50年以上も前の時代に建てられた連棟家屋(長屋)が
問題です。 物理的耐用年数をすでに経過していますし、
地震や台風の影響で雨漏りがしたり、建物が傾いて居住
者の健康に悪い影響を与えているのですが、自分の家を
建て替えたり、改築しようにも、できない場合がほとん
どです。 雨漏りだって隣家の屋根から伝ってくるもの
もありますし、建替えしようすれば、隣家と切り離して
取り壊す必要がありますが、法的には隣家の同意が必要
ですし、もし切り離しに同意してもらっても、実際に家
を取り壊すと隣家が傾いたりします。
傾いた家屋を正常に戻すことはなかなか出来るものでは
ありませんから、築後年数が経過した連棟家屋の一部取
り壊しは、余程慎重にしないと大変な被害を及ぼすこと
になります。
だったら鉄骨建てのマンション(西洋長屋)ならば安心
かと言いすと、それは同じことです。
建替えには住民の4/5の同意が不必要ですし、建築後年数
が30年以上なってきますと維持費がかさみます。
取り壊しの費用も木造建築に比べると比較にならないほ
ど高くかります。 建て替えるよりもあたらしい土地に
新築した方が安く出来上がります。