雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

アイ・アム・アホ

2017-11-30 00:46:02 | 願い
スクランブル交差点でおなじみの、
東京、渋谷駅の迷路化がハゲチイのです(*´-`)
迷路と言うよりは迷宮、的な。

「日本最大規模の再開発なう!」

......とはいえ、ちょっとエグイのでする。
駅構内の出入口や道などが乗り降りする度に違っている!
なんてことは当たり前で。
混雑さも混乱さも殊更に盛り上がってる感じ。
アチキ的には、今や仕事や必要なことが無い限り
なるべく避けて通るようなクセもついてしまった感もありまして。
ま、ま、再開発後の街のイメージなどは発表もされてもいますし、
ソレもなんとなく見えちゃうのですが......
きっと綺麗になるのでやんす。
洗練もされて。
クールでモダンで。
ITとかノマド系オフィスやらイベントスペースやら。きっと。

......ただ......

そんな未来図をイメージするにつけても、
どーも、
今のところ、
田舎育ちの僕の心身にはもう一つシックリと来るような感触は無く。
若者文化を創造し続けていた頃の渋谷の街の輝きナドとは
もう一つ重ねることは出来なくて。
でも、まぁ、そんな僕さんからしても、
渋谷といえばそりわもう

「すげー街だなぁ.....」

という感覚はいつも抱いていた場所ではありまして。
渋谷の街が持っていた独特の文化的雰囲気には
いつも感服してもいたのです。
音楽とかファッションとか。
クラブとかカフェとか。
時代の文化を動かすようなセンスと思考とエナジーを持っている人々が
各地から集う街......というようなイメージでもありまして。
時代を消費する......というよりは、
常に創出している......という感覚の街。
勿論、多くのモノモノがそうであるように、
アグレッシブなゾーンにあったモノが時と共にコンサバティブなゾーンに
動いて行くというのはマーケット論的にも必然なワケで。
トレンドのトップを走ったモノには、
そのインパクトの強さと同等のレトロ感や時代感をも背負ってしまう
宿命があったりもするわけで。
だからこそ、出来うれば、

「そんな突出したものの行く道は成熟や熟成といった方向であるべきだ」

とも思うワケでして。
その方向に進みさえすれば、
自らの持つ価値はさらに磨かれ、
別の次元にスライドも出来て。
光りと輝きを永続させることが出来るかもしれなく。

しかしながら、
それこそが実は意外と難しく。

多くのモノは成熟や熟成の道に入れずに迷ってしまったり、
腐ってしまったり。
はたまた変われずに風化してしまったり......と。
成熟とは、実はそれくらい難しいことであったりもするのだろうな......
とも思われて。

「人の歩む道もそうなのか......!?」

なんて、
工事だらけの渋谷の街を見ながら考え込んじゃったり。
今の渋谷に対する感覚というのは、
そんな成熟に向かう空気とは少々違うような感じ。

「正常進化ではないのかな?」

などという個人的な思いに影響を受けてしまっている空気感なのか、
わかりませんが。
ただ、その根本に覗き見える大きな因としては、部屋も、家も、

「この土地価格と空気感とでは限られた人しか住めないのかなぁ......」

という事であるような気もしていて。特に

「これから稼ぐぞ!ひと旗あげちゃる!」

などという若者さん達には金銭的にも、
もう住みにくい街になっちゃっているのかも?
しれなくて。

若者の街だったハズなのに。

遊び心の街だったハズなのに。

生活とかけ離れた所から生まれるものというのは......
最早クールなビジネスと消費しか残らないのではないかか、と。
人々の生活とかけ離れた文化などありえませんし、ね。
今の渋谷には、
そんなビジネスや消費活動周りに棲む少数の?事業者的何か!?
によって変化させられているという違和感みたいなものが
色濃く漂っていて......

その土地に合わないもの。

その土地が望まないモノ。

そんな形へと無理矢理?変化させれられていっているような......

恐ろしく深くまで掘られていく土地の悲鳴が聞こえてくるような......

大義名分は数々あれど、
芯にあるのは合理主義の利益優先的設計図案とでも言いましょうか。

完成した暁にも、
実はどこかで見たことあるような街になるのではないか!?
的不安が付き纏うとでも言いましょうか。
そんなこんなで今日もまた、
僕は足が遠のいてしまうのです......と。

公園通り、センター街、文化村通り、道玄坂......
そんな渋谷の通りに見えるのは、
今やH&M、FOREVER21、ZARA、GAP、ユニクロ......
ビックカメラにヤマダ電機。
他の街でも目にするお店や企業さんがターックさん。
飲食店もチェーン系のお店がたーっくさん。
街の個性を何処に見出したら良いのやら......なんて。
このままいくと日本中、
大きな都市の街並みは皆同じ様な景観になってしまうのかもしれない......
とか。
不安に思っちゃったりなんかもして。

......渋谷は、なんとなく、

少し前の新宿に似て来ている様な気もしていて。

新宿はもはや日本というよりアジアの何処かの都市の様な感じで。

そんな新宿が失ったモノは、ある部分、

今は秋葉原とか池袋が受け継いでもいる様な。

渋谷にあったモノは、

恵比寿とか裏原宿、代官山ナドに少し流れ出て行ってもいて。

その他部分は六本木に移っている様な感じもあり。

じゃあ、そんな六本木が持っていた少し前の感覚は?というと、

今は赤坂?青山?

なのかなぁ......

サイバーな街は、
東京では秋葉原とか新宿とか池袋とかでもう十分な感じもしますし。
それとはまた違った個性が無いと東京がつまらなくなりそうですし。
渋谷の様な栄華を極めた街が参考とするのは、
もはや上海やらシンガポールやらロンドンやらニューヨークなどではなくて。
北欧諸国の都市やらスイスやらオーストリアだとかチェコだとか。
オーストラリアとか。
欧米諸国の郊外都市や、世界のリゾート系都市やらハワイの街やらとか。
そんな方向で成熟していく方が、もしかしたら

「正常進化」

と言えるのではないのだろうか......なんて。ね。
途方もないことでしょうけど。きっと。
アイ・アム・アホです。ええ。
ま、
ちょっと、
寂しいのでやんすかね。要は。
今、自分で書いていて良くわかりまちた......(*´д`)ぽふーん......



渋谷の再開発を中心的に進めているトアル「電鉄会社」さんは、
最近では「トラブル多発」で有名になっていて。
僕は今、その沿線に住んでいるのですけど、
身近な部分で言っても、
乗降者数が異様に多くなった駅でも改札口はたった「1つ」で。
改札口を1つ増やせば、それに伴う人件費や導線改築も必須でしょうし。
そりゃ、ポン!と取りかかれないワケもあるとは思いますが。
しかししかし、ホームには毎日溢れんばかりの人がいて。
それでも未だ床面拡大の動きなどは全く無く。

「自らのグループ会社の商業施設の方にしか人を流したくないのでは?」

なんて憶測迄も飛んじゃったり。
そんな中でも巨大な広告用サイネージを狭い駅の床からおっ立てちゃって。
狭くなったホームを更に狭める事になっちゃって。
電鉄としての最優先事項は誰かが線路に落ちるまで後回しにしちゃうのかなぁ?
なんて。
沢山稼いでいるであろう会社の予算は、渋谷を初め、
更なる新しい街の開発に優先される感も満載で。

いったいどこまで利益が出れば?

そんな会社は地域社会還元や文化創生援助などを考え出すのでしょうか。

企業にそうさせない要因が、

この国の行政や立法にはあるのでしょうか?

