26.06.23 隣 り 組 NO.460
「トントントンカラリン」と隣り組 回して頂戴回覧板 助けられたり助けたり。 戦時中「隣り組」と言って、今の自治会の(班の)ような組織がありました。
組織と言っても国や市の下請け組織のようなもので、上意下達するだけのものでした。
敵の襲来に対する防火訓練や・上陸戦に際して竹やりで敵を刺し殺す訓練などをさせられました。 そのような際に出席人数の割り当てがあったり、配給
ものを取に行く担当者を決めたりしたものでした。
江戸時代の5人組のように共同責任を負わせ、脱落者が出ないように配慮され、異端者の密告組織の役割もしていたのでしょう。
原子爆弾で5万も6万もの人が殺されたり、東京大空襲のように一夜にして10万人も焼死させられた時代に「竹やり」です。
馬鹿馬鹿しいと主張した知識人は国家反逆の罪で「国賊」として留置され、その多くが獄死しました。
いまでいう自治会がその手先になっていましたので、昭和の30年代までは自治会という組織はなんだか、いかがわしいもののように思えていました。
近年は自治会活動もかなり民主的になっていますが、上意下達の行政の下請機関として「利用」されないような配慮が必要でしょう。