30.09.06 欲しがりません NO.2008
「欲しがりません 勝つまでは」は第2次世界大戦さなかの標語でした。
始末(節約)だけが勝利をもたらすものではありませんが、物資のない時代ほしい
ままに「もの」に手を出していたら、本来手に入るべき大きな目標(戦争に勝つとい
うこと)の達成が不可能になる。 欲しいものと必要なものとはべつだ!・・という
ことでした。 でも、必要なものさえなくなって、戦争にも負けました。
「足りぬ 足りぬは工夫が 足りぬ」と言うのもありました。
でも庶民したたかです。 「工夫」が足りないのではなくて徴兵で夫を取られてたか
ら「夫」が足りない、と謳いましたし「贅沢は敵だ!」と言う標語には、贅沢は「素
てきだ!」反論しました。
一時期「くれない族」と言う言葉が流行しました。「愛しいてくれない」「優しくし
てくれない」「お金をくれない」など。
これは奥様方の嘆き節でしたが、今やご老人たちが「介護してくれない」「特養に入
れてくれない」「経済的負担を軽減してくれない」「敬老の気持ちを 持ってくれな
い」などの「新くれない族」になっています。