経営が苦しく、

建て替えも出来ない地域の神社さん達が沢山無くなって行ったら、

この国の文化の独自性は何処に拠っていくのでしょうか?


インバウンドなんて言いながら、

諸外国から見たこの国の特異性と訪れる動機と価値の根本を何に?

置いているのでしょうか。

表層的に見させられる企業や政府の文化援助やエコ意識の体(てい)は、
其々のブランディング目的ということ以外は感じ取ることは出来なかったりして。
低い民度とセンスを見せつけられて!?もいるようで。
先日など、伊豆半島の森林を切り開いて巨大ソーラーパネルを立てる!
などというビックリするくらい本末転倒なニュースが流れていたりもして。

なんだか自分のことの様に落ち込んじゃったりもして。。(´。` ) =3

自分の暮らす国や街が世界やどこかで「成金趣味」とでも言われていたら、
そんな意味合いで住んでいない多くの者のココロなど最低、最悪の空模様で。
自分はただただ、多摩川の空気が好きで。
河川敷グラウンドでボールを蹴るのが好きで。

駅前から失われたドトールコーヒーとミスタードーナツを取り戻したいだけなのだ!
と言う様なタイプの人は、もう、悲嘆にくれるしか無いワケで。
ま、こんな僕の様なチッポケポンチの人間が考えることでは無いのでしょうけど。
とてーも意味のない話だとも重々思っとります。
勿論。
ええ。ええ。
今日はただただ、そんな、たわいもない話ということで。
たわいもない話ついでに、もし、

「渋谷の街の設計を全て自由にやっちゃっていいよー」

なんてことがあったら、
僕さんなんか明治神宮の貴重な森から涌き出でる武蔵野の湧水を
街に走らせちゃったりなんかして。
地中に隠されてしまった「宇田川」とか「渋谷川」を
再び太陽の元に出しちゃったりなんかして( ̄▽+ ̄*)
文字通り、本来「谷」であった渋谷の姿を都会の中に復活させて。
その川沿いには京都市の高瀬川的なこじんまりとした河川敷を広げちゃって。
そんな河川敷沿いには最先端のソフトとハードを裏側に仕舞い込んだ低目のビルが、
ゆとりを持って美しく割り振られて。
自然味と都市感とが絶妙なバランスで共存しちゃったり。

「渋谷の川のせせらぎが大都会の真ん中に復活!」

なんてね。
ええ。ええ。
人によってわドン引きな話で。
関東だけで20店舗以上展開しているチェーン店やコンビニは、
お金を積まれてもノーノーさんで。

「何故なら町の個性がなくなるから!」

「コレなら自分も川沿いに住んでみたいと思うから!」

なんて議会とかで生意気言っちゃったり。
ええ。ええ。

「渋谷にセイコーマートが!おおおおおっ!」

「渋谷ってスタバが一軒も無いやんけ!おおお!」

なんてね。

「でも次期スタバ候補の店が沢山あるやんけ!にゃにゃにゃ!」

にゃんて。

「地方都市が目指すべきベンチマークは渋谷なんじゃね!?」

ってな方向で。
時代文化の栄華を極めた街の正常進化や成熟なんて考えたら、
実はそんな?過去と未来とをバランスよく繋ぎ、
表現もした街なのでは無いのだろうか?と。
経済発展を遂げた街のその後の「心持ち」や
「雛形」を示せる様な街を目指しちゃう!
......ってのも良いのではないのかなぁ......なんて。
責任が無いと何でも言えますのー。
ええ。ええ。
身勝手で( ̄∇ ̄)



渋谷といえばハチ公さんでしょうか(^ν^)
にゃんと!
猫さんが足元に二段積み!



音楽世界でご飯を食べて来た僕さんが、
渋谷が渋谷たる時代に心打たれていたキーアイテムはこの辺りでしょうか(^ω^)



懐かしの!
フリッパーズ・ギター(The Flipper's Guitar)さんの名盤
「three cheers for our side 〜 海へ行くつもりじゃなかった」
4曲目の「Coffee-milk Crazy(コーヒーミルククレイジー)」なんて、
昔の渋谷そのもの的名曲か!?
全ての要素が「メイン」に対する「カウンター」になっていて。



小沢健二さんのこの「LIFE」と言うアルバムあたりも、
誰もがクラブでブギーバックして、
ブーツでドアをドカーン!と蹴っていた頃の渋谷を語る上で
欠くコトのできないアイテムかもしれませぬ(^^)

小沢健二 featuring スチャダラパー - 今夜はブギー・バック(nice vocal)


Flipper's Guitar Coffee Milk Crazy


最後にこちら。
滋賀県、近江八幡市にある「ラ コリーナ=La Collina」さん。



すげーっす。ここ。ホント。
「未来の街」ということを考えるにあたっては、
個人的には最近で一番「インパクト」と
「インスピレーション」を頂けた場所です。
リスペクト。
次回、ココにもちょびっと記し残しておこうかと。ええ。(^^)


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仏ヶ浦徒然

2017-11-26 00:30:51 | 凄い...パワスポ寺社
次回は5話続いた「恐山徒然」のオマケ!?的記事として、
恐山のほど近く、下北半島の絶景名所
「仏ヶ浦」の徒然スマホ写真とプチ不思議話なんぞを、
備忘録としてココに置いておこうかと思っています(^^)



「仏ヶ浦も行こうよ。ね。
飛行機は諦めて、青森からは新幹線で帰れるから。
ダイジョーブ」



流石!タレントのマネージャーさん!
という感じのKIKOさんが女性とは思えないレーシングドライブ!?
テクニックで恐山からひとっ飛びしちゃいまして。
下北半島の隅っこから、
キッチリと僕の帰りの新幹線に間に合わせちゃうところなども
プロのマネージャーさんらしいっす(・・;)ウムモイエズシタガッチャウワケデ......




木々の間から見える崖下の海岸が仏ヶ浦。
この高い崖をテクテクと徒歩で降りていくというワケなのです。
少し前までは海から船で行くしか方法はなかったそうで、
秘境感もタップリ(^_^)
崖上の駐車場に車を止めると、こんな看板が目に入ってきます。



海岸に降りていく道はこんな感じ。
辺りにはニホンザルも結構いたりします。



岩の感覚はなんだか生き物の様な感じで......



崖道を降りて海岸に着くと、お堂もありました。
地蔵堂というのだそうです。
仏ヶ浦を見守っているようで、先ずは僕らもしっかりとご挨拶。



岩の形は多彩で、
特徴的な岩には様々な名前も付けられている様です。
如来の首、五百羅漢、一ツ仏、親子岩、十三仏観音岩、天竜岩、蓮華岩......
どれがどれだか僕にはよくわからないのですが......
距離的にも、地理的にも、
この場所が恐山(おそれざん)と繋がっていることだけはとてもよく分かります。
恐山の龍神さんもよく来ている感じです......(^^)









なので、お酒を持って行こうと思ったのですが、
下北半島の中でもあまりに秘境的な場所なので、
途中、コンビニやお店にマッタク遭遇できず。
一番近くの漁村の自動販売機でコーラを買って持って行くことにしました。



「コーラ?なの?今度は?」



KIKOさんに聞かれました。



「お酒が買えなかったからね。
龍神さんってね、意外なんだけど、コーラ大好きなんだよ。
オカシイでしょ!?
これで許してもらおうかと。今回は(*^-^*)」

「ふーーーーん。。」











ココかな......と感じる、スフィンクス的な岩に、
今日一日の加護と導きのお礼に、
この地に集まる龍神さんへコーラを捧げました。





実は、この地に来る数日前の夜。
僕は不思議な夢を見ていました。
それは



「きっと意味があるな......」



と、夢の中でも自覚できる夢を超えた夢。
その夢とは———————



————————広い海が見える。
しかし、どこだかよくわからない広場の様な場所で、
僕はギリシャ神話に出て来る一つ目の巨人「キュクロープス」と、
何やら長々と話し込んでいました。
キュクロープスとはこんな感じの巨人さんです。
ウィキペディアより拝借。







英語では「Cyclops(サイクロプス)」とも言われ。
神話では「優れた製鉄と鍛冶技術を司った神」とされています。
ギリシャ神話の神々が使う優れた武器は、
全てこの神によって作られたと伝わっています。
また、荒れ狂う怪物や、
実際に生きていた隻眼(せきがん)の生物として描かれる様なことも......

