オタニサーーーン!(大谷翔平さん)
が出場したMLBホームランダービーと、
MLBオールスターゲームをTVで楽しませて頂きました。
少々前のお話ではありますが、
どちらも終始とても良い雰囲気だったように思います。
大谷さんが勝とうが負けようが、
活躍しようがしまいが、
見ていて自然と笑みが溢れてきたりして。
なんだかとても気持ちよかったのです。(^^)
......いいなぁ。
コロラド行きたかったなぁ。
満員のお客さんはマスクしてなかったなぁ。
楽しそーに騒いでたなぁ……
アメリカはもうアフター・コロナの世界っぽいなぁ。
ハワイも超!ニギヤカらしいしなぁ……
サッカーのユーロ大会の各スタジアムも
マスク無しの観客が満員で。
テニスのウィンブルドンも同じ様に運営されていたし。
ヨーロッパ諸国もどことなくアフターコロナな感じで。
なんだろうか。
オリンピックやコロナに延々と揺さぶられ続けている
この国の現状とを合わせて感じみるに、
どこかしら羨ましさ?
みたいな感情も湧いてきたりもして。
ま、そんな他の国々の真実にしても、
切り取られた一風景だけから判断や理解をするのは
間違いかとも思いますが。
ただ、少なくとも、
この国より格段にヒドイ感染状況下で、
異人種も多く入り混じる国民を動かし、理解させ、
スポーツイベントをあのレベルにまで持っていける政治力や
行政手腕やアイデアはこの国よりはあるのかなぁ……
とか思っちゃったりもして。
この国のコロナ禍状況は諸外国と比べても
決してヒドイとは言えないですし。
でも、だからこそ、よくわからないわけなのです。
このヒドイ閉塞感と倦怠感と絶望感はなんなのでしょうか?
なんでしょう。これ。
もしかして?実は、
これらの感覚はコロナ禍にではなく、
この国の政治や権力者に対して感じているもの?
なのでしょうか。
そんなことも思わされたりする今日この頃。

「なぜ君は総理大臣になれないのか」
大島新(おおしまあらた)監督。
全編を通じ監督自らのナレーションで紡がれていく
政治ドキュメンタリー映画で、
主人公は小川淳也(おがわじゅんや)議員。
元、総務省のエリート官僚で、
国会議員となった後は民主党→〇〇党→〇〇党→〇〇〇→
......コロナ禍……と、
そんな彼の歩みを追いかけていく内容。
インディペンダント作品としては、最近、異例の速さ?
でサブスクにも入って来ました。
Netflix (ネットフリックス) にも
Amazon Prime(アマゾンプライム)にも入ってました。
映画としては、まだ、
ほんの一年ほど前に単館系で公開されていたのですが、
その時はかなりのヒットを記録。
通常、単館系のインディー作品は、
全国の劇場や上映をしてくれる小さな館を細かく回りきるまで
たいてい一年ぐらいはかかったりするのですが、
その後もDVDなどのパッケージを出して、
そうして、いよいよサブスクへ......と。
そこまでは2年以上の時間がかかったりもするのです。
それが、最近は
「あっ!」
という間にサブスクにも入ってきてしまう感じ。
時代もビジネス構造も、
またドンドンと激変してきているようでして。
で、このフィルム。
見ていて、
所々熱いものがこみ上げてきてしまうのです。
大嫌いな!?
政治関連のフィルムなのに!です。
「僕さんが政治家さんに、
こんな感情を持ったことなど今まであっただろうか......」
みたいな。
とても良い作品ではないかと。
正真正銘のリアル・ドキュメンタリーですし、なので、
その中で語られるリアルな政治現場の言葉を
以下にも置いておこうかと。
それが一番!?
この映画の雰囲気が伝わるのではないのかなぁ......とか、
思うのでやんす。ええ。(^^)かしこ
============================
<いきなり!口の悪い!?信頼できる監督さんが、
大谷投手並みの真ん中高めの直球質問を
小川淳也議員に投げ込む>
———————まぁ、本当に、最近思うに、
なんで?こんな人達がね、政治家になった?
みたいな。
なって、しかもやってるの?
