28.10.31 慮 る NO.1329
「おもんぱかる」こんな言葉を言っても、今時の若者は通用しませんが考慮の「慮」という字であ
ることは解るでしょう。 考慮という場合は「どうすればいいのかということについて、判断を誤
らないように良く考えること」とありますが、一方の「おもんぱかる」という場合は「何かを計画し
て実行する場合、後々への影響や先例などすべてのケースを考えて、可能性を合わせ(相手
のことを思いやる心をもって)接するという意味で、つまりは当方の善意をもってその人のため
にと思ってやってあげることを指します。 「新明解国語辞典・・・三省堂・・より意訳」
ところがいくら相手をおもんぱかっていると思っていても、それが相手にとって迷惑になる場合
だってありますし、反対に相手が当方のことをおもんぱかってやってくれることでも、当方にとっ
てはいささか迷惑になるという場合もある。
でも、子どもの虐待や陰湿ないじめが予測される場合等には、そんな悠長なことを言っていな
いで、速やかに対処すべきであることは多言を要さないでしょう。