僕らは何の話をしていたのか?

は、明瞭には覚えていないのですが、残っている記憶としては、
とても深遠な人類の起源に関する話だったような......
僕は好奇心の赴くままにキュクロープスさんの話を
深く深く聞き込んでいたような......
アフリカのキリマンジャロが人類の起源に関わっているのだとか、どうか......
キリマンジャロの神というのは、本当は......とか......
その数日後に僕はこの仏ヶ浦に立っていたのです、が......
ああああああぁ!!!



キュクロープスさん......



そうか、この地で話していたのか。そうか......
仏ヶ浦ってキュクロープスさんと何か?関係があるのだろうか......
ギリシャ神話と関連している日本の地って......
鹿島神宮と......
ふーーむむむ......






興味深いことに日本神話にも一つ目の神がいます。
神名は「天目一箇神(アメノマヒトツノカミ)」と
「天津麻羅(アマツマラ)」
更に面白いのは、この二神も......製鉄と鍛冶の神......とされています。
武器を作っていた神とも。
天津麻羅の「マラ」は「片目」を意味する「目占(めうら)」に由来する.....
とも。





——————仏ヶ浦。
個人的には、また色々なことを投げかけられた!?
ような場所でした。
それがこの後何を意味していくのか。
何を変化させていくものなのか。



なんとも不思議な空気が徒然に漂い、
溢れてもいる場所でした
(^^)


☆関連過去記事☆
恐山徒然
恐山徒然 2
恐山徒然 3
恐山徒然 4
恐山徒然 5


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恐山徒然 5

2017-11-22 00:02:42 | 凄い...パワスポ寺社
—————見た瞬間、

二人して確信をしてしまった、例の、

「背の高い岩」

......が、

ありました。

アレに間違い無いだろう、と。

僕らは本殿から、その岩へと向かいました。

いよいよ、ここからが本番だと。

そういう気持ちで向かいました。

「5」へと続くー(^^)




恐山のガイドマップによると、
その岩は「大王石」と呼ばれているらしく。
神体山の懐にどん!と、まさに王のようにして在りました。
その岩の横、上方には、不動明王さんがいらしゃったので、
先ずはそちらへ登拝。



「のんのん婆」と同様に、
不動さんにも諸事のご挨拶を済ませて、イザ!
大王石へと......
神様の言う「背の高い岩」へと......
向かいました。
傍に近づいてみると岩の前方は参拝道にもなっていて。
間断なく人がカナリ多く通ります。
人目の付き具合からは祝詞やらお酒やら、ましてや!
リンゴを置いてかじりつく!
なんてとてもおハズかちくなる感じで......と、その時。



「リンゴじゃない!?」



と、見事に指摘してくれた朝の一件以来、
今日1日で急激にポンチキ力に磨きをかけてきた!?
KIKOさんがこんな事を言うのです。



「この岩の後ろに行けるわよ。きっと。
さっきの不動さんのところから回り込めばいいのよ」



凄いぞ!KIKOさん!(*゚▽゚*)
言う通りでございやす!
やんややんや!
そうするでやんす!

......で、岩の後ろに回り込むと、
大岩の陰ゆえに参道を歩く人の目にもつかなく。
しかも岩越しに恐山の全域と綺麗な湖......
宇曽利湖(うそりこ)も見て取れます。
それと、それら全てを取り囲む美しき山々も見渡せます。
これが恐山の大王が見る景色なの......か......と。

僕らは岩の後ろで、
神様から言われた通りに岩の上にリンゴと、それと、
ここの神様が大好きな「濁り酒」もセット。
そんなこんなの動きも
大岩のおかげで見えないどころか音までも遮られ、
参拝道の方には僕等の話し声もあまり聞こえていない感じ。
KIKOさんには、祝詞をあげることのお許しと、
柏手や礼のお付き合いなども合わせてお願いをしました。

「ユーわ本日!巫女さんなのです!何卒!」

と。

「そんなイメージでお願い致します!」

と、そして僕らは並んで礼と祝詞を捧げ。
柏手を響かせ、お酒を注ぎ。
神様にお願いされていた事後の
「リンゴのヒトかじり」
をしようか......と.......



「き、KIKOち、ちゃ、んんん、、、」

「......そうね」

「り、リンゴさんが......ひ、光ってるおぉぉ、、、」



全部違う写真なのですが、
何度撮っても供えたリンゴの上に光の輪が入ってくるのです。
KIKOさんと肉眼で見ている光景としては、
林檎さんが眩く光り輝く感じなのですが......



そして、
そんなリンゴを包む光の元を追って上を見上げてみると......



絶句......
写真の通り、境内と湖と山全体をも覆う巨大な日輪が......
突然......



この時は、二人して、もう、グウの音も出ませんでした。
境内の時空が......この時からしばらく、
なんだかズレズレ......で!?



「届いた!約束を果たせたよ!(T . T)ぶぇ......」

僕は神様からの熱い気持ちも感じ、
思わず涙ぐんでしまいました......

「たしかに、感動するわね......凄い......」



僕らは暫しその場に佇み。
異様な光を感じ。
最後に、光り輝くリンゴさんをひとかじり......
KIKOさんも、どーぞ、と。
恐山の全ての神様に、
御霊の皆様に、
届けておくんなさいましーー......と、
かじったリンゴを日輪に掲げて......



最後に、飛び交うカラスさん達にも

恐山の神様や御霊の皆様に君らが食べて届けて下さいましーー、、

と。

「どーぞ、どーぞ、、」

と。



そうして僕等は感動の余韻を引きずりながら、
次なる約束である「大きな岩」探しへとスイッチしました。
その岩も境内に入った瞬間からなんとなくわかっていたのですが......
コチラです。



流れ的には、やはりマップに載っている岩の
「みたま石」ではないのだろうか?
とも考えましたが、近づいてみると、どうも違う感じで。
こちらの名も無き岩の方がシックリ来るわけなのです。
岩の下には誰が置いたのか?他の岩とは違い、
幾つかのお地蔵さん達も置かれていました......



そして、さっきの岩での教訓通り、
ここでも裏に回ってお酒とリンゴを取り出しました。
すると、驚くことに、
この岩の裏には明らかに祭壇的に使われていた様な跡が残っていて、
その跡の所にはリンゴやお酒が置ける台のような
平らな部分までシッカリとありました。
こちらにもリンゴと濁り酒をセットして......



この岩では僕らはリンゴはかじらず、
お酒を注ぎ、
そのままカラスさん達にどーぞ、どーぞと。

続いて!ラスト!

賽の河原!

