30.09.02 サラリーマン残酷時代 NO.2004
「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ・・・」という歌が流行し
たのは昭和でした。 歌われているほどに「気楽な稼業」ではありませんでしたが、それで
も何とか夢と希望を持って皆んな元気に働いていたのではないかと思います。 少なくともい
まよりも・・・でも、今はサラリーマンにとってはまさに残酷な時代になったのではなでしょ
うか? AIに取って代わられるという面も無きにしも非ずですが、サラリーマンが要らなく
なったのではなく、労働力を買い叩かれているのです。
かつて、明治維新で「武士」という職業がなくなった時に、かつての武士は武士という身分を
捨てる代わりに、国から(今の貨幣価値で換算して1億円ほどの)保障を受けた。「交付公債」
その資金を元手に会社を起こしたり、資金を充当して商売を始めることができたのです。
もちろん「武家の商法」と言って、計画性もなく杜撰な経営をしたために多くの「元武士」は
没落して行ったのですが、JBアベグレンとういうアメリカの学者が、昭和25年に調査した
ところ当時の株式上場会社95%以上の社長は、旧武士・士族の出身であったとレポートして
います。
サラリーマンが要らなくなる時代が来たのならば、国家としてはサラリーマンが一生涯生活で
きるような「保障」をすべきではないでしょうか?
少なくとも明治政府はそれをやっているのです。