ショパンが好きなのです。
「Fryderyk Franciszek Chopin=フレデリック・フランソワ・ショパン」
嫌いな人などいない!?とも思われますが。
ご多聞にもれず、僕さんも好きなのです。
ちょと体や耳が疲れた時とか、
フト、聞きたくなったりして。
そんな時は大抵エリック・サティさんなどと
セレクトを迷ったりもするのですが。
ショパンを選ぶ時は、ちょっと、
どこか閉塞感(へいそくかん)が強くある様な時で。
そんな憤り(いきどおり)にも似た感情とのマッチングがやけに良いのが
彼のピアノだったりするのかなぁ......なんて。
今週はそんな感じの自分!?なのでしょうか......
ショパンの美しく繊細な旋律というのは、
そんな自分にどーにも優しく、処方箋的で。
不思議なことに、
ピアニッシモが鮮烈で。
フォルティッシモが心地よく。
閑さや岩にしみ入る蝉の声......
しずか(け)さや いわにしみいる せみのこえ.....
松尾芭蕉のこの歌によく似た感覚とでも言いましょうか。
遣る瀬の無い心には特によく沁み込んで来ちゃうのでございます。
スッと、自然に、体の中に入り込んで来るのでやんす。
水の様に、空気の様に、スムーズに。サラサラと。
気がつくとその音世界に心が漂い出して......
いつの間にか心地よい草原の中に、
海の波の上に、南国のプールの上に、
プカプカと寝そべっている様な、そんな感じ。
ベートーベンを情熱的で激しいゴッホとして、
宮廷的で絢爛豪華な天才モーツァルトをピカソとして、
そうするとショパンは......
オールラウンダーでありながら革新的で、
偉大でありながら、どことなく庶民的で身近な存在でもあるモネ、みたいな。
ルネッサンスの三大巨匠の中ではラファエロみたいな。
個人的に特に好きなのは......この辺りの曲で......
エチュード 第3番 作品10−3 通称「別れの曲」
ノクターン 第2番 作品9−2
ワルツ 第6番 作品64−1 通称「子犬のワルツ」
エチュード 第15番 作品25−15 通称「雨だれ」
そんなショパンのピアノを想う時、
同時に思い出してしまう
個人的に忘れられない漫画作品というのがあって。
それが「一色まこと」さんの「ピアノの森」という作品。
物心がついた時から、
森に捨てられたピアノを唯一の友達として育った
一ノ瀬海(いちのせ かい)を主人公とした漫画。
最初にこの漫画を読んだ時、
僕はメジャーレーベルのど真ん中で音楽制作のタクトを振るっていて。
時に商業主義的な濁流に飲み込まれそうになることなども沢山あって。
この漫画はそんな当時の自分に突き刺ささり、
ついぞ忘れそうになる大切なことを思い出させ、
気付かせもしてくれた作品でもあって。
それで、
読んでいて涙が溢れてきて止まらない様なこともありました。
僕にとってはそれくらいかけがえの無い、
愛おしい作品であったりもします。
そんな漫画の中で印象的だったセリフを
ここにも少しだけ記し残しておこうかと、
上にあるリンク曲を聴きながら思っちゃったりして。
今宵は、なんとなく、
そんな気分なのでございます(^^)
————————プロを目指しているヤツにだから...
遠慮せずに本当のことを言おう
キミは...
もっと自分のピアノを好きになった方がいい!
————————こういうピアノを聴いていると...
多少のミスを騒ぐことがバカバカしくなる
————————少しもカンペキなピアノじゃないのに...
こんなにも...こんなにも...愛おしい
————————他の曲はちゃんとした音が出るんだ
だからピアノのせいじゃない
ショパンだけが弾けないんだ
————————君自身の言葉で...ショパンを語るんだ!!
そうすればきっと他人の心に届く
きっと届く
————————誰でも当たり前に...
みんなが僕と同じくらいの努力を...
努力とも思わずにやっている...
————————繰り返しを繰り返すんだ
————————僕のピアノには...
何か他に取り柄があるんだろうか?
————————わかってる?
キミがピアノに命を与えるんだよ!
————————いちばん辛いのは雨に打たれることではなく...
縛られていることではなく
あまりにも自分が...
無力であること
————————ごめんなショパン
こんな目に合わなければ自分とは結びつかなかったなんて...
————————ああ...
僕は今僕のピアノを弾いている
このピアノと繋がる感じが
これほど幸せだなんて...知らなかった
————————ああ
僕は確かに今...ピアノと魂が...つながっている
————————じゃあピアニストの材料は何だろう?
うーん、例えば一つは感情...
嬉しい、悲しい、すごく頭にきた、殴られてくやしい、
泣きたいけど我慢した、
たくさんあるよ。
生きてるだけでイヤなコトにたくさんあう...