神様の言う石はどこかなぁ......って、
石だらけやん!
わかるんかいっ!?(; ̄◇ ̄)





「あっ!KIKOちゃん!
コレじゃね!?コレ!ね?
正面の宇曽利湖の山と重なるんだよ。全てが。ね?」

「そうね。コレね」



もはや、
スッカリ僕の審神者(サニワ)と化したKIKO様にお伺いを立てつつ、
こちらに決定。
神様ご所望の「お水」と、
そして、神様には言われなかったけど、
ちょうど3つ買っていたので、こちらにもリンゴさんを一つ。
水と一緒に捧げさせていただきました。



この時、
すぐ右横の山から沢山の鳥達が一斉に飛び出して来て。
様々な鳴き声をあげながら大群で河原の上空を横切、
そのまま湖の向こうの、
日輪のかかる太陽の方へと飛び去って行きました。
鳥さん達には、この地で迷い、燻っていた御霊さん達が沢山......
乗っていたようにもミエていました。
この沢山の鳥達が一斉に飛び交う様子には、
観光でいらしていた沢山の皆さんも流石に圧倒されて、
鳥達を見上げたり指を差したりしていました。

「神様との約束は、一応、果たせたのかな......
◯◯◯姫さんは動けるようになったかな......」

そんな「賽の河原」から見上げた空。



水のかかったリンゴさん越しに見上げた空。。
(T . T)ぶぇ......アゲイン。



帰りに寄った、恐山山系の最高峰、
釜伏山の頂上にある自衛隊レーダーのところでも......





恐山(おそれざん)とは、
その名前や様々な伝承などから少々怖い所とも思われがちですが、
その実は、高野山比叡山と並ぶ、由緒正しき日本の三大霊場の1つ。
開祖はあの、比叡山の円仁さん。
関東から東北にかけての世界遺産級の多くの寺院は全て、
この方によって開かれています。
空海さん、最澄さんと並ぶ、偉大な方だと思います。
そんな寺院が「タダ怖い」わけはありません。
むしろ、
偉大なる円仁さんが感得した「何か」が在るであろう地......と。
何か、ワケがあって開いたのであろうと。
そんな見方が合っているように僕は思います。







「この地は元々神社であったのだ。
東北の重要な地なのだ......」







今回導いてくれた神様はそんなことを言います。
恐山の語源は元々は上にも書いてある湖の名前から生まれています。

「宇曽利湖=うそりこ」

宇曽利湖山、うそりこやま、うぉそりざん、おそりざん......おそれざん。

そういう事です。

活火山として今もあちこちから地熱や噴気が吹き上がるこの地は
カルデラであるゆえに周囲の外輪山からの水も流れ込み、溜まり、
良質な温泉もあちこちから湧き出でていて。
マサに火と水が交わる場所。
火水=かみ=神」が混じり合う聖地。
陰陽混じり合う聖地。
お寺が創建される遥か昔から東北の民の御霊が寄り集まる癒しの地。
円仁さんはそれを一目で見抜いたのでしょう。



恐山。いや、宇曽利山。
決して恐いようなことはありません。
帰り道。
境内には「のんのん婆」の御技を!?
今に引き継ぐイタコさん達が境内の特設小屋で
多くの人の相談にのっていました。
人がズラリと並んでいます。



イタコの口寄せ......
訪れる方々に要望されているであろう「占い」と共に、
水木しげるさんの漫画の「のんのん婆」のような、
紛れなき愛の言葉がそこに添えられるのであれば......
のんのん婆も喜ぶのだろーか......と。
そんなことも思います。



次回は5話続いた「恐山徒然」のオマケ!?的記事として、
恐山のほど近く、下北半島の絶景の名所
仏ヶ浦」の徒然スマホ写真とプチ不思議話なんぞを
備忘録としてココに置いておこうかと思っています(^^)



「仏ヶ浦も行こうよ。ね。
飛行機は諦めて、青森からは新幹線で帰れるから。
ダイジョーブ」



流石!タレント・マネージャーさん!という感じのKIKOさんが
女性とは思えないレーシング・ドライブ・テクニック!?
で恐山からひとっ飛びしちゃってくれまして。ええ。
下北半島の隅っこからキッチリと、
僕の帰りの新幹線に間に合わせちゃうところなども
プロのマネージャーさんらしいのです(・・;)ウムモイエズシタガッチャウワケデ......


☆シリーズ過去記事☆
恐山徒然
恐山徒然 2
恐山徒然 3
恐山徒然 4


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恐山徒然 4

2017-11-18 00:00:01 | 凄い...パワスポ寺社
すると、その参道の左側に、フト、目が止まった社(やしろ)が一つ。

「塔婆堂」

その社の立て札にはそう書かれていました。

それを見た瞬間、僕ら二人しは「ピン!」と来ました......

......塔婆......ばあ......婆......



「のんのん婆は、ここにいるんだな。きっと......」



僕らはそんな気持ちで、本殿に向かう前に、
この社(やしろ)に丁寧に参ることにしました。

「4」へと続くのです(^^)






「塔婆」とは仏教における「卒塔婆=そとば」のことだと思われます。
亡くなられた先祖様の供養塔として立てられたり、
長い木札などで簡易的に作られたものは
「板塔婆=いたとば」とも呼ばれ、
よくお墓の後ろなどに立てられたりしてもいます。
実際、このお堂の横には沢山の巨大な「卒塔婆」が建てられていました。
恐山の印象的な風景の一つかもしれません。
そしてその卒塔婆とは、本来、サンスクリット語の
「ストゥーパ=Stupa 」
仏塔のことです。
この言葉が仏教の伝来とともに伝わって、
そのまま「卒塔婆」という文字へと置き換えられたのだと思われます。
そして僕は、この恐山で、
その卒塔婆に関して一つ教えられたことがありまして......

それこそが神様が言っていた「のんのん婆」

そもそもストゥーパの「パ」「バ」の音の当て字が何故?
「婆」になったのか。

その話。

想像するに......

この言葉が伝わった当時、もしかしたらこの国には、
家族や先祖や皆のために祈ったり、時には恐山のイタコの様に!?
天や縁ある人からの言葉を降ろす様な方々がまだアチコチに沢山いて。
その多くは高齢の女性であることが多くて。
それで、故人の仏塔として立てる「ストゥーパ=卒塔婆」には
「婆」の字を当てはめたのではないか......?と。
僕は、恐山の塔婆堂でそんなことに思い至りました。

そしてそんなコトをKIKOさんにも話しつつ、
僕らは塔婆堂の前に立つと、お堂に真摯に手を合わせ、
今日ここに来れたことへの感謝と、そして、この後、
この地で動かせて頂くリンゴとお酒とお水の話もして。
そんな諸事のお許しとご加護とお導きのお願いも静かにしました。
すると......



「♪ピコピコピコーーーーーーーーン♪」



僕のスマホの呼び出し音が塔婆堂の前に鳴り響きます......



「でった!?Σ(-`Д´-ノ;)ノ」

「??」

「朝話してた横浜のねーさん。
ここで、また。来るかね。マッタク。。電話出てもいい?」

「どうぞどうぞ」

「もひもひー。。どもどもー。
ここで来るかね。電話。しかし。
ソナタはのんのんバーなのか!?
え?なに?あっ!そう。。。りょ、りょーかひ......」



ねーさん曰く。
僕らが塔婆堂でお参りをしているタイミングで、遠く、
神奈川の横浜の方でも神様から御言葉をいただいたらしく。
それをリーディングしていたら、
僕らにもスグ伝えないといけないと思い電話したのだ......と......



