雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

なにものか割れたり

2021-02-02 00:07:33 | 凄い
幾つかの曲を一緒に作って来た旧知の女性アーティストさんが、
少し前に自身のSNSで呟いていたことがあって。
それは室生犀星(むろうさいせい)さんの詩篇にまつわることでした。



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何者か割れたり
我が内にありて閉ぢられしもの割れたり
かれらみな声を挙げて叫び出せり
桃の実のごときもの割られたり
星のごときもの光り出せり。
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彼女が取り上げていたこの詩作は
「何者ぞ」という題名であったと思いますが......なるほど、
室生犀星さんも、この詩も、彼女の内に入っていたのか......と。
この詩に含まれるエッセンスと言いましょうか、
ナニモノカ、と言いましょうか。
そういったものが僕が彼女に強く感じていた感性部分と
とてもリンクするモノであり。
それで、この時、僕さんはイタク感心もしてしまい。
また改めて彼女の感性と才智の素晴らしさを思ってしまったのでした。



そんなことがあって、
久々に書棚から引っ張り出した「室生犀星」さんの詩集。
福永武彦さんによる編集版。

「表紙デザインわコレでイイわけ!?」

みたいな。心配で夜も眠れなくなってしまうような文庫本。
作品のセレクトには編集者さんの個性も
かなり入っている様に思えますが、
室生さんの入門編としてはとても良い本ではないかと思います。
すーーーーっと簡単に読めます。
特に室生さんを有名にしたのは、
この「小景異情(その二)」という詩でしょうか。
冒頭の部分は多くの人が知っているのではないか?
とも思いますが......



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ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや 
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
===============================



故郷は遠くにあって、思うだけのものであり、
例えドン底に落ちたとしても、
帰るところではない......



なんて、そんな詩ですけど。
ご多分に漏れず?
この詩が僕と室生さんとの最初の出会いとなったモノでもあって。
18歳の頃から故郷を離れて暮らしていた僕にとっては
ニューシネマパラダイス」という映画同様に、
とても共感できる部分のあった作品。
室生さんは嫌いではないのです。ええ。
そして、こんな本をチラチラと読み直していたら、
突然、ふと浮かんできたのが曲のラフ・スケッチ。
近く、仕上げて、世に出せればかなぁ.....とか。
あのボーカリストが良いのかなぁ......とか......



君が赤と言えば、赤に見えた。
君が青と言えば、青にも見えた。
でも最近は違って見えるんだ。
赤が青に見えて、
青は緑にも見える。

何かが変わったんだ。

捧げて、捧げて、捧げて、捧げて、それでも、捧げて。
それでもいいと思っていた。
それが嬉しくて、楽しくもあった。
でも今は自分も欲しくなったんだ。
君に捧げているものを自分も欲しいと思うんだ。

ヒドイ話だ。
目も当てられない。
与えたものを欲しいだなんて。
美しさなど微塵もない。
まったくもって悲しい話。

夜空に月を見つけると、
僕は自分の小ささを嘆き。
昇る太陽を目にすると、
いつも君のことを思う。

それでも僕の足は動かず。
僕はどこへもいけない。
冷たい闇の中にうずくまる。

ひどい話さ。
目も当てられない。











本といえば、
最近アチコチで話題となっている図書館のある、
「ところざわサクラタウン」さんに伺って来まちた。
埼玉県は所沢市にあります。
ちと、撮影の所用があったもので。ええ。(^^)
コチラがサクラタウンの中核「角川武蔵野ミュージアム」さん。







うーーーーーんんん......





アチコチで目に入ってくるのは
「角川書店なのだよぉぉ」
という感じの諸々。
これほど強く角川書店感が前に出ているとなると......
U-----------MMMMMM......





図書館内にはカフェとかサクラダイナーとかありまちて。
無理矢理ビールをお皿に乗せてみたりとかしてみたんすけど。
うーーーーんんん......(´ω`)......



どこか、しっくりこんのですなぁ......
なぜか。
ええ。
なぜなのか。
かくなるうえは、
武蔵野うどんの名店「かんたろう」さんに!
辛味肉汁うどんを食べに行って帰るのじゃ!





アゴが疲れるくらいコシが強いのじゃ!
ってくらいでもスコブル美味いのぢゃ!



うずらの卵煮じゃ!



このお店は好きっす。満足っす♪
しっくりくるっす。ええ。( ̄ー+ ̄)


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コメント (14)
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