とか思うじゃないですか。
で、小川さん自身もそういう世界に、まぁ、10年以上いて。
はがゆくないのかな?とか。
なんか、嫌になっちゃったりとかしないのかな?
こんな奴らと、とか言ったら変ですけど。
ま、同じ代議士じゃないですか。
で、しかも与党と野党でいったら野党の側にいて、
嫌になっちゃわないのかな?
とかすっごい思うんですけど.......
<小川淳也議員の返答>
———————この10年よく思い浮かぶのは、
人生の八割は我慢。
残りの一割は辛抱
最後の一割は忍耐。
(中略)
いや、でもこのまま終わるはずないんじゃないかな、とか。
このまま終わってたまるか、とか。
(中略)
目先の党利党益にもっと仕えよう、とか、
貢献しようとか思わないと、
党内での出世ってのは非常に難しい。
(中略)
野党はといえばスキャンダル追及とか、
将来の話じゃなくて、
安倍さんがいかに悪いか、
という議論しかしていない。
============================
============================
<小川淳也議員談>
———————政治家がバカだとか、
政治家を笑っているうちは、絶対にこの国は変わらない。
(中略)
自分たちが選んだ相手を笑ってるわけですから、
絶対に変わらない、と、思ったんですね。
<その言葉を受けた監督さんの質問>
———————官僚で上り詰めたら、
その力は持てないんですか?
<小川淳也議員の返答>
———————できません。
絶対にできません。
絶対に、できません。
ようするに、役所のトップは誰かという問題でして、
形上は大臣なんですよ。
で、じゃ、大臣が変わったら変わるか?
というのが今の最大の問題で。
僕が役所で目の当たりにしてきたのは、
大臣というのはお客さんなんですよ。
会社で言えば、実権のない名誉会長みたいなものなんですよ。
で、役所のトップは事務次官なんですよ。
やっぱり。
社長なんですね。
事務次官より偉いのが役所のOBなんですよ。
そういう文化なんです。
(中略)
役所というのは本質的に、
面々と続く惰性と慣性の法則がすごく続いてるんです。
(中略)
僕らが目指さないといけない社会は、
本当に大臣が自分の責任で権限を発揮できる役所、
政府を作らないかんわけですよね。
それを、じゃぁ、どうしたらよいか?と。
============================
============================
<小川淳也議員の父、雅弘さん談>
———————猿芝居の世界やね。
============================
============================
<小川淳也議員談>
政治に必要なのはしたたかさだけなのか、
という無力感に襲われますね。
============================
============================
<小川淳也議員談>
何事も51対49。
でも結論は、
出てきた結論はゼロかイチに見えるんですよね。
51対49で決まったことが。
だから、うん、政治っていうのは、やっぱり、
勝った51が、
ま、よく言うんですけど、
勝った51が、どれだけ負けた49を背負うかと。うん。
勝った51が、勝った51の為に政治をしているんですよ。今。
============================
見終わって、
個人的に思ったのは、
このフィルムのタイトルは本当はこうなのでは?ないかと。
「なぜ誠実で大志もある人が権力者になれないのか」
もしくは、
「なぜ誠実で大志があるだけでは権力者になれないのか」
これは、
政治の話だけではないのだろうな、と。
無力感というものに対する無力感。
当たり前の話ですけど、
そんな感傷が浮かぶ様な人は、ま、
ほぼ!?総理大臣などにはなれないのでしょう。
それと、もう一つ、
このフィルムから強く感じられたのは、
国というものを支えているのは政治家ではないのだな、
という当たり前のこと。
働く僕ら一人一人、
様々な企業、
たーーーっくさんの有象や無象。
それが国なのだろう......と。
そんな当たり前のことの確認。
世界を変えていけるのは、
政治家という仕事だけでは決して無いな、と。
そういうことの確認。
そして、
何といっても、
圧倒的に感じることは、
立候補という形から始まる、
選挙システムや概念の古臭さ。
圧倒的に古い。
絶望的に古い。
その救いようの無い古臭さによって、
映像の中で淳也さんの愛娘さん二人がかけていた
「娘です。」
という選挙応援者タスキが、
僕には泣いているようにも見えたのです。
が出場したMLBホームランダービーと、
MLBオールスターゲームをTVで楽しませて頂きました。
少々前のお話ではありますが、
どちらも終始とても良い雰囲気だったように思います。
大谷さんが勝とうが負けようが、
活躍しようがしまいが、
見ていて自然と笑みが溢れてきたりして。
なんだかとても気持ちよかったのです。(^^)
......いいなぁ。
コロラド行きたかったなぁ。
満員のお客さんはマスクしてなかったなぁ。
楽しそーに騒いでたなぁ……
アメリカはもうアフター・コロナの世界っぽいなぁ。
ハワイも超!ニギヤカらしいしなぁ……
サッカーのユーロ大会の各スタジアムも
マスク無しの観客が満員で。
テニスのウィンブルドンも同じ様に運営されていたし。
ヨーロッパ諸国もどことなくアフターコロナな感じで。
なんだろうか。
オリンピックやコロナに延々と揺さぶられ続けている
この国の現状とを合わせて感じみるに、
どこかしら羨ましさ?