「あのねぇ。今、ソコにのんのん婆がいるって。
キャハハハハァ〜〜((*´∀`))面白いねー。
わかったって。頼みます、って言ってたよ。神様も凄く喜んでたよ。
あとね、橋のところのお婆さんの像はのんのん婆とはカナリ違うって。
のんのん婆はもっと若くて、中年ぐらいで、
可愛らしい人だと◯◯◯◯の神は言ってたよー。。
キャハハハハァ〜〜((*´∀`))」



この成り行きを冷静に見守っていたKIKOさんは、
もはや何事にも動じず、口元にはうっすらと笑みを浮かべています。
電話を終えた僕はちょっとシズシズ......とした感じで、
クールなKIKOさんに話しかけます。



「あ、KIKOちゃん!
やっぱりね、ココにいるんだって。のんのん婆。
わかってたと思うけど。よかったね。
ちゃんと伝わったみたいよ。
横浜の方までメッセージ降りてた様だから。
ここホントは塔婆堂じゃなくて、のんのん婆堂じゃんね?ってね!?
ええ。ええ。
あとさ、三途の川のところの奪衣婆の像とは
全然違うイメージらしくてさ。のんのん婆。
もっと若くて可愛い!おばさんなんだって!
え!?わかる?
そう!よかったよぉぉ。。そうだよね!
あれは怖すぎるよなぁ。。
あ!俺たち!バカじゃないからね!
ポンチキなだけだから!まじ!
警察だけわ呼ばないでね!」



なんていう会話ナドをしつつ、
僕らは無事!のんのん婆にも会えて。
そして、やっとこさ!本殿の前に辿り着きました。
温泉も含め、駐車場からココ迄なんだかんだで一時間ぐらい。
普通に来れば門から10分もかからないであろう参道ですが、
既に大冒険。
こんな参拝者なんて今日はいないだろうなぁ、なんて、
そんな話もしながら僕らは本殿に向かい合うと......
タイミングよく、祈祷の太鼓がドン!.....と。

そして、

もう、ヒシヒシと、

強いエネルギーが境内の左の方から流れ来ています。

鳴り響く太鼓の音と共に僕等は本殿参拝を終え、
そのエネルギーの流れ来る方向を見てみると、そこには————————

—————見た瞬間、二人して確信をしてしまった、例の、

「背の高い岩」

......が、

ありました。

アレに間違い無いだろう、と。

僕らは本殿から、その岩へと向かいました。

いよいよ、ここからが本番だと。

そういう気持ちで向かいました。

「5」へと続くー(^^)


☆シリーズ過去記事☆
恐山徒然
恐山徒然 2
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恐山徒然 3

2017-11-14 00:20:02 | 凄い...パワスポ寺社
のんのん婆!?!?!???
......じゃないみたいです。ええ。
奪衣婆。

「3」につづく〜(^^)






到着!ヾ( ̄∇ ̄=ノ



門をくぐり中へ。
ここで、僕さん。
一目散に境内の隅にある温泉に向かうことにします。



「KIKOちゃん。
申し訳ないんだけど、このお寺の建物の裏にある温泉に行っていい?
タオルも持って来たし。
本来ここに入るには温泉で禊いでから入る習わしなんだよね。
だから参道沿いにも温泉なんかがあるんだけど......
今日は神様の頼まれゴトだし、
その礼節は守らないと怒られちゃいそうだから、ザブン!と、
一回、浸かるだけ。
ホンノ15分ばかり。ヨイ?
どこかプラプラしながら待っていてくれたら嬉しんだけど......」

「全然いいよ。行ってらっしゃい。
ゆっくりで大丈夫だから」

「マジ!?ありがとー!
じゃ行ってくる!
15分後に、この辺りデェェー(^^)/」



と、1人向かった温泉がココ。
真ん中の味のある掘っ立て小屋がそうなのです。



「花染の湯」



恐山(おそれざん)の境内には参道の脇に古小屋的な温泉が二つ、
男湯と女湯に別れてあるのですが。
此方は、境内から離れた場所にひっそりと、
宿坊の建物の陰に隠れるようにしてある温泉で。
多くの人はココまではマズ来ません。
しかし、ココこそが恐山の原初の温泉と言われている場所でもあり。
おそらく、恐山のお坊さん達も禊に使っているであろう場所。
なので「離れ」のようにポツンと置いているのだと思います。
そしてここは、ちょっとドキドキすることに......



混浴!(●´ω`●)

正式に!?

イザ!

高鳴るコカ、、んじゃなく!タオルを押さえながら!

失礼ちまぁぁーーーーーーーーちゅぅぅ......

ガラガラ!

キャァァァァァーーーーーーッ!♡♡♡



......まね。

ええ。

こんなもんです。人生なんて。ええ。

甘く無いっす。

気にせずにね。ドップンコ、と。

秘湯感かもし出しまくりの湯船に入るのでやんす。

おっちゃん!写真とってもいい?
あ?いい?そう?
この写真インターネットとかで載せちゃってちゃってもいい?
いい!?そう!ありがとー。
じゃ、背中向くって!?
照れ屋さんなのね。ええ。ええ。
じゃ、いきますよー。撮りますよー。
え?なに?よくこんな風呂まで来たね?って?
いえいえ。神様に怒られちゃうので。
ええ。ええ。
おっちゃんこそ観光ですの?
え!?にゃんと!運転手さん!そう!タクシーね。ホーホー。。
客待ち?
そりわそりわ......お疲れ様さまでございまする......

......ってね。

温泉の方は素晴らしい泉質。湯加減も最高。
少しでも気を許すと、
ユッタリと一時間ぐらい入っていたくなる感じ。
しかし!今日は!
とにかく岩に参らねばならぬのだ!と。

「ユックリ入っていけばイイのに......」

とおっしゃってくれるオッチャンさんにもお別れの挨拶をして。
僕さんはソソクサと温泉を出て、
髪も濡れ濡れのまま再び参道の方へと向かいました。
車にタオルを戻し置いて、そこで再びKIKOさんと合流。
いよいよ参拝へ!

先ずは、門を潜る前から気になりまくっていた、
境内を見下ろす丘の上に立つ龍神さんの社(やしろ)へ。
最初にココに行かないと、
なんだか中に入れない様な感じがするのです。
龍神さんの好きなお酒も持って。ポンチキで。
ええ。ええ。



こちら。境内を広く見渡す龍神社。
お隣には稲荷さんの社(やしろ)も。



ドチラもチカラ有りまくりの社さんで。
早速、ご挨拶をせねばと......

「今日、一日、
参拝のお導きとお力添えを何卒宜しくお願いします......」

と、すると、
目前の霊場の真上に大きな龍神さんが......手が特徴的で。
玉を持ってる感じで。
恐山を護っている龍神さんですな(^^)



そして、よーやく、ここで霊場へ本格入場。
本殿前の参道には大き横断看板があって......



看板の裏に回ると、
こんな大きな龍神さんの絵があって......ああああっ!
この顔!形!さっきの龍神さんじゃん!?
そっくり!(;゜0゜)スゲ!
わかってる人いるんだなぁ......



「KIKOちゃん、コレ、まんま、
さっきの龍神社で見た龍さんだね!(^^)ホラ!」

「本当だ。すごいわね。
玉を持ってる手の場所とか、そのままね」

「チャントわかる形で出て来てくれたんだなぁ......
なんか、無事受け入れてもらえたみたいだ.....
よかったよ。温泉入って。
感激する。なんだか」

「そうね」



僕ら二人の感覚では、
この時から恐山の空がカナリ普通じゃない雰囲気に
なってきているように感じていました。
例によって!?ですが、
恐山の上に沢山の龍神さん達や神々の気配が集まり出していて......
そしてこの後、僕らは、
そんな霊場の空気が決して気のせいではなかったのだ、ということを、
イヤというホド!?
体感させられる出来事に遭遇することとなるのです......が、
境内に満ち出したそんな異様なチカラを全身で感じながら、
僕らは参道を歩き出しました。
すると、その参道の左側にフト目が止まった社(やしろ)が一つ。

「塔婆堂」

その社の立て札にはそう書かれていました。

それを見た瞬間、僕ら二人は「ピン!」と来ました......

