にわとりと卵

「それは、、卵が先か鶏が先か、って話しですよね......」



先日も会議中に、
あるスタッフからこの言葉が出ました。
なんだか枕詞の様に時折耳にする言葉なのですが、
この言葉が出たり、使ってしまう時というのは、大抵

「何かの答えに窮している」

ような時であって。
そんな迷いや悩み、問題のおかれている状況そのものを
表している言葉であるのかな......と、
僕はそんなふうに思っています。
なので大事なことは、

「この言葉は決して答えそのものではない」

というコトなのだとも思います。
よく経験する状況は、
この言葉がまるで「答え」の様に扱われ、
終えられてしまうような会議や議論。
そんな時というのは決まって僕の中に妙な違和感が生まれて来ます。
それは、なんとなく、

「見つけなければいけない何か」

から逃げることを肯定している、奨励している......
ようにも響いてきて。
感じる違和感はそんな部分に起因しているコトなのでしょうか。
あくまで僕という一個人に関して、ですが、
この言葉が違和感無く響く時というのも確かにあって。
それは、

「今は答えが出そうも無いから一旦持ち越しましょう.....」
「改めて時間をかけて考えましょう......」

というような文脈の中で使われた時だけになります。
そして、この言葉に対する個人的な理解としては、



鶏も卵も「どちらも先」だと思っています。



「どちらも後」かもしれません。



だからいつも、
この言葉が出ると僕は決まってこう答える事にしています。



「どちらにしても “思い” が先じゃないかな」



「こうありたいという意志、心、
見えない部分が全てにおいて先なんじゃないかな」



先日の会議でも、
その言葉を発したスタッフに僕はそんな話をしました。



「卵も鶏も、どちらも何らかの使命、意志、
気持ちみたいなものから生まれてきているような気がするんだよね。
こういう形でありたい、と。
そう “せしめている何か” 、気持ち、意志とはなんなのだろうか？
そんなことが今僕らがココで探してることなんじゃないのかな......」



「鶏が先か卵が先か」という言葉に含まれている意味というのは、
もしかしたら発明に近いことなのかもしれない......
などと僕は感じてもいて。
クリエイティブやモノ作りという作業の根幹にある諸事を言語化もしている、
なんだかとても重い言葉のようにも思えているのです。

「創造のコンセプトそのものをちゃんと明確化しなさい......」

僕にはそんなふうに言っている言葉にも思えるのです。
だから僕はこの言葉はなかなか口に出来ません。
もしその答えを導く事が出来て、
何かを生み出せて、
創ることも出来たとするなら、
後にソレが誰かから見て「卵」と言われようが「鶏」と言われようが、
それはもうどちらでも構わない......
という、そんな意味も含まれているのかもしれない......
なんてことも思っていたりもします。

はてさて......

ぶひぶひ......

この話をしている時、

僕はいつも「えもいわれぬ」「深い孤独」を感じてしまいます。

何故なのでしょうか......

良く解りませんが。

なので、あまりお勧めは出来る話しではないですね。これ。

（T.T）ぶひ



チキンラーメンと専用どんぶり。
むぅぅ......ドチラも素晴らしい創造力。尊敬。
卵が先なのか！？（＞＜）

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