28.05.25 他 人 の め し NO.1172
一般に企業経営者は自分の子に対して、学校を出てすぐに家業に就かせるのではなく、他
人が経営する職場で働かせる人が多い。 つまり、他人の「めし」を食わせることによって、世
間の厳しさを味あわせようとするものです。
いくら厳しい親だってその厳しさは、その子自身のためを思っての配慮でも、他人様への厳
しさとはどうしても違うものになるのではないかと思われます。
そもそも資本主義体制下の企業では、社員を酷使して利益を捻出しなけれならず、社員が
そのために落伍したって、あとからいくらでも補充ができる消耗品だと思っている経営者が
多い。 一方身内を採用するとどうしても身贔屓になり、厳しさは他人様に対するするより
甘くなる。 わが零細企業でも2人の息子がいて、一人は学卒時に即採用したが、これが
「厳しさ?」に耐えられずに退職し、もう一人の息子は他人のメシを10年間も食ってきたの
に「ホンマに他人のめしをくってきたの?」と思われるほどの軟弱で困ったものです。
こういう俚諺があります。 「親苦労 子供楽して 孫乞食」
孫がホームレスにならないように・・・祈るほかありません。