博 士 NO.434
「末は博士か大臣か」といわたほど博士はステイタスの高い存在でした。
大臣なんて長くて1年以内に「前」とか「元」になってしまうのですから
、その点博士は一生ものそれなりに値打ちがあるというべきでしょう。
ところが、近年博士が量産されて今や12,000人もの博士が失業状態
にあると言われています。
文系の博士課程を卒業しても博士への合格率は50%(理系では90%)と
いうから、博士の失業率は驚異的です。
加えて、合格しない・博士になりそこないの「博士の卵」がその数倍も居
るらしい。 いわゆる「学歴が邪魔して」誰も雇ってくれないから、コ
ンビニのレジ係りのパートになったり、回転すしの皿洗いをしたり・パチ
プロになっている博士も居るらしい。
その上これから先毎年5、000人もの博士が誕生するというから、日本
の教育制度の摩訶不思議に首をひねりたい。
「博士号」は足の裏にくっついた米粒という。 その心は「取らないと気
持ちが悪いが、とっても食えないもの」だとか。
*高学歴ワーキングプアー「フリーター生産工場」としての大学院
水月 昭道著 光文社新書 を参考にしました。