小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

学歴詐称

2016-03-27 20:24:06 | 日記

         28.03.28          学 歴 詐 称    NO.1112

 今時の政治家の中には、出てもいない大学(特に外国の)を卒業したと詐称し、それがばれて議員

の地位を棒に振った見苦しい人がいましたが、実はわが兄も学歴を詐称して就職したのでした。

昭和30年代初頭と言えば「鍋底景気」で働き口がないどん底の時代でした。 母子家庭の上・夜学

とはいっても大学と名のつく学校を出ていた兄は、仕方なく「中卒」の工員を募集していたある大手

メーカーに「中卒」で入社したのでした。

でも、そんなことを隠し通せるものではありません。 「秘すれば現る」の例えの通り、後日幹部社員

にその詐称を見抜かれた。 「君は中卒じゃない!」「申し訳ありません」「学歴を詐称していました」

「でも、中卒の給料で勿論結構ですし、決して昇進を求めたり待遇改善を求めるようなことはしませ

ん」「どうかクビにしないで働かせてください」・・・と懇願したのでした。

会社の幹部は、兄が真面目に働いていたことを考慮して「学歴詐称」を理由に首にはしませんでした。

その後、まじめさを買われて(昇進を断り続けていましたが)昇進を峻拒するんならばクビにすると脅

かされて、「仕方なく」現業出身では考えられない異例の出世コースをたどり、上場会社の部長待遇

まで上り詰め(させられ)ました。

ウソは基本的にはいけないことだけれど、こういうウソは(・・・そのために他の人の職場を奪ってはい

けませんが)あっても良いのではないかと思います。  私は、今は亡きこの兄を尊敬していました。

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牛蒡

2016-03-26 19:51:12 | 日記

         28.03.27            牛    蒡     NO.1111

 「ごぼう」繊維質があって人間の営みにとって不可欠の希少金属も含まれていて、元気がつく野菜の

代名詞のような理想の食物でもあります。    最近の若者はほとんど食べないのでしょうけれど・・・

第2次世界大戦中、内地から送られてきた貴重な食物であるその牛蒡を、自分たちの食い分を減らし

て捕虜に分け与えた温情隊長がいました。

でも、敗戦で彼は戦犯になった。   ・・・・で彼の捕虜は「隊長に木の根っこを食べさせられて虐待さ

れた」と戦犯を裁く軍事法廷で証言されて死刑となり南国の土になった。

カルチヤーの違いもさることながら、良かれと思ってやったことがとんでもない誤解を招くことがある。

そういうことは、外国人との関係のみならず近隣者間においても・親子・夫婦においても起こり得ます。

要は相手の立場に立ってどれだけ物事が考えられるのかということではないでしょうか?

因みに、牛蒡は植物学的には「菊科」であるらしい。

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キューバ

2016-03-25 19:54:36 | 日記

         28.03.26            キ ュ ー バ       NO.1110

 80余年ぶりにアメリカと国交回復したことは良いことだけれど、社会主義体制に急激に資本主義の

手法を導入されると混乱することは間違いない。  キューバの国民にとってはマクド・ケンタッキー・

コカも贅沢品だろうし、いまで無償だった医療費や学費なんかもやがて有償化するでしょう。

今でも問題になっているアメリカの貧困層が出産や病気になった時には、医療費のかからない・もし

くは格安のキューバに潜入するに違いありません。 (マイケル・ムーアの映画「シッコ」参考)

そもそも、独裁体制であったバチスタを倒して実現した、カストロ革命の思想や夢が実現できたので

しょうか? 50年前には地球上の面積の半分以上を占めた社会主義体制は、これで地球上から事実

上消滅し、社会主義のモロさを証明したようなものですが、人間はほかの動物と違って、社会主義の発

想である「互譲の精神」が不可欠であることには相違ありません。

社会主義者ではありませんがそう思います。

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2016-03-25 19:50:11 | 日記

       28.03.25            楔(くさび)    NO.1109

 1 V字形の木片です。 木や石の割れ目に打ち込んで割ったり、物を押し込んだり押し上げたりする際

  に使われます。    2 敵の陣地に攻め込んでその勢力を2分すること・・・を打つという。

3 後々に自分の勢力を拡大するための足掛かりを、相手の組織の中に作ることもそう言います。

4 物と物をつなぎ、そのつなぎ目は離れないようにするもの。 ・・・で締める。  などとも言います。

 なかでも私たちの建築業では階段造作の場などでこの「楔」を使います。

段板を側板に差し込む際に、段板の寸法よりもすこし広めに側板を切り込み、幅をゆるくして造り、その隙

間にくさびを打ち込むのです。    そうすると隙間がなくなり、床鳴りが防止出来るのです。

ところがそういう技法を知らない大工さんがいて、切り込み幅が多すぎると解釈して、そういう仕事をしてい

る仲間の大工さんのことを、大工(第9)に満たない、あいつは「第8だ!」なんて恥知らずなことを言っている。

いまどき、そういう手間のかかる仕事をする職人さんは少なくなりました。いつだったか、京都の高台寺に行

った時に見た建物の随所にはこの「楔」が打ってありました。 「楔」 前世紀の遺物になるような感じです。

 

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ニワトリ

2016-03-22 20:04:10 | 日記

          28.03.24           ニ ワ ト リ    NO.1108

  子供ころ大阪市内でも自宅の裏の空き地で鶏を飼っていました。 鶏の社会というのは常に特定

の一羽が徹底的にイジメられるのです。

傷つき衰弱して仕方がないから潰して(殺して)食べてしまうと、また別の鶏がイジメの対象になるのです。

ケナン・D・ワンという作家の「ニワトリを殺すな」という書物によると、それは世界共通の現象であるらしい。

彼の書物によると、会社名は書いていせんが多分ソニーだろうと思いますが、会社の会議室の入り口に

「ニワトリを殺すな」という標語が掲示されているという。

つまり、少数意見を寄って集(たかっ)て潰してはならない。 人と違う意見をどしどし言っても、大多数は

その意見を握りつぶしてはならないという方針なのだそうです。

そういう組織は伸びると言われていますが、それでもそのソニーだっていまどき安泰では居られないと

言います。   人の意見に全く耳をかさない安倍政権の命脈やいかに?

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