「マグリットに音はないのよ。。」
美術館の大きな絵の前で、そんなことを言っていた彼女。
彼女に誘われるままついて行ったマグリットという画家の絵画展は、
絵画や美術などに全く縁のなかった僕にとっては、
なんだかとても新鮮で、不思議で、楽しい1日ともなった。
そして、その日以来、彼女の存在は、
始めて見たマグリットの絵とともに、
僕の中でとても気になるものになっていった。
——————過去記事「マグリット」「マグリット 2」——————
「遠くを見ることは、過去を見ることなのよ」
敬愛するデザイナーであるクールな彼女の口から、また、
凡人の僕にとっては少々不可思議に思える言葉が出て来た。
ソレは、彼女と休日の午後に
カフェで冷たいコーヒーを飲んでいる時に聞いた言葉だ。
その言葉は僕らのこんな会話の中から世界に生まれて来た。
「......昨夜、マックが壊れちゃって。
突然。キツイよ。なにかと。。」
「え?パソコン?そーなの。買い替え?」
「アップルのお店に行ったんだけどね、
調べたらモニターの故障だけみたいだから、
一旦はその交換だけにするよ。
まだそんな古くないし。1週間かかるみたい」
「ちょっと仕事止まるわね」
「うん。。キビシイ。。
そーいえば、その修理の時にさ、
お店に面白い男性のエンジニアスタッフさんがいてね、
ヘンテコなこと言うんだよ。俺に」
「そう。なんて?」
「しかし、アップルってすげー会社だね、、って、
俺がそんな社交辞令的な話をしたらさ、彼は、
いやいや、ウチは食べてはいけないリンゴをかじった会社ですから......
みたいな」
「そう。面白いじゃない。その子」
「そう?変なヤツだなーって、俺は思ったんだけどね。
聖書の話だとは思うけど。
アップルストアっていろんな国のスタッフがいるしね」
「そうね」
「なんかさ、我々は古い神々の怒りに触れたかもしれない、って。
冗談ぽくだけどね。
そんな変なこと言うんだ。
でも、いずれ、食べた意味がわかるはずだ、って。
そんなこと言うわけ」
「面白い人ね」
「面白い?へー......そう思うんだ。。」
「正確には違うわよ。全然。誤解しないで」
「?正確には?どう言う意味?」
「あのね......」
と、ここで僕は彼女のスイッチを入れてしまったみたいだった。
見ると、彼女の目は、あのマグリットの展覧会で、
その素晴らしさを僕に話してくれた時の目になっていた。
「考えたことある?星空とか、遠くの風景とか見ている時に、
ソレが遠ければ遠いものほど、過去のものを見ているんだって。
そういうこと」
「?」
「遠くを見ることは過去を見ることなのよ。物理的には。
光が目に届くまでの時間を考えればそう言うことになるわよね。
特に夜空の星とか、宇宙の沢山の天体とか。
そう言うものであればあるほど、凄く昔の風景ということよね。
私たちが見てるものって。
一万光年先って言えば、一万年前の光よ。今見ているその星の姿は。
今はもう無いかもしれないじゃない?その星。
不思議じゃない?
遠くを見たり、タマニ未来や遠くに想いを馳せることも、過去を見ていたり、
過去に想いを馳せていることでもあるなんて。変よね」
「なるほど......そーか。そーだね。たしかに」
「その店員はどんなつもりでそんなんこと言ったのかわからないけど、
その話が私的に面白いのはね、リンゴって、
かじっちゃいけないものなんかじゃないわよ、ってことよね。
マックが出て来て全てが変わっちゃったもの。色んなことが。
デザインの仕事なんかしてるから余計わかるのよ。ソレが。
その影響は絶大よ。凄いことなのよ。嫌んなっちゃうくらい。
最近は嫌いなくらいよ。ナニカト横暴で。アップル」
「なるほど。。」
「問題は聖書でどうしてそんな描かれ方をしてるか、ってことよね」
「フムフム。。」
「私はね、こう思うの。
リンゴはね、誰かが食べなければいけないものだったの。
そうじゃないと人間も地球も進化しないのよ。
ソレは、太古の昔から常にそういう話ってあったのよ。きっと。
でも進化や変化をしちゃうと困る人たちも昔から常にいて、
ソレを少しでも邪魔するために、
リンゴの話は半分脅しみたいなものなんじゃないの?
戒め的に書いてみたりして。
表現が違うだけで意味が同じ様な伝承とか話とか、他にもいくらでもあるし。
古いものは古いのよ。
新しいものが良いなんて、そんなことも言わないわ。
でも、世界は新しくなるのよ。常に。
ソレが必要なのよ。摂理でもあると思うし。
私が生きて来た中で身の回りに起きて来たことって、常にそんなことよ。
リンゴを食べる人は、ソレを承知で食べるのよ。
いずれ食べた意味がわかる、、っていうとこも?