みたいな感情も湧いてきたりもして。
ま、そんな他の国々の真実にしても、
切り取られた一風景だけから判断や理解をするのは
間違いかとも思いますが。
ただ、少なくとも、
この国より格段にヒドイ感染状況下で、
異人種も多く入り混じる国民を動かし、理解させ、
スポーツイベントをあのレベルにまで持っていける政治力や
行政手腕やアイデアはこの国よりはあるのかなぁ……
とか思っちゃったりもして。
この国のコロナ禍状況は諸外国と比べても
決してヒドイとは言えないですし。
でも、だからこそ、よくわからないわけなのです。
このヒドイ閉塞感と倦怠感と絶望感はなんなのでしょうか?
なんでしょう。これ。
もしかして?実は、
これらの感覚はコロナ禍にではなく、
この国の政治や権力者に対して感じているもの?
なのでしょうか。
そんなことも思わされたりする今日この頃。

「なぜ君は総理大臣になれないのか」
大島新(おおしまあらた)監督。
全編を通じ監督自らのナレーションで紡がれていく
政治ドキュメンタリー映画で、
主人公は小川淳也(おがわじゅんや)議員。
元、総務省のエリート官僚で、
国会議員となった後は民主党→〇〇党→〇〇党→〇〇〇→
......コロナ禍……と、
そんな彼の歩みを追いかけていく内容。
インディペンダント作品としては、最近、異例の速さ?
でサブスクにも入って来ました。
Netflix (ネットフリックス) にも
Amazon Prime(アマゾンプライム)にも入ってました。
映画としては、まだ、
ほんの一年ほど前に単館系で公開されていたのですが、
その時はかなりのヒットを記録。
通常、単館系のインディー作品は、
全国の劇場や上映をしてくれる小さな館を細かく回りきるまで
たいてい一年ぐらいはかかったりするのですが、
その後もDVDなどのパッケージを出して、
そうして、いよいよサブスクへ......と。
そこまでは2年以上の時間がかかったりもするのです。
それが、最近は
「あっ!」
という間にサブスクにも入ってきてしまう感じ。
時代もビジネス構造も、
またドンドンと激変してきているようでして。
で、このフィルム。
見ていて、
所々熱いものがこみ上げてきてしまうのです。
大嫌いな!?
政治関連のフィルムなのに!です。
「僕さんが政治家さんに、
こんな感情を持ったことなど今まであっただろうか......」
みたいな。
とても良い作品ではないかと。
正真正銘のリアル・ドキュメンタリーですし、なので、
その中で語られるリアルな政治現場の言葉を
以下にも置いておこうかと。
それが一番!?
この映画の雰囲気が伝わるのではないのかなぁ......とか、
思うのでやんす。ええ。(^^)かしこ
============================
<いきなり!口の悪い!?信頼できる監督さんが、
大谷投手並みの真ん中高めの直球質問を
小川淳也議員に投げ込む>
———————まぁ、本当に、最近思うに、
なんで?こんな人達がね、政治家になった?
みたいな。
なって、しかもやってるの?