辛いこと、苦しいこと...たくさんあるな
大切な人を失くしたり、大切なモノを失くしたり
でも楽しいことも嬉しいこともあるだろう?
どうしても傷つきたくなかったら?
一生誰ともかかわらないで、たった一人で隠れて生きるしかない
そんなことできねーし...
だってご飯食べなきゃ死んじゃうもの
辛いことは心を強くする...
楽しいことは心を豊かにする
きっとその両方が人を成長させていくんだと思う
全部材料にしてしまえ!
ピアニスト「一ノ瀬海」にとって...きっとムダなことなど一つもない
————————誰にもわからないだろうけど...僕にはわかる!
カイくん。これは...森のピアノだね!
今キミはあの森でピアノを弾いているんだね
————————どうして?
どうしてカイのピアノは違うんだろう?
技術とか...好き...嫌いのレベルではない...
他のピアノとどこが違うんだろう...
————————キミは...
恵まれた日本のまるで闇の部分のような劣悪な環境の中で生まれ...育った
人々から蔑まれるあの場所を押しつけられたかわりに...
何を引き換えにもらったと言うんだ
————————救いなのはピアノがまったくブレていないということだ!
————————どうして...
どうしてこのピアノは心に響くんだろう!?
どうしてこんなにも遠慮なく...
人の心の中に入ってくるんだ!?
————————これは...
おまえにしか出せない音...
森が教えた...おまえだけの音色だ
————————与えたものより
もらったモノの方が...ずっと多い
————————だからもう...「どうせ」とか「俺なんか...」とか言うな
忘れたのか?
おまえは「森のピアノ」に選ばれたヤツなんだぞ
————————下を向くなカイ!
堂々としろ!
他人がおまえがどう見ようと
おまえの価値はおまえが自分で決めるんだ!
————————その森から...
今こそ出るんだ!!
————————どうしてこんなに...
優しい音が出せるの?
————————カイ!
ここを出て...ピアノを弾くのよ
ココを出て自由になるの
————————俺のピアノを...弾いてやる!
————————ああ...音楽は
音楽はこんなにも...自由だ!!!自由だ!!
————————はは...
さぁどうする??ボンクラ審査員ども!!
お前らにこのピアノの値打ちがわかるのか!!??
————————あ...コレ...
コレ...俺の音だ
「Fryderyk Franciszek Chopin=フレデリック・フランソワ・ショパン」
嫌いな人などいない!?とも思われますが。
ご多聞にもれず、僕さんも好きなのです。
ちょと体や耳が疲れた時とか、
フト、聞きたくなったりして。
そんな時は大抵エリック・サティさんなどと
セレクトを迷ったりもするのですが。
ショパンを選ぶ時は、ちょっと、
どこか閉塞感(へいそくかん)が強くある様な時で。
そんな憤り(いきどおり)にも似た感情とのマッチングがやけに良いのが
彼のピアノだったりするのかなぁ......なんて。
今週はそんな感じの自分!?なのでしょうか......
ショパンの美しく繊細な旋律というのは、
そんな自分にどーにも優しく、処方箋的で。
不思議なことに、
ピアニッシモが鮮烈で。
フォルティッシモが心地よく。
閑さや岩にしみ入る蝉の声......
しずか(け)さや いわにしみいる せみのこえ.....
松尾芭蕉のこの歌によく似た感覚とでも言いましょうか。
遣る瀬の無い心には特によく沁み込んで来ちゃうのでございます。
スッと、自然に、体の中に入り込んで来るのでやんす。
水の様に、空気の様に、スムーズに。サラサラと。
気がつくとその音世界に心が漂い出して......
いつの間にか心地よい草原の中に、
海の波の上に、南国のプールの上に、
プカプカと寝そべっている様な、そんな感じ。
ベートーベンを情熱的で激しいゴッホとして、
宮廷的で絢爛豪華な天才モーツァルトをピカソとして、
そうするとショパンは......
オールラウンダーでありながら革新的で、
偉大でありながら、どことなく庶民的で身近な存在でもあるモネ、みたいな。
ルネッサンスの三大巨匠の中ではラファエロみたいな。
個人的に特に好きなのは......この辺りの曲で......