その人がどういう意味で言っているのかはわからないけど、
わたしは、よ。
私は、きっとこれから先は、これまでより良い世界になっていくと思うわ。
どんどん稚拙な精神性がなくなっていって、
闇も取り払われていって、良い世界になっていくんじゃないかって。
それで、それって、実は未来のようで過去の世界かもしれないのよ。
わかる?きみ。それ。
私たちが既に知っている世界かもしれないのよ。未来なのに。
今の世界って、実はまだ記憶の中の技術や文化の世界かもしれないってことよ。
そう考えると、真の未来って、まだ私達は知らないんじゃ無いかって。
そういうこと。
遠くを見ていると、いつもそう思うのよ。私。
だから、よ。
リンゴは最初から食べるべきだったのよ。
かじっていけないリンゴなんていつの時代もないのよ。
脅しよ。そんなこと。子供じみたオフザケよ」
「なんか、ちょっと難しくってよくわからないけど......
相変わらず、過激だね」
「そう?フツーよ。別に。
リンゴって食べ物じゃない。馬鹿なの?あなた」
「い、いや、そー言われると、、バカ、、かも、、」
この時、僕の頭には例によって、また、
彼女と見たマグリットの不思議な絵が浮かんで来ていた。
やっぱり彼女にはマグリットの絵に通じる何か?
があるのかもしれない。
——————つい最近。
自宅のマックちゃんが突然の故障をしてしまいまして。
アップルストアに駆け込んでイソイソと修理に励んでいたのですが、
その作業の最中、少々持て余してしまった「待ち時間」で、
僕はアチコチの方々とメールやらラインやらで色々なお話をしていました。
その時、
不思議な能力を持つアル人から、
こんなトテーモ不思議な投げかけがありました。
「私は道を誤り魂と心を失ったアンドロイド達や
機械達の銀河のトラウマが......あるのです(笑)」
僕はこう答えました。
「それも、、〇〇さん。古い時代の話なんだよ。
誤解なくで。
野球とか、スキーとか、サッカーとか、久々にやっても、
これまで出来ていたレベルまではすぐに出来るんだよ。普通は。
思い出す感じで。少し時間はかかるけど。
世界は、これまで、そのスピードが遅すぎるんだよ。
捻じ曲げている存在がいるのかもしれない......(後略)」
もし!?
捻じ曲げられた世界でモガキ泳ぐ様な事になったとしても!?
時に遠くを見て、頑張りたく。(^ν^)
美術館の大きな絵の前で、そんなことを言っていた彼女。
彼女に誘われるままついて行ったマグリットという画家の絵画展は、
絵画や美術などに全く縁のなかった僕にとっては、
なんだかとても新鮮で、不思議で、楽しい1日ともなった。
そして、その日以来、彼女の存在は、
始めて見たマグリットの絵とともに、
僕の中でとても気になるものになっていった。
——————過去記事「マグリット」「マグリット 2」——————
「遠くを見ることは、過去を見ることなのよ」
敬愛するデザイナーであるクールな彼女の口から、また、
凡人の僕にとっては少々不可思議に思える言葉が出て来た。
ソレは、彼女と休日の午後に
カフェで冷たいコーヒーを飲んでいる時に聞いた言葉だ。
その言葉は僕らのこんな会話の中から世界に生まれて来た。
「......昨夜、マックが壊れちゃって。
突然。キツイよ。なにかと。。」
「え?パソコン?そーなの。買い替え?」
「アップルのお店に行ったんだけどね、
調べたらモニターの故障だけみたいだから、
一旦はその交換だけにするよ。
まだそんな古くないし。1週間かかるみたい」
「ちょっと仕事止まるわね」
「うん。。キビシイ。。
そーいえば、その修理の時にさ、
お店に面白い男性のエンジニアスタッフさんがいてね、
ヘンテコなこと言うんだよ。俺に」
「そう。なんて?」
「しかし、アップルってすげー会社だね、、って、
俺がそんな社交辞令的な話をしたらさ、彼は、
いやいや、ウチは食べてはいけないリンゴをかじった会社ですから......
みたいな」
「そう。面白いじゃない。その子」
「そう?変なヤツだなーって、俺は思ったんだけどね。
聖書の話だとは思うけど。
アップルストアっていろんな国のスタッフがいるしね」
「そうね」
「なんかさ、我々は古い神々の怒りに触れたかもしれない、って。
冗談ぽくだけどね。
そんな変なこと言うんだ。
でも、いずれ、食べた意味がわかるはずだ、って。
そんなこと言うわけ」
「面白い人ね」
「面白い?へー......そう思うんだ。。」
「正確には違うわよ。全然。誤解しないで」
「?正確には?どう言う意味?」
「あのね......」
と、ここで僕は彼女のスイッチを入れてしまったみたいだった。
見ると、彼女の目は、あのマグリットの展覧会で、
その素晴らしさを僕に話してくれた時の目になっていた。
「考えたことある?星空とか、遠くの風景とか見ている時に、
ソレが遠ければ遠いものほど、過去のものを見ているんだって。
そういうこと」
「?」
「遠くを見ることは過去を見ることなのよ。物理的には。
光が目に届くまでの時間を考えればそう言うことになるわよね。
特に夜空の星とか、宇宙の沢山の天体とか。
そう言うものであればあるほど、凄く昔の風景ということよね。
私たちが見てるものって。
一万光年先って言えば、一万年前の光よ。今見ているその星の姿は。
今はもう無いかもしれないじゃない?その星。
不思議じゃない?
