脳脊髄液漏出症は低気圧で症状が悪化したり、症状が増える事は、
脳脊髄液漏出症の患者とその主治医たちは知っているはず。
だけど、気圧が急激に上がる少し前にも症状が悪化する人がいる事は
脳脊髄液漏出症の患者たちも、
その主治医たちも
あまり気づいていないと思う。
理由は、
気圧が下がる時は、台風接近とか大雨注意報とか、テレビが騒ぐから、
あちこち体が痛いとか、
頭が痛い時に、そういうニュースを目にして、
「なるほど、気圧が低下しているせいか」と気づける。
けれど、急激に気圧が上がる時には、とくに、気象的に注意が必要な状況ではないから、ニュースでも大騒ぎはしない。
だから、自分で気圧の変化でも調べない限り、
体調の変化が、気圧急上昇前にも出ている事に、
患者自身が気づけない。
患者が気づかないんだから、医師にも「気圧が急激に上がる前にも症状が悪化するんですよね」なんて報告しない。
だから、気象病の専門医も、脳脊髄液減少症の専門医も、
多くの医師が、その事実を知らない。
多くの医師が知らないんだから、その事実をテレビで発言する医師もいない。
たとえ、気象病の専門医を、名乗る人であっても。
気圧がわかるアプリとかで常に自分の体調と気圧の因果関係を観察している人以外気づかないから、
それに着目して研究する人もいないのかも?
研究者がいたとしても、気圧が急上昇すると体調が悪化する傾向のある人を集めてデータを取るのが大変。
つまり、そういう事です。
存在しているのに、知られていないし、研究もされていないから、
それについての情報が巷になく、
そのため、ほとんどの人が自分に起こっている事の意味や原因に気づけないって事です。
それは、まるで
60年前の、性同一性障害の方々の苦悩と似ているかもしれません。