......塔婆......ばあ......婆......



のんのん婆は、ここにいるんだな。きっと......」



僕らはそんな気持ちで、本殿に向かう前に、
この社(やしろ)に丁寧に参ることにしました。

「4」へと続くのです(^^)


☆シリーズ過去記事☆
恐山徒然
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恐山徒然 2

2017-11-10 00:34:38 | 凄い...パワスポ寺社
「恐山にはのんのん婆がいる」

と。

「は !?......また。そんな。ワケのわからんことを......」

「◯◯◯◯の神が言うのよ」

「ふーーーーむ。。。
ちょーど、青森に行く予定があるんだよな。近く......」

「来てくれ!だって」

「ふーーーーーむむむ......」




「恐山徒然」話のスタートです。
つづく(^^)




この言葉を頂く前から、
「偶然にもほどがあるんじゃね!?」
的に入っていた青森での仕事。
その仕事関連のスタッフさんに、地元、
青森のタレントさん達をマネジメントする
女性マネージャーの「KIKO」さんという方がいて。
僕がとても痺れたのは、
僕とねーさんが神様から言葉をもらった直後に彼女から届いたメール......



「恐山と仏ヶ浦に行かない?」



仕事の翌日は休日。
もし東京に戻る前に時間があれば恐山に行ってみないか?と。
実は、彼女はまだ一度も行ったことがないので、
一度行ってみたいと思っていたのだ、と。
もし時間が合えば一緒にどうだろうか?と。



一生懸命お仕事しまして。
こーみえて。
ええ。ええ。



だ、誰だ!?ちみわ!?)))))))(゚o゚;)/!



その翌日の休日。
いざ!KIKOさんと恐山(おそれざん)へ!
青森の道に詳しいKIKOさんのドライブで快適快適(^^)
♪神様のぉ云うとーおぉりぃぃ♪



恐山への道中。
僕はKIKOさんにお願いして、
大きめのスーパーに寄ってもらい。
例によってお酒......今回は濁り酒......と、
それと、なんとなく必要かもしれない!?
と思いミカンも買いました。
そんな買ったものをイソイソと車に詰め込む
僕の様子を見ていたKIKOさんは、
なんだか不思議そうな顔をして、
僕にこんなことを言ってきました......



「濁り酒?なんだ。ふーん。。」

「そう。
今日行くとこの神様が好きなお酒なんだよね。
古い神様は濁り酒好きが多いんだよ」

「......お酒はなんかわかるけど、
なんでミカンがいるの?」

「んん!?......うん。。
ミカンてね、たまに必要な時があったりしてね。アチキの場合。
ええ。ええ。
今日みたいな時とかに。ええ。」

「ふーーん......ミカン。。よくわかんないけど。
私はなんだかリンゴって気もするけど。
リンゴも買っといたら?」

「おお!?KIKOちゃん!凄い!マジか!?
青森だしね。そーだね。
実はさ、俺もそんな気がしてたから、
一応りんごも買っといたんだよ。
昨夜行った温泉で。既に。3つ。ほら......」



「ミカンは念のため、で。ええ。ええ。(* ̄ー ̄*)」

「ふーん。。面白いね。」

「KIKOちゃん。一つ聞いていい?」

「?」

「あのさ、のんのん婆?って知ってる?
恐山にいるって聞いてるんだけど。イタコかな?」

「??のんのんばあ?
知らないけど......アレじゃない?多分。
お祈りとか “のんのん” って言ったりするから。
お祈りとかをするおばあさんとかの事じゃないの?
祈祷師みたいな」

「ふぅぅーーんん。。なるほど。そーか。そーだよな。
お祈りする人か......
イタコとは違うんだろーな。なるほど。そーか。。」

「それがどうかしたの?」

「うーーーんと。。引かずに聞いてくれる?」

「あなたは不思議な人だとわかってるから。大丈夫よ。全然。
そもそも、そんな感じがするから誘ったんだし。
あ、あとね、
今朝ニュース見たら、今日は恐山は特別な日なんだって。
イタコ祭り?みたいな日で。偶然だけど。
現役のイタコさん達が集まってみんなを見てくれる日らしいのよ。
最近はイタコさんもとても少なくなっていて、高齢で、
いつも数人しかいないみたいなんだけど。
だから、
恐山の境内で視てくれる日も今や年に数日しかないんですって。
その時は人もすごく並ぶんだって。ズラッと。
見てもらうまで大変みたいよ」

「マジか!?すげー話だな。それ。
のんのん婆の日なんじゃね!?もしや。スゲーな......」

「っていうか、のんのん婆ってなんなの?」

「うん。
実はね、今回の青森に来る前にこんなことがあってさ......」



ここで僕はKIKOさんに預言者!?
プリリンねーさんとのちょっと不思議な話をしました。
コレコレこういうわけで
恐山に行こうと思っていたところだったのだけど、
そこにちょーどお仕事と、君からの話があってさ......と。
もちろん、おばかポンチキ野郎と思われないよう!?
繊細かつ、まっとう感もてんこ盛りで。
極力、普通に、ノーマルに。お話を。
ええ。ええ。
でも実は、僕も最初からわかってはいましたが、
この話を普通に!?受け切ってしまう彼女は......
ケッコウな不思議ちゃん確定!です。
ええ。ええ。( ̄w ̄)Ψ



==========================
今日はスサノオノミコトが話してきた。
待っている民達が沢山いるって。
のんのん婆に会えると言ってた。
==========================

==========================
朝、のんのんばーについて聞いたら、
水木しげるの本に出て来るのんのんばーが、
恐山には沢山いるということみたい。
のんのんばーを調べたら、神様に支えていた人みたいだね。
==========================

==========================
背の高い岩と、大きな岩にいるって。
あとは賽の河原の石にいるって。その三ヶ所みたい。
==========================

==========================
昨日、アメノウズメが、
恐山で待っているのはテジカラオ(タジカラオ)と
◯◯◯だと言ったの。
そして、今日は◯◯◯の父が話してきた。
◯◯◯姫がいなくなってしまったので、
探しているらしいよ。
==========================



ねーさんとのこんなやり取りや話しを
KIKOさんにしながらの道中。
なんとか無事に!?
KIKOさんの理解と協力も得られて!?
僕らは恐山に「背の高い岩」と「大きな岩」と
「賽の河原の石」を探しに向かったのです。



ねーさんてさ、恐山なんて行った事ないんだぜ。
それなのに岩とか石とかあるって言うじゃん。
行くとさ、本当にその通りのモノがあったりするからさ、
笑えるんだよ。
ええ。ええ。( ̄▽ ̄)」



途中、鋭いKIKOさんも言っていた、
ミカンのくだりをハッキリさせようと、
車中からプリリンねーさんに電話すると、



「前に言ったじゃない。林檎よ。
今回はミカンじゃなくて。リンゴ」

「レレ!?忘れてた。やっぱりそうなんだ!?
いや、連れのお仲間さんもソウ言ってたからね。
リンゴだって。
そーか。KIKOちゃんスゲーな......
なんか神様のオーダーも岩ごとに色々と違ってたよね?」

