R 01.08.06 お に ぎ り NO.2319
かやくご飯を炊いて食べ残りができると「おにぎり」にします。
おにぎりを作るといつも思い出すことがあるのです。 脱サラに失敗
してあるレンタル会社の東京営業所の所長をしていた時のことです。
東京都外のお客さんに届ける備品は、交通渋滞を避けるためには朝の
7時までに都内を抜けないと都外に出られません。
昭和の50年時代とはいえ東京人は、残業はもとより早朝出社なんか
まっぴらという雰囲気でしたから、社員の確保には随分と苦労をしま
した。 社員の入れ替わりの激しい中でA君だけは、私が在籍した
1年間「所長のためだったらなんでもする」と言ってついてきてくれ
ました。
それは、早朝出勤するA君のために私自身が朝暗いうちに起きて、A君
のためにおにぎり(弁当)を作って上げたことに感動したからだと言う
ことでした。
今なら、コンビニでいくらでも買える時代ですが、当時はまだそういう
便利さはありませんでした。
今だったら、こういう「美談?」は起こりようもありませんし、そうい
う所長も青年もいないでしょうけれど・・・。