遠くを見たり、タマニ未来や遠くに想いを馳せることも、過去を見ていたり、
過去に想いを馳せていることでもあるなんて。変よね」
「なるほど......そーか。そーだね。たしかに」
「その店員はどんなつもりでそんなんこと言ったのかわからないけど、
その話が私的に面白いのはね、リンゴって、
かじっちゃいけないものなんかじゃないわよ、ってことよね。
マックが出て来て全てが変わっちゃったもの。色んなことが。
デザインの仕事なんかしてるから余計わかるのよ。ソレが。
その影響は絶大よ。凄いことなのよ。嫌んなっちゃうくらい。
最近は嫌いなくらいよ。ナニカト横暴で。アップル」
「なるほど。。」
「問題は聖書でどうしてそんな描かれ方をしてるか、ってことよね」
「フムフム。。」
「私はね、こう思うの。
リンゴはね、誰かが食べなければいけないものだったの。
そうじゃないと人間も地球も進化しないのよ。
ソレは、太古の昔から常にそういう話ってあったのよ。きっと。
でも進化や変化をしちゃうと困る人たちも昔から常にいて、
ソレを少しでも邪魔するために、
リンゴの話は半分脅しみたいなものなんじゃないの?
戒め的に書いてみたりして。
表現が違うだけで意味が同じ様な伝承とか話とか、他にもいくらでもあるし。
古いものは古いのよ。
新しいものが良いなんて、そんなことも言わないわ。
でも、世界は新しくなるのよ。常に。
ソレが必要なのよ。摂理でもあると思うし。
私が生きて来た中で身の回りに起きて来たことって、常にそんなことよ。
リンゴを食べる人は、ソレを承知で食べるのよ。
いずれ食べた意味がわかる、、っていうとこも?
その人がどういう意味で言っているのかはわからないけど、
わたしは、よ。
私は、きっとこれから先は、これまでより良い世界になっていくと思うわ。
どんどん稚拙な精神性がなくなっていって、
闇も取り払われていって、良い世界になっていくんじゃないかって。
それで、それって、実は未来のようで過去の世界かもしれないのよ。
わかる?きみ。それ。
私たちが既に知っている世界かもしれないのよ。未来なのに。
今の世界って、実はまだ記憶の中の技術や文化の世界かもしれないってことよ。
そう考えると、真の未来って、まだ私達は知らないんじゃ無いかって。
そういうこと。
遠くを見ていると、いつもそう思うのよ。私。
だから、よ。
リンゴは最初から食べるべきだったのよ。
かじっていけないリンゴなんていつの時代もないのよ。
脅しよ。そんなこと。子供じみたオフザケよ」
「なんか、ちょっと難しくってよくわからないけど......
相変わらず、過激だね」
「そう?フツーよ。別に。
リンゴって食べ物じゃない。馬鹿なの?あなた」
「い、いや、そー言われると、、バカ、、かも、、」
この時、僕の頭には例によって、また、
彼女と見たマグリットの不思議な絵が浮かんで来ていた。
やっぱり彼女にはマグリットの絵に通じる何か?
があるのかもしれない。
——————つい最近。
自宅のマックちゃんが突然の故障をしてしまいまして。
アップルストアに駆け込んでイソイソと修理に励んでいたのですが、
その作業の最中、少々持て余してしまった「待ち時間」で、
僕はアチコチの方々とメールやらラインやらで色々なお話をしていました。
その時、
不思議な能力を持つアル人から、
こんなトテーモ不思議な投げかけがありました。
「私は道を誤り魂と心を失ったアンドロイド達や
機械達の銀河のトラウマが......あるのです(笑)」
僕はこう答えました。
「それも、、〇〇さん。古い時代の話なんだよ。
誤解なくで。
野球とか、スキーとか、サッカーとか、久々にやっても、
これまで出来ていたレベルまではすぐに出来るんだよ。普通は。
思い出す感じで。少し時間はかかるけど。
世界は、これまで、そのスピードが遅すぎるんだよ。
捻じ曲げている存在がいるのかもしれない......(後略)」
もし!?
捻じ曲げられた世界でモガキ泳ぐ様な事になったとしても!?
時に遠くを見て、頑張りたく。(^ν^)