「それも前ラインしていたと思うけど、
背の高い岩ではお酒とリンゴで、
祝詞の後にソコでリンゴを食べてくれって。
大きな岩はお酒とリンゴで、リンゴは食べなくてよくて、
賽の河原の石は水だけでいいって。そう言ってたよ」

「*#¥-%#¥6;@*:;%......あーー、
なんかこんがらがるから、、、
まとめてライン入れといて。お願い。
忘れそー(@_@)よろひくー。。」



この電話の後、KIKOさんに
「KIKOちゃんのいう通りだったよ。スゲーな。ちみ!」
と、リンゴの件を伝えると、意外や意外。
クールさが売りのKIKOさんのテンションは上昇カーブで。
彼女にしては珍しい空気感( ̄▽ ̄)



恐山が綺麗に!見えてきました(^^)



途中、外せない!?恐山の霊水も。
おいちい。スバラスイ......からの、恐山入り口。



この「三途の川」の橋を渡れば、
いよいよ日本三大霊場の一つ、恐山霊場。
恐山菩提寺。







橋のたもとで、ふと、横を見れば......
コワくね!?σ(゜◆゜;)



のんのん婆!?!?!???
......じゃないみたいです。ええ。
奪衣婆。

「3」につづく〜(^^)


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恐山徒然

2017-11-06 00:10:04 | 凄い...パワスポ寺社
漫画「のんのんばあとオレ」。
名作「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの「水木しげる」さんが、
自らの幼少時代のお話をそのまま漫画にした作品です。
この漫画を読むと、
水木さんは子供の頃から霊感があった人だったのだなぁ......と。
それで、ゲゲゲの鬼太郎は生まれたのかぁ......と。
そんなことを思わされる興味深いお話が沢山描かれています。

「そうか、水木さんの子供の頃のあだ名はゲゲ!だったのか」
「それでゲゲゲの鬼太郎だったのか」

とか。僕は勿論、このブログの常連さん達ですと......

「鬼太郎って、やっぱり!本当にいたんだな。
ま、実際、ツカヘイさんもいるしな......

なんて。そんなポンチキなことも改めて良くわかってしまう!?
ような漫画なのです(^^)。
中に収められているお話は、
ちょっと冷静に眺めると実は悲しい話なのに、何故か?
全然暗くならなかったり。
とても静かな話のハズなのに、心が熱くなって涙が止まらなくなったりと。
そんな話がいっぱいで。
最初は人によってはカナリ入り込みにくい絵かもしれませんが、
もし肌に合わなくてもソレを乗り越えて読み進めていくと、
中盤あたりからはどんな人でも

「じわーーん......」

と、心が暖かくなっていくのがわかるのではないかな?とも思います。
とても素敵な作品だと思います(^ν^)
個人的に印象的だった部分を幾つか記すと、少年時代の水木しげるさんは、
地元では「しげーさん」と呼ばれていた、という事だったり。
しげーさんは既に幼い頃から妖怪に興味を持っていたのだ!
という事だったり。絵が好きで、
いつも趣味で妖怪のイラストや漫画を描いていたということだったり。
そんな妖怪の中でもとりわけ

「会ってみたい!」

と思っていた妖怪が「小豆はかり(アズキハカリ)」だった、
ということだったり。
でも、見たことがない妖怪なので、
その姿がもう一つイメージ出来なくて、とても困っていたとか。
そんな時にシゲーさんの街にお化け屋敷の巡業が来たので、

「絵の参考になれば!」

という気持ちで出掛けていった、ということとか。
行ってみたけど普通のお化け屋敷で、結局なんの参考にもならなくて。
その後打つ手もなく、とにかく色々な絵を描きながら一人、
部屋で悶々と思い悩んでいた、とか。
とても面白いです。(^_^)



そして更に面白いのが、
その妖怪「小豆はかり」と念願の遭遇を果たした時の話。



ある夜。
シゲーさんが悩みながら「小豆はかり」の絵を書いていると、
どこからともなく、
その「小豆はかり」の声がしげーさんに聞こえて来て———————



「うーーーん。ちょっと違うなぁ」

「大いに違う」

「?」

「不愉快である」

「だ、誰だ!?もしかして小豆はかりか!?」

「そうだ。俺はそんな低俗な姿をしていない」

「ほんなら、どげん姿だ?」

「言葉にできるほど単純ではない。
私は有って無い存在。
無くて有る存在」

「そげんもったいぶらんで、ちょっとだけ姿を見せてもらえんか」

「いいだろう。
普段の妖怪に対する心掛けに免じて少しだけ姿を見せてやろう。
次の稲妻とともに現れ、その姿の稲妻と共に消える」

「......」

ピカ!どでん!ザザーーーーッ!

「ムフフ......」

「けっこう単純じゃないか」

「これは基本の姿だ。変幻自在。どんな姿にもなる」

「小豆のまき方見せて」

......パラパラパラ......

「動にして静。静にして動」

「なんで小豆なんてまくの?」

「それは俺にもわからん。そういう存在なのだ」

「人をおどかして面白いの?」

「別に面白くはない。そうすべく定められている。
お前はなぜ村木家に生まれたか」

「えっ?」

「なぜ頼まれもしない絵物語を描いているのか......それと同じことだ。
すべてのものが運命に定められた存在なのだ。
さぁ、そろそろ次の稲妻が来る」

「ま、待って。せめて次の稲妻まで」

「長い時が理解を深めるとは限らない。
一瞬は永遠であり、永遠は一瞬である」

ピカッ!ポァーーーー。。。。

「......」



—————————スゲー面白いっす(^^)
そして、この本でトテモ良く分かったのがシゲーさんのお父さんのこと。
なんだか飛び抜けて「おおらかな人柄」で描かれているのです。
本の中盤に、
シゲーさんのお兄さんの正さん(マサさん)がヒドイ失恋をしてしまい、
ヤケになって首を吊って死んでしまおうと、家の中で騒ぎを起こした......
という話があるのですが、
お兄さんの首吊りを必死になって止めようとする母親と、
それに抵抗するお兄さんとの修羅場的状況が描かれています。
そこへお父さんがプラリと入ってきて—————————————



「お父さん止めて!正が首を吊るなんて!正やめて!」

「やらしてみたらいいのに」

「な、なにをバカなことを......」

「わしは息子達にやりたいことをやらせる主義だけん」

「それとこれとは話が違うでしょ!」

「しょうがないだろう。
やりたいというもんは......まぁ、後の始末が大変だが」

「始末?」

「うむ。わしは一度首吊りを見たことがあるが、
そりゃあもう無残なものだった。
眼は飛び出す、舌はダラ......糞小便の垂れ流し......
ああ、思い出すのも嫌だ嫌だ」



————————この母と父の会話を聞いていた正(まさ)さんは、
首にかけていたロープを外し、床に泣き崩れました———————————



「......」



————————その様子をしばらく見ていた父は、
正(まさ)さんがちょっと落ち着いた頃合いを見計らって、
こんな話を始めます—————————————————————



「どうしても死ぬなら死んだってええ。
けど、まぁ、死なんほうがええだろうな。
肝心なことは、こんなことで恋愛に消極的になったりしないことだ。
男にとって女は教師だよ。
学校なんかじゃ教われない、いろんなことを教えてくれる。
学校なんかやめてもええが、女に恋することをやめたらあかん。
それがわしの別れの言葉だ」



————————さて。今回、突然、
水木しげるさんのこんな素敵な漫画の話をし出したのには、
ちょっとした理由がありまして。
それは、少し前のある日に。
また唐突に。
僕さんは青森県の恐山(おそれざん)に行きたくなってしまいまして。
毎度毎度の!?ワケあって!?強く呼ばれているよーな感じで。
故に、行きたい、というより行かないといけない......
というニュアンスの方が正確でして。
すると、また。そのタイミングで。
例によって、例のごとし。
プリリンねーさんの方にも神様から不可思議な言葉が降りていた様なのです。
ねーさんの正確な記述でもってその時の言葉を記すと......