エチュード 第3番 作品10−3 通称「別れの曲」
ノクターン 第2番 作品9−2
ワルツ 第6番 作品64−1 通称「子犬のワルツ」
エチュード 第15番 作品25−15 通称「雨だれ」
そんなショパンのピアノを想う時、
同時に思い出してしまう
個人的に忘れられない漫画作品というのがあって。
それが「一色まこと」さんの「ピアノの森」という作品。
物心がついた時から、
森に捨てられたピアノを唯一の友達として育った
一ノ瀬海(いちのせ かい)を主人公とした漫画。
最初にこの漫画を読んだ時、
僕はメジャーレーベルのど真ん中で音楽制作のタクトを振るっていて。
時に商業主義的な濁流に飲み込まれそうになることなども沢山あって。
この漫画はそんな当時の自分に突き刺ささり、
ついぞ忘れそうになる大切なことを思い出させ、
気付かせもしてくれた作品でもあって。
それで、
読んでいて涙が溢れてきて止まらない様なこともありました。
僕にとってはそれくらいかけがえの無い、
愛おしい作品であったりもします。
そんな漫画の中で印象的だったセリフを
ここにも少しだけ記し残しておこうかと、
上にあるリンク曲を聴きながら思っちゃったりして。
今宵は、なんとなく、
そんな気分なのでございます(^^)
————————プロを目指しているヤツにだから...
遠慮せずに本当のことを言おう
キミは...
もっと自分のピアノを好きになった方がいい!
————————こういうピアノを聴いていると...
多少のミスを騒ぐことがバカバカしくなる
————————少しもカンペキなピアノじゃないのに...
こんなにも...こんなにも...愛おしい
————————他の曲はちゃんとした音が出るんだ
だからピアノのせいじゃない
ショパンだけが弾けないんだ
————————君自身の言葉で...ショパンを語るんだ!!
そうすればきっと他人の心に届く
きっと届く
————————誰でも当たり前に...
みんなが僕と同じくらいの努力を...
努力とも思わずにやっている...
————————繰り返しを繰り返すんだ
————————僕のピアノには...
何か他に取り柄があるんだろうか?
————————わかってる?
キミがピアノに命を与えるんだよ!
————————いちばん辛いのは雨に打たれることではなく...
縛られていることではなく
あまりにも自分が...
無力であること
————————ごめんなショパン
こんな目に合わなければ自分とは結びつかなかったなんて...
————————ああ...
僕は今僕のピアノを弾いている
このピアノと繋がる感じが
これほど幸せだなんて...知らなかった
————————ああ
僕は確かに今...ピアノと魂が...つながっている
————————じゃあピアニストの材料は何だろう?
うーん、例えば一つは感情...
嬉しい、悲しい、すごく頭にきた、殴られてくやしい、
泣きたいけど我慢した、
たくさんあるよ。
生きてるだけでイヤなコトにたくさんあう...
辛いこと、苦しいこと...たくさんあるな
大切な人を失くしたり、大切なモノを失くしたり
でも楽しいことも嬉しいこともあるだろう?
どうしても傷つきたくなかったら?
一生誰ともかかわらないで、たった一人で隠れて生きるしかない
そんなことできねーし...
だってご飯食べなきゃ死んじゃうもの
辛いことは心を強くする...
楽しいことは心を豊かにする
きっとその両方が人を成長させていくんだと思う
全部材料にしてしまえ!
ピアニスト「一ノ瀬海」にとって...きっとムダなことなど一つもない
————————誰にもわからないだろうけど...僕にはわかる!
カイくん。これは...森のピアノだね!
今キミはあの森でピアノを弾いているんだね
————————どうして?
どうしてカイのピアノは違うんだろう?
技術とか...好き...嫌いのレベルではない...
他のピアノとどこが違うんだろう...
————————キミは...
恵まれた日本のまるで闇の部分のような劣悪な環境の中で生まれ...育った
人々から蔑まれるあの場所を押しつけられたかわりに...
何を引き換えにもらったと言うんだ
————————救いなのはピアノがまったくブレていないということだ!
————————どうして...
どうしてこのピアノは心に響くんだろう!?
どうしてこんなにも遠慮なく...
人の心の中に入ってくるんだ!?
————————これは...
おまえにしか出せない音...
森が教えた...おまえだけの音色だ
————————与えたものより
もらったモノの方が...ずっと多い
————————だからもう...「どうせ」とか「俺なんか...」とか言うな
忘れたのか?
おまえは「森のピアノ」に選ばれたヤツなんだぞ
————————下を向くなカイ!
堂々としろ!
他人がおまえがどう見ようと
おまえの価値はおまえが自分で決めるんだ!
————————その森から...
今こそ出るんだ!!
————————どうしてこんなに...
優しい音が出せるの?
————————カイ!
ここを出て...ピアノを弾くのよ
ココを出て自由になるの
————————俺のピアノを...弾いてやる!
————————ああ...音楽は
音楽はこんなにも...自由だ!!!自由だ!!
————————はは...
さぁどうする??ボンクラ審査員ども!!
お前らにこのピアノの値打ちがわかるのか!!??
————————あ...コレ...
コレ...俺の音だ