とか思うじゃないですか。
で、小川さん自身もそういう世界に、まぁ、10年以上いて。
はがゆくないのかな?とか。
なんか、嫌になっちゃったりとかしないのかな?
こんな奴らと、とか言ったら変ですけど。
ま、同じ代議士じゃないですか。
で、しかも与党と野党でいったら野党の側にいて、
嫌になっちゃわないのかな?
とかすっごい思うんですけど.......
<小川淳也議員の返答>
———————この10年よく思い浮かぶのは、
人生の八割は我慢。
残りの一割は辛抱
最後の一割は忍耐。
(中略)
いや、でもこのまま終わるはずないんじゃないかな、とか。
このまま終わってたまるか、とか。
(中略)
目先の党利党益にもっと仕えよう、とか、
貢献しようとか思わないと、
党内での出世ってのは非常に難しい。
(中略)
野党はといえばスキャンダル追及とか、
将来の話じゃなくて、
安倍さんがいかに悪いか、
という議論しかしていない。
============================
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<小川淳也議員談>
———————政治家がバカだとか、
政治家を笑っているうちは、絶対にこの国は変わらない。
(中略)
自分たちが選んだ相手を笑ってるわけですから、
絶対に変わらない、と、思ったんですね。
<その言葉を受けた監督さんの質問>
———————官僚で上り詰めたら、
その力は持てないんですか?
<小川淳也議員の返答>
———————できません。
絶対にできません。
絶対に、できません。
ようするに、役所のトップは誰かという問題でして、
形上は大臣なんですよ。
で、じゃ、大臣が変わったら変わるか?
というのが今の最大の問題で。
僕が役所で目の当たりにしてきたのは、
大臣というのはお客さんなんですよ。
会社で言えば、実権のない名誉会長みたいなものなんですよ。
で、役所のトップは事務次官なんですよ。
やっぱり。
社長なんですね。
事務次官より偉いのが役所のOBなんですよ。
そういう文化なんです。
(中略)
役所というのは本質的に、
面々と続く惰性と慣性の法則がすごく続いてるんです。
(中略)
僕らが目指さないといけない社会は、
本当に大臣が自分の責任で権限を発揮できる役所、
政府を作らないかんわけですよね。
それを、じゃぁ、どうしたらよいか?と。
============================
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<小川淳也議員の父、雅弘さん談>
———————猿芝居の世界やね。
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<小川淳也議員談>
政治に必要なのはしたたかさだけなのか、
という無力感に襲われますね。
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<小川淳也議員談>
何事も51対49。
でも結論は、
出てきた結論はゼロかイチに見えるんですよね。
51対49で決まったことが。
だから、うん、政治っていうのは、やっぱり、
勝った51が、
ま、よく言うんですけど、
勝った51が、どれだけ負けた49を背負うかと。うん。
勝った51が、勝った51の為に政治をしているんですよ。今。
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見終わって、
個人的に思ったのは、
このフィルムのタイトルは本当はこうなのでは?ないかと。
「なぜ誠実で大志もある人が権力者になれないのか」
もしくは、
「なぜ誠実で大志があるだけでは権力者になれないのか」
これは、
政治の話だけではないのだろうな、と。
無力感というものに対する無力感。
当たり前の話ですけど、
そんな感傷が浮かぶ様な人は、ま、
ほぼ!?総理大臣などにはなれないのでしょう。
それと、もう一つ、
このフィルムから強く感じられたのは、
国というものを支えているのは政治家ではないのだな、
という当たり前のこと。
働く僕ら一人一人、
様々な企業、
たーーーっくさんの有象や無象。
それが国なのだろう......と。
そんな当たり前のことの確認。
世界を変えていけるのは、
政治家という仕事だけでは決して無いな、と。
そういうことの確認。
そして、
何といっても、
圧倒的に感じることは、
立候補という形から始まる、
選挙システムや概念の古臭さ。
圧倒的に古い。
絶望的に古い。
その救いようの無い古臭さによって、
映像の中で淳也さんの愛娘さん二人がかけていた
「娘です。」
という選挙応援者タスキが、
僕には泣いているようにも見えたのです。