治らない。
過去に交通事故歴がある。または、
体に激しい衝撃が加わるようなスポーツなどをしていた。

これこそ、「脳脊髄液減少症」の隠れている可能性に気づくヒントだと
経験した私は思います。
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