「恐山にはのんのんばあがいる」



と。



「は !?......また。そんな。ワケのわからんことを......」

「◯◯◯◯の神が言うのよ」

「ふーーーーむ。。。
ちょーど、青森に行く予定があるんだよな。近く......」

来てくれ!だって

「ふーーーーーむむむ......」



「恐山徒然」話のスタートです。つづく(^^)


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ブレードランナー

2017-11-02 00:08:51 | 凄い...映画/音楽/珈琲
————————21世紀の初め。
アメリカのタイレル社は人間そっくりの「ネクサス型ロボット」を開発。
それらは「レプリカント」と呼ばれた。
特に「ネクサス6型レプリカント」は体力も敏捷さも人間に勝り、
知力もそれを作った技術者に匹敵した。
レプリカントは「オフ・ワールド」と呼ばれる地球外基地での奴隷労働や、
他の惑星の開拓探査などに使われていたが、
ある時、反乱を起こして人間の敵に回った。
そんな「オフ・ワールド」から地球に来たレプリカントを処分するために
「ブレードランナー」と呼ばれる特捜班が組織された——————————



リドリー・スコット監督。ブレード・ランナー(BLADE RUNNER)
原作は「フィリップ・K・ディック」さんのSF小説
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」

1982年に世界公開されて以来、
この映画作品に影響を受けなかったクリエーターさんなんて
いるのでしょうか?......的な。

今では「アメリカ国立フィルム登録簿」
に永久保存登録もされている作品。
それくらい映画や映像の世界は勿論、
あらゆる領域で突出したインパクトを残した作品なのだと思います。
映像や演出の凄さは勿論のこと、
体と脳ミソを内側から揺さぶられるような
圧倒的な電子サウンドの迫力。
雰囲気。
あまりに刹那的で哲学的で深遠な物語世界などにも、
今だ多くの人を惹きつけてやまない「何か」があるのだとも思います。
SF映画において、これ程の影響力を放った作品は、
他には「2001年宇宙の旅」ぐらいしか僕には思い浮かびません。
僕の様な人間にとっては、
それくらいリスペクト極まる作品の一つなのです。

つい先日。
そんな作品の続編が!
リドリー・スコット(Ridley Scott)さん直々のプロデュースで、
ドゥニ・ヴィルヌーヴ(Denis Villeneuve)監督で作られた
というのですから、
ポンチキな僕さんとしてわ、
これはもう見に行くしかなかったわけなのです。
ええ。ええ。
「ブレードランナー 2049」
勿論、3D、IMAXで。お楽しみ感満載で(^^)
アートワークも人を寄せ付けない孤高さが......



製造時に寿命まで決められているレプリカント。

その寿命が切れる期日は、

レプリカント自身には明瞭にインプットされていなくて......

......もし、人類を創りたもうた神なる存在がいて。

その神々から見た人間とは、

もしかしたら、こんな感じなのではないだろうか......

それがレプリカント。

そして、ブレードランナーの世界......

なのでしょうか。

前作も、今作も、
スクリーンを見ているうちに自覚してしまうのは、
優れた人工知能を有した人型アンドロイドの方に
感情移入していってしまう自分。
そのことには、きっと、そんな理由があるのではないか?と。
そう思います。
強く思い出すのは、ファースト作品の中のワンシーン。
新作でも出演している凄腕ブレードランナー
「デッカード(ハリソン・フォード)」が、ネクサス社の社長と、
彼が開発したばかりの最新型美女アンドロイドの「レイチェル」を
「彼女はアンドロイドだ」
と、見事に見破ったシーンで、
彼らはこんな会話をします......



==================================
———彼女はレプリカントだな。だろ?

その通り。お見事。
普通、どれくらいの数の質問でそれがわかる?

———20問から30問。

いや、彼女は特別で、
さらに100問ぐらい必要なのではないか......?

———いらない。

彼女も自分自身を疑い出してるのだが......

———疑ってる!?だと?
まだ彼女は自分がレプリカントだと知らないのか?

我がタイレル社は人間以上のロボットを目指している。
レイチェルはその試作品だ。それ以上の意味はない。
しかし、我々も彼女が最近、
おかしな感情というものに目覚めて来ていることを理解している。
彼女はそのために近頃、何か......苛立っている。
おそらくそれは、
彼女には我々が植え付けた数年分の過去の経験しかないからだ。
もし、我々が......
さらにもっと多くの過去を与えてやれば色々とクリアになり、
感情も落ち着き、制御も楽になる。

———記憶......
おまえが言っているのは記憶!?のことか?
==================================



人を人たらしめている、
自分を人たらしめている、
自分を自分たらしめている、
自分という個性を認識している、
定義づけている根本理由とは何なのだ?
そんなものがあるのか?
それは......経験?記憶?思い出?なのか?
それこそが、自分を自分たらしめている要因なのか?
魂というものなのか?
記憶とはその一部なのか?
だとしたら、もし、記憶や経験が全くなかった場合、
自分は......俺は......
何者になるのだ?
自分を何者だと思うのだ?
自分をなんだと思うのだ?
人間って......なんなんだ?



記憶......
「思い出」を植え付けられたスクリーンの中のレプリカントは、
その思い出をお守りのように抱いています。
何にも勝る宝物の様に大切にしています。
やがて、人間の様な感情も抱くようになっていって......
そして......



「人はどこから来て、どこへ行くのだろうか」



古今東西、沢山の人々が思い、考えて来た、
そんな哲学的な問いにもかかって行くような物語の世界観。



今年あたりから「AI=エイアイ=人工知能」
という言葉が本格的に世間で飛び交い出していて。
会話や情報をインプットすればするほど、
その電気思考回路は変化と進化をしていき、
表現する言葉やボディの動きも変わってくる......なんて。
凄いぞ!AI!
未来は人の仕事も全部出来ちゃうんじゃないの!?
是非とも!
そーなっておくんなさいましーーー!
なんて。
そんなもてはやされ方もあちこちで普通になって来て。
そんなAIがドンドコと進化、発展して、
やがてブレードランナーの世界に......!?
この映画を見るとしたら、ファーストを見てから行かないと
「何が何やら!?!!?」
となってしまうかもしれません。
かなりチカラの入った宣伝を見て、
「これ、見に行ってみようかなぁ......」
などと思っているような方は、
どうかソコはご注意あそばせおぉぉ(^^)



以前ココでも記したように、
かの名作「マトリックス」のオープニングは、
かの名作「攻殻機動隊」のオープンングの影響が見て取れます。が、
その「攻殻機動隊」のオープニングは、その特徴的な音楽も含め、
この「ブレードランナー」の影響を受けていると思われます。
ヴァンゲリス(Vangelis)さんの
オリエントなポリフォニック・シンセサイザーのサウンドからも
インスパイアされている部分があるのではないか、と。
「ターミネーター」も「未来世紀ブラジル」も「A.I.」だって、
みんなそうではないのかな?とも思います。
綿々と続く偉大なる作品達の流れには、
僕はいつも心焦がれてしまいますのです(^^)


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